生き方 の商品レビュー
カーネギーの『道は開ける』『人を動かす』と同様、本書は“素直な心”で読まないと意味がない。そうでなければ、「所詮綺麗ごと」で終わってしまうだろう。 また、本書では同じことが何度も繰り返し書かれている。コンパクトにしようと思えば3分の1くらいの分量で済みそうなものだが、冗長的であ...
カーネギーの『道は開ける』『人を動かす』と同様、本書は“素直な心”で読まないと意味がない。そうでなければ、「所詮綺麗ごと」で終わってしまうだろう。 また、本書では同じことが何度も繰り返し書かれている。コンパクトにしようと思えば3分の1くらいの分量で済みそうなものだが、冗長的であるのは稲盛氏の言う「知っているだけではダメ、貫いてこそ意味がある」ということを伝えたいが故なのだろうと思う。 印象に残った部分をいくつか紹介すると… ・人生や仕事の結果=「考え方×熱意×能力」。3つの要素は掛け算によるものであり、足し算ではない。特に「考え方」は3つの要素の中でもっとも大事で、これにはマイナスポイントがある(掛け算をすると答えがマイナスになり得る)。 ・「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」ことが物事を成就させ、思いを現実に変えるのに必要。 ・組織的に見ても、不燃性の人間は好ましいものではない。冷たいだけならともかく、ときにその冷たさが周囲の熱まで奪ってしまうことがあるため。「自燃性」になるための最大にして最良の方法は「仕事を好きになる」ことである。 気になる点としては、やや仏教の説法チックな印象が強すぎること、そして歴史認識や世界観の面で違和感を感じる部分がないわけではない。 「(南京大虐殺や慰安婦問題について)かつて日本はアジアに侵略したのだから、謝罪をするべき」。まあ、これは人によっていろいろな意見があるので置いておくとして、「国境をなくし、世界を一つの国のように政策を一元化し通貨も統合してしまえば、問題は解決に向かう」「世界のボーダレス化を目的とした国際機関を設立して、さまざまな政策を実行していこう」といった世界連邦政府構想…このあたりはいかがなものだろうか。 読んで損はない本だと思う。 …ただ理解はしても、実践はやはり難しいよなぁ~。
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稲盛さんの原点、考え方が分かる本。 自分の中に哲学を持て!ってことと、 能力持ってても努力しない人と能力なくても努力する人だと後者が勝つ!ってこと。 何事もあきらめず、仕事を楽しんで突っ走れ的な勢いがある人だなっていうのを感じた。 この人の生きた時代と今の時代は違うけれども、共通...
稲盛さんの原点、考え方が分かる本。 自分の中に哲学を持て!ってことと、 能力持ってても努力しない人と能力なくても努力する人だと後者が勝つ!ってこと。 何事もあきらめず、仕事を楽しんで突っ走れ的な勢いがある人だなっていうのを感じた。 この人の生きた時代と今の時代は違うけれども、共通する部分はあるなと思いながら見てた。
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個人的には合わなかった。 途中から宗教的な話になるし、 仕事に打ち込めば答は出ます的な、古い考え方のような気もする。 稲盛氏が書いて気持ちよくなった感じではと思った。
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人の道に外れないような考え方、利他の心を持って目の前の仕事に一生懸命向かうことが大切。できないできないど思ってたら本当にできないけど、できると信じれば可能になる。とにかく悩んで悩んで、尋常じゃないくらい考えた先にポロっと解決策が出てくる。成果=考え方×熱意×能力。考え方だけはマイ...
人の道に外れないような考え方、利他の心を持って目の前の仕事に一生懸命向かうことが大切。できないできないど思ってたら本当にできないけど、できると信じれば可能になる。とにかく悩んで悩んで、尋常じゃないくらい考えた先にポロっと解決策が出てくる。成果=考え方×熱意×能力。考え方だけはマイナスにもなる。まずは、原理原則に忠実なプラスの考え方を持つこと。試練は自分の心を磨くチャンス。良い考えのもと行動すれば必ず道は開ける。
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稲盛和夫氏の本に初めて触れたが、シンプルな言葉の中に、示唆に富む名言がたくさん。 日本を代表する経営者の「生き方(仕事への心構え)」は万人に読むに値する1冊。 【継続と反復は異なる】 継続は力なりといっても、それが「同じことの繰り返し」ではあってはいけない。昨日と同じことを漫然...
稲盛和夫氏の本に初めて触れたが、シンプルな言葉の中に、示唆に富む名言がたくさん。 日本を代表する経営者の「生き方(仕事への心構え)」は万人に読むに値する1冊。 【継続と反復は異なる】 継続は力なりといっても、それが「同じことの繰り返し」ではあってはいけない。昨日と同じことを漫然と繰り返すのではなく、今日よりは明日、明日よりは明後日と少しずつ、必ず改良や改善を付け加えていくこと。 【畳水練のばかばかしさ】 無我夢中で手足を動かすこと、現場で自ら汗をかくこと。自らが体を張って取り組んだ実体験こそが、もっとも尊い経験になる。 【6つの精進+α】 1.だれにも負けない努力をする:人より1mmでも前に進む努力をする 2.謙虚にして驕らず:謙虚であること 3.反省のある日々を送る:自分の行動/心のありようを振り返る時間をもつ 4.生きていることに感謝する:小さなことにも感謝する心を育てる 5.善行、利他行を積む:思いやりのある言動を心がける 6.感情的な悩みをしない:不安・不満を抱いても仕方ないに捉われない +.妄己利他:自分のことを忘れて、人さまの為に尽くすという仏教の教え(自利利他) キーワード:1mmでも成長する「生き方」を盗み取る
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人の生き方とは、魂をどのように磨くのか、ということ。世のため人のため、人として正しい生き方を追い求めると、仏や神は味方するのだ、という力強いメッセージは読む人の心に響きます。 なんとなくでも生きていけるようになった現代だからこそ、環境に流されない自分自身の強い意志、願望が必要と思...
人の生き方とは、魂をどのように磨くのか、ということ。世のため人のため、人として正しい生き方を追い求めると、仏や神は味方するのだ、という力強いメッセージは読む人の心に響きます。 なんとなくでも生きていけるようになった現代だからこそ、環境に流されない自分自身の強い意志、願望が必要と思います。 こだわりがなくても生きてはいける。実は人間ってこうしなさいという制約はないと思います。 ですが、向上を望むのであれば、稲盛さんの言葉は背中を押してくれるでしょう。
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本書は稲盛和夫氏が書いた、いかに生きるべきか?という内容についての本である。そもそも、生き方に答えはないので、どういう生き方が良いと判断するか、ということに問題は集約されるが、稲盛氏の議論は個人的にはとても説得的であったと感じた。ただ、これは稲盛氏と価値観の違う人が読んだ時に、賛...
本書は稲盛和夫氏が書いた、いかに生きるべきか?という内容についての本である。そもそも、生き方に答えはないので、どういう生き方が良いと判断するか、ということに問題は集約されるが、稲盛氏の議論は個人的にはとても説得的であったと感じた。ただ、これは稲盛氏と価値観の違う人が読んだ時に、賛同するかどうかはわからない。 本書は終始参考になることを書いてあるが、最初は稲盛氏の考えが展開されているのに対し、後半から徐々に仏教の話になってくることに留意が必要である。
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私心を抑えることは利他の心に近づくこと。 人類の普遍の法則、原理原則にしたがい行動すること。シンプルにポジティブに、素直にいきること。働くことは人の成長や人格を高めるもの。一生懸命やることの大切さ。当たり前のことをやる。 三毒追放。怒り、欲望、恨み、そねみ、愚痴。
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こういうことを説いてくれる人が身の回りにいないのでとても有難かった一方で、ところどころ宗教的論調が強くて戸惑う(魂とか)。
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稲盛哲学について。 企業は人の集合知なのだから、ビジネスは人としての道徳をもとに進めよ、と。 まさに。
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