生き方 の商品レビュー
年始のちょっと時間があるときに読んでみた。色んなビジネス書や自己啓発本にも出て来る、人生哲学の古典(かと思っていたら2004年の本。意外と新しい)。稲盛氏と京セラという会社を私が知ったのは2003年。大赤字を抱えていた近鉄バファローズの買収先として名前が上がったときだ。懐かしい。...
年始のちょっと時間があるときに読んでみた。色んなビジネス書や自己啓発本にも出て来る、人生哲学の古典(かと思っていたら2004年の本。意外と新しい)。稲盛氏と京セラという会社を私が知ったのは2003年。大赤字を抱えていた近鉄バファローズの買収先として名前が上がったときだ。懐かしい。そして巡り巡って今大阪ドームは京セラドームなのだから面白い。 書かれていることは当たり前。しかし、実行するのは難しいことばかり。「利他」という概念を稲盛氏はよく話すが、それを心の底から実践していく事のなんと難しいことか。 仏門に入っていたことは知らなかった。文体から仏教的な匂いがするのはそのためか。一度俗世から離れて想いを巡らし修行する時間を持つと、人生の見え方は変わるのかもしれない。 人生80年を、社会に出るための20年・世のため人のために尽くす40年・この世を離れる準備をする20年、と考えるのは個人的にはとても感銘を受けた。シンプルだが、心に響くものがある。
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-新卒で入った会社を辞めた時、一番かわいがってもらっていた上司にもらった一冊。ずっと読もう読もうと思って読めなかったが、風邪引いて時間ができた隙に読んだ。 -確かに説教くさい感はある。決めてかかる感じの言い回しは俺の嫌いな大人像とかぶってしまう。そして謙虚さの中に自己顕示欲が見え...
-新卒で入った会社を辞めた時、一番かわいがってもらっていた上司にもらった一冊。ずっと読もう読もうと思って読めなかったが、風邪引いて時間ができた隙に読んだ。 -確かに説教くさい感はある。決めてかかる感じの言い回しは俺の嫌いな大人像とかぶってしまう。そして謙虚さの中に自己顕示欲が見えてしまうのがどこか悲しい。「昔の人だ」と読むのを辞めてしまう人がチラホラいるのはそうゆう理由な気がする。 -ただ学ぶことが多かったのも確か。 -「人として正しいことをしなさい」自分が生まれてきた世界とこなかった世界があって。人類全体の幸福度の総和が、生まれてきた世界の方が低いのであれば、もし世界に負の影響しか与えていないのであれば、その人の価値というのは負になるのではないか。例え自分の幸福度が正だとしても。これは自分が強欲になってるなーと思った時には思い出そうとしている考え方。 -「功績にはお金で報いればいい、人格の高潔な者こそ高い地位に据えよ」元は西郷隆盛の言葉らしいけど。優秀なプレーヤーと優秀なリーダーの明確化を言い得ている。 -「臆病さ、慎重さ、細心さに裏打ちされていない勇気は単なる蛮勇にすぎない」ビビらないということとリスクを取れるということは違う。要は、ビビってることを受け入れて、どこまでその回避に準備できて、最終的にgoが出せるか。
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「人はなんのために生きるのか」 著者は「魂を磨くこと」と定義されてます。 中村天風さんも命の本質は魂(気)と言われてます。 「身体」を鍛える。 「精神」を鍛える。 観念できるものは鍛えることができますがなかなか「魂」を磨くのは難しいです。 著者は魂を磨くには懸命に働くことだと仰...
「人はなんのために生きるのか」 著者は「魂を磨くこと」と定義されてます。 中村天風さんも命の本質は魂(気)と言われてます。 「身体」を鍛える。 「精神」を鍛える。 観念できるものは鍛えることができますがなかなか「魂」を磨くのは難しいです。 著者は魂を磨くには懸命に働くことだと仰ってます。 仕事に没頭することが精進となると。 「仕事の結果=考え方×熱意×能力」 1日1日をド真剣に生きることが魂を磨くことになります。 「思いを実現する」 ナポレオンヒルも中村天風さんも仰ってます。 凄まじく思うことで現実になる姿がカラーで浮かぶくらいに思わないといけません。 「有意注意」とは自分の意識を意図的に凝集させることだそうです。 中村天風さんの教えに「有意注意の人生でなければ意味がない」とあります。 潜在意識に問題意識があれば何事も見逃さないということです。 著者は「6つの精進」を勧められてます。 「努力」「謙虚」「反省」「感謝」「善行 利他行」「感性的な悩みをしない」 これは人生の指針になります。 著者は「運命」と「因果応報」が人生の縦糸と横糸と仰ってます。 「運命「には抗えませんが善行を積むことで人生の因果を変えることができます。 それが魂を磨くということになるのかなと思いました。
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真摯、愚直に仕事に取り組む姿勢が大事であるということが読んでいくうちにわかったことだか、働き方も時代によって変わって来るのでは?と考えされられる一冊。
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今までの自分の生き方、考え方を深く反省させられるとともに今後の行動の指針となる考えを示してくれる。仏教の教えも随所に出てくる。生きている間に少しでも魂を磨く、徳を高める、今からでも遅くは無い。意識して努めていこうと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宗教を進めているわけではないが、人間の魂の話が多く、そこについては共感できなかった。(ただし、実際に宗教がなくなって道徳心が失われていると書かれていた。) しかし、心の持って生き方には共感できるものがあったし、その通りだと思うこともたくさん書かれていた。 この本の題名にもなっている「生き方」については、特に仕事に対して得られることが多かったように思える。 稲盛和夫(いなもりかずお) 京セラ、KDDI設立。日本航空の会長に就任した。 国際賞、「京都賞」を創設した。 「生きていくことは苦しいことのほうが多いものです。労苦とは、おのれの人間性を鍛えるための絶好のチャンス。試練を「機会」としてとらえることができる人ーそういう人こそ、限られた人生をほんとうに自分のものとして生きていけるのです。」 「昨日の努力に少しの工夫と改良を上乗せして、今日は昨日よりもわずかならがらでも前進する。その、よりよくしようという姿勢を怠らないことが、のちに大きな差となって現れてくる。けっして通い慣れた同じ道は通らないということが、成功に近づく秘訣なのです。」 「どんな遠い夢も、思わない限りはかなはないし、そうありたいと強く心が求めたものだけお私たちは手に入れることができる。そのためには潜在意識に染み込むまで、思って、思って、思い続けるー夢を語ることは、その行為の一つである。夢を描き、創意工夫を重ね、ひたむきに努力を重ねていくことを通じて、人格は磨かれていくからです。」 「何事も「言うは易く行うは難し」で、実行していくのは容易なことではありません。それだけに原理原則は、それを強い意志で貫かなくては意味がない。原理原則というものは正しさや強さの源泉である一方、絶えず戒めていないとつい忘れがちなもろいものでもあります。だからこそ、いつも反省する心を忘れず、自分の行いを自省自戒すること。また、そのことさえも生きる原理原則に組み入れていくことが大切なのです。」 「物事をなすのは、自ら燃え上がり、さらに、そのエネルギーを周囲にも分け与えられる人間なのです。けっして、他人から言われて仕事をする、命令を待って初めて動き出すという人ではありません。言われる前に自分から率先してやりはじめ、周囲の人間の模範となる。そいういう能動性や積極性に富んでいる人なのです。「仕事を好きになる」「好き」こそが最大のモチベーションであり、意欲も努力も、ひいては成功への道筋も、みんな「好き」であることがその母体になる。どんな分野でも、成功する人というのは自分のやっていることに惚れている人です。仕事をとことん好きになれ。それが仕事を通して人生を豊かなものにしていく唯一の方法。」 「日本人は道徳について何も教えられていない。昔から、そういった生きる指針となる哲学というものを人々に教えてくれていたのは仏教やキリスト教に代表される宗教でした。科学文明の発達に伴い、こうした宗教はないがしろにされてしまいました。哲学者の梅原猛先生が「道徳の欠如の根底には宗教の不在がある」といっているが、とくに戦後の日本社会では、戦前の国家神道を核とした思想統制の反動から、道徳や倫理がふだんの生活や教育の場から排除される傾向が強まった。「個性教育」を重視するあまり、人間として身につけるべき最低限のルールやモラルをきちんと教えない。まだ心身ともに成長過程にある少年期にこそ、「人間としてどう生きるべきか」を学び、じっくりと考える機会を与えることが必要なのではないでしょうか。
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なんというか当たり前のことばかりが書かれている気がして途中で飽きてしまった。ある程度社会で揉まれてから読むと、そういう当たり前のことが一周回ってありがたく感じるんだろう。
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◆きっかけ 『鏡の法則』p64でおすすめの本として挙げられていた6冊に入っていて。2016/10/20
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モウコリタ?: Meet Up 大阪 @ blog http://meetuposaka.seesaa.net/article/442248109.html
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経営とは何か を考える上で、松下幸之助の本を 読んだ。 そして、クロネコヤマトの小倉昌男の本も読み 現在の 経営の神様 稲盛和夫の本を読まないのは 良くないなぁと思って、 『生き方』がベストセラーというので、読んでみた。 マスコミで知らされている 稲盛和夫のイメージがかなり違う...
経営とは何か を考える上で、松下幸之助の本を 読んだ。 そして、クロネコヤマトの小倉昌男の本も読み 現在の 経営の神様 稲盛和夫の本を読まないのは 良くないなぁと思って、 『生き方』がベストセラーというので、読んでみた。 マスコミで知らされている 稲盛和夫のイメージがかなり違うことに驚いた。 稲盛和夫は、仏門に入り、僧になっている。 いわゆる 出家である。 日本の経営者は 功なり遂げて、坊さんになるのか ということが、いかにも 日本らしいなぁと思った。 仏教の教えを 現代風にアレンジして とくとくと説明。 実にわかりやすく こころの中に 入り込んでくる。 道徳的なシンプルな基準と言葉。 ニンゲンとして間違っていないか? 根本の倫理や道徳に反していないのか? ウソをついては行けない。 人に迷惑をかけていけない。 正直であれ。 欲張ってはならない。 自分のことばかり考えては行けない。 まさに 日本の道徳ですね。 ダム式経営について どうしたらダムがつくれるのか? という質問に対して 松下幸之助は言う 『そんな方法は私も知りませんのや。 知りませんけども、ダムをつくろうと思わんとあきまへんなぁ。』 松下幸之助の言葉に 稲盛和夫が共感したのが この本の核心ですね。 それを核として 稲盛和夫的な思考的な発展 ということなのかな。
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