ローマ人の物語(13) の商品レビュー
独裁
カエサルは独裁を企図したと思われ暗殺されるが、為政者としては人々から慕われ、行った政治も正しいものであった。独裁者は悪の様に思われているが、現在の世界の混乱、日本の為政者の無策を思えば多少独裁でも良いと思ってしまう。大阪市長も独裁者の様に扱われている事も有るが、カエサルの様に合理...
カエサルは独裁を企図したと思われ暗殺されるが、為政者としては人々から慕われ、行った政治も正しいものであった。独裁者は悪の様に思われているが、現在の世界の混乱、日本の為政者の無策を思えば多少独裁でも良いと思ってしまう。大阪市長も独裁者の様に扱われている事も有るが、カエサルの様に合理主義者で人に慕われていれば世直しができるのではないかと個人的には思う。
岡博文
オクタヴィアヌス。後…
オクタヴィアヌス。後の神君アウグストゥス。一見するとカエサルとは全く違うように見えますが、やはり彼も卓越したリーダーでした。ブルータス、クレオパトラ、アントニウス・・・映画などでも何度も取り上げられている時期ですね。きっと、人の心を捉えてやまないが故のことなのでしょう。
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カエサルの死後、その…
カエサルの死後、その後を継ぐ人たちが登場し始めます。偉大な指導者からは偉大な人物が育てられるのか、と感心しました。
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志半ばにしてカエサル…
志半ばにしてカエサルは暗殺されてしまいます。予定よりかなり早くカエサルの後を継ぐことになったオクタヴィアヌス。彼もまた、さすがカエサルが後継者にだけ選んだことはあるな、という働きを若くして発揮することになります。
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思いがけないカエサル…
思いがけないカエサルの暗殺。遺志を継いだオクタビアヌスとカエサルの部将アントニウス、レピドゥスとの第二回三頭政治。ローマの未来は?
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大国に成長したが故、…
大国に成長したが故、内部に矛盾をかかえていたローマという国を、もう一度建国しあっといってもいいカエサル。その彼が主人公の最終巻。
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未来の見えない人たち…
未来の見えない人たちはどこにでもいるもの。自分の将来さえも見えていない。そんな人たちの凶刃にカエサルは倒れます。しかし、彼の見ていた未来、進めていた仕事は「正しい」ものだったのでしょう。その流れに連なる男・オクタヴィアヌスが登場します。
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塩野七生さんが一番書…
塩野七生さんが一番書きたかったのはカエサルだそうです。そんなカエサルシリーズの最終幕。
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実際のところ、文庫版…
実際のところ、文庫版では「カエサル」のタイトルのみに六冊が費やされています。それだけ彼は魅力的であり、重要だという作者の判断なのでしょう。その彼の最期にまつわる巻、色んな意味で、読んでいて文章を噛みしめたくなります
文庫OFF
カエサルがついに暗殺されてしまった。 暗殺したけど、その後の展開がお粗末すぎて、カエサルの無念さが逆に強くなる。人を殺して問題を解決するのとの無意味さが良くわかる13巻であった。暗殺は意外に簡単。問題はその後。暗殺で開かれた道は茨でしかなく、暗殺者はその茨の道を歩み滅ぶしかない。...
カエサルがついに暗殺されてしまった。 暗殺したけど、その後の展開がお粗末すぎて、カエサルの無念さが逆に強くなる。人を殺して問題を解決するのとの無意味さが良くわかる13巻であった。暗殺は意外に簡単。問題はその後。暗殺で開かれた道は茨でしかなく、暗殺者はその茨の道を歩み滅ぶしかない。現代にもそれは通じる。テロや暗殺で開かれていく平和はない。 オクタヴィアヌスを指名していたカエサルが最後まで完璧すぎる。クレオパトラの息子の待遇にも大きな意味があったのに、それに気づけなかったクレオパトラの愚かさにも泣けてくる。 カエサルという人はあまりに完璧すぎじゃないか。面白くないほどに完璧で英雄。これを読むと3月15日を特別な気持ちで迎えることになりそう。 アントニウスもクレオパトラも自分のこと、自分の癖や俯瞰で見るということができていなかった。だが、彼らを非難的に見ることはあまりに酷い気もする。立場に見合っていなかったというだけ。2人の最後もなんだかとても胸が痛んだ。カエサルの暗殺はもちろん、暗殺者のその後の動向、キケロの最後、最後の最後まで胸が痛んだ。オクタヴィアヌスが、ローマが勝利しているのだが、喜べずとにかく物悲しさがずっとつきまとう13巻だった。
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