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ローマ人の物語(13) の商品レビュー

4.2

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

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2017/01/15

絶対的権力を手にしたユリウス・カエサルが暗殺された後の権力闘争を書く。最終的に勝ち残ったのはカエサルが殺害されたときはまだ18歳だったオクタウ"ィアヌス。「この若造が」と見られがちなところを逆手に取って、したたかにライバルを蹴落としていく。自らに力がないうちはカエサルの...

絶対的権力を手にしたユリウス・カエサルが暗殺された後の権力闘争を書く。最終的に勝ち残ったのはカエサルが殺害されたときはまだ18歳だったオクタウ"ィアヌス。「この若造が」と見られがちなところを逆手に取って、したたかにライバルを蹴落としていく。自らに力がないうちはカエサルの番頭(?)のアントニウスと手を組んで親の仇を討つ。あてがわれた辺境の地で兵力を増強して、やがてアントニウスと決戦に挑む。臥薪嘗胆というほどとんでもない苦労が描かれているわけではないが、感情に走らず機が熟すまでじっくり待つ忍耐を描く。

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2016/09/02

共和主義者はもういない、という所でスターウオーズが思い浮かんだ。作者さんのテンションだだ下がりなのか盛り上がらない巻だった。キケロもあっけなく死んで寂しい。やっぱりカエサルは偉大だったんだな、とそればかり。

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2016/07/25

副題の通り、Caesar暗殺後のローマの歴史についてである。 世界史の教科書ならば、「Caesar暗殺後は第二回三頭政治が始まり、その内乱に勝利したOctavianusが、帝政ローマ創始した」という短い文で集約されている部分である。 第二回三頭政治は実質、OctavianusとA...

副題の通り、Caesar暗殺後のローマの歴史についてである。 世界史の教科書ならば、「Caesar暗殺後は第二回三頭政治が始まり、その内乱に勝利したOctavianusが、帝政ローマ創始した」という短い文で集約されている部分である。 第二回三頭政治は実質、OctavianusとAntoniusの二人による政治および内乱である。 Antoniusはご存知、Cleopatraと協力しローマを掌握しようとしたがアクティウムの海戦でOctavianusに敗北し、THE END。 武将としての才能はあったようであるが、政治事となるとその才能は武将のそれにはるかに及ばなかったようである。

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2016/04/17

カエサルの章の最終話。まさに「カエサル・ロス」で、彼がいなくなったローマはかくも寂しい世界なのか…。しばらくカエサルの活躍に夢中だったので、次の章「パクスロマーナ」の巻を開くのに時間がかかりそう。

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2015/12/23

「一、ローマ本国の民は、臨時税を払うという形にせよ軍務に服する形にせよ、全員がそれぞれの役割にそって、祖国の敵を滅ぼす戦役に参加するシステムにしたこと。」 オクタヴィアヌスの台頭。アントニウスが残念。

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2018/10/20

紀元前の英雄といえば第一に名が上がるアレクサンダー大王の時代。広すぎる領土は一人の偉大な英雄ならば治められたが、死後残された数人の優秀な側近では維持することはできず、後継者戦争後の崩壊に至る。 では、大王と同様に、英雄であり、急な死でもあったカエサルの死後はどうか。遺言状により...

紀元前の英雄といえば第一に名が上がるアレクサンダー大王の時代。広すぎる領土は一人の偉大な英雄ならば治められたが、死後残された数人の優秀な側近では維持することはできず、後継者戦争後の崩壊に至る。 では、大王と同様に、英雄であり、急な死でもあったカエサルの死後はどうか。遺言状により明らかになったのは、息子でも側近でもなく、当時18歳であった無名の又甥オクタヴィアヌスにその名を継がせることを決めていたという変事であった。 血縁でも側近でもなく、純粋な能力による継承は、不興を買った縁者からの攻撃を防ぐ力が備わっていてこそ成し得ることができる。オクタヴィアヌスには軍才も政才も欠けていたが、唯一残されていた人心を扱う才能こそが、カエサルが後継者に見初めた能力であったのだろう。自身の力を過信せず、アグリッパとマエケナスという右腕と左腕に役割を託すことで、仇敵のブルータス、カエサルの部下アントニウス、カエサルの息子を擁していたクレオパトラらと時に手を組み、時に対決し、事を急がず14年をかけて全ての敵を打ち倒した。 カエサルとは違い、『寛容』ではなく『平和』を掲げたオクタヴィアヌスは、反対派を抹殺することでそれを達成した。敵が一掃され、何でも出来るように成ったとき、オクタヴィアヌスは、いや、初代皇帝アウグストゥスは何を目指して何をするのか。 ついに500年の共和政が終わり、史上初の帝政が始まる。次巻、帝国の作り方。

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2015/05/28
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3月15日のカエサル暗殺。暗殺者の無計画。カエサルの遺言。アントニウスとオクタヴィアヌスの対立。オクタヴィアヌスの偽善。反カエサル派デキウス・ブルータスへの攻撃。第二回三頭政治。粛清リスト。キケロの死。パルティア遠征に失敗するアントニウス。クレオパトラに狂うアントニウス。アントニウスを攻撃するオクタヴィアヌス。アクティウムの海戦

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2015/04/26

前44年3月15日、ローマ都心のポンペイウス回廊で、ブルータスら十四人の元老院議員にカエサルは暗殺される。地中海全域を掌握し、迅速に数々の改革を断行、強大な権力を手中にして、事実上、帝政を現実のものとした直後のことだった。カエサル暗殺の陰で何が起こっていたのか。カエサル亡き後の帝...

前44年3月15日、ローマ都心のポンペイウス回廊で、ブルータスら十四人の元老院議員にカエサルは暗殺される。地中海全域を掌握し、迅速に数々の改革を断行、強大な権力を手中にして、事実上、帝政を現実のものとした直後のことだった。カエサル暗殺の陰で何が起こっていたのか。カエサル亡き後の帝国を誰が継承するのか。そして、カエサルの遺した壮大なる世界国家の構想は、果たして受けつがれていくのだろうか。

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2014/01/08
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カエサルが暗殺され、アントニウスとオクタビアヌスが最後の決戦となった。 しかし、その後ろにはエジプトのクレオパトラがいた。

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2013/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんていうか、男ってアホね。アントニウスさんの事を読む内に思うw いくらクレオパトラが素晴らしい女性だとしても、奥さんに酷過ぎる。。 でも、やっぱ、人には適正があるんだなと思ってしまう。 軍団長としては優秀なアントニウスさんでも、指揮官になるとソコソコなんだね。 優秀な社員が、部長として、社長として優秀とは限らないのと同じだね。 どっちも出来る人は、なかなかいない。 それと、オクタウ“ィアヌス、アグリッパ、マエケナスの三人が一緒になって、時代を作ろうとするのを見ると、やっぱり、自分で苦手な部分は、得意な人と組んでやった方が良いな。 その方が、面白い物作れそう。

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