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夜と霧 新版 の商品レビュー

4.4

1474件のお客様レビュー

  1. 5つ

    737

  2. 4つ

    418

  3. 3つ

    141

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2026/04/21

残虐な様子は意外とあまり直接的に描かれていなく、ただただ苦しい日常を送る中で消えていく感情がグロテスクだと思った。 どんな辛い時にも、辛い時こそ正しいと思う行動が出来ることが自分のための救いでもあるのかな、と思った。 とにかく、人種という変えようの無いもので一律に判断するのは良く...

残虐な様子は意外とあまり直接的に描かれていなく、ただただ苦しい日常を送る中で消えていく感情がグロテスクだと思った。 どんな辛い時にも、辛い時こそ正しいと思う行動が出来ることが自分のための救いでもあるのかな、と思った。 とにかく、人種という変えようの無いもので一律に判断するのは良くない。 何も無く平和に過ごせてることこそかけがえのないものだから、欲をもたずに安全に生きていたいと強く感じた。

Posted byブクログ

2026/04/18

「自分は何のために生まれてきたのか」と、深い思索に耽ったことがある。 そのとき辿り着いた答えは、「生まれてきたことに、あらかじめ用意された理由などない」ということだった。大切なのは、自分がどのように生きたいかという、自らの意志による結論なのだ。 名著『夜と霧』を読み、私は確信し...

「自分は何のために生まれてきたのか」と、深い思索に耽ったことがある。 そのとき辿り着いた答えは、「生まれてきたことに、あらかじめ用意された理由などない」ということだった。大切なのは、自分がどのように生きたいかという、自らの意志による結論なのだ。 名著『夜と霧』を読み、私は確信した。過酷な状況下であっても、生きることに意味を見出すのは自分自身である。肉体は拘束できても、精神の自由までは誰も奪うことはできない。しかし、思考を止め、自ら精神の手綱を放してしまえば、尊厳は容易に崩れ去る。あらゆる事象に意味を持たせるかどうかは、自分自身の選択であり、覚悟の問題なのだ。 未来に目的を据え、目の前の状況に意味を見出すこと。それこそが試練に耐えうる力を生み、精神を研ぎ澄ませる糧となる。 「どんな人間でありたいか。いかに生き、いかに最期を迎えたいか」 人生のあらゆる局面に自ら意味を授けることで、人はどのような苦難をも乗り越えていける。自分の人生という航路の羅針盤は、いつだって自分が握っていなければならない。

Posted byブクログ

2026/04/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

「繊細な被収容者のほうが、粗野な人びとよりも収容所生活によく耐えた」 反対だと思っていたので、とても意外でした。 解放されたとき、これからは自由の身だと嬉しさで溢れるのかと思っていましたが、実際は嬉しいという気持ちすら感じなくなってしまうのだと知りました。 収容中のすさまじい体験についての具体的な記述もありましたが、実際はもっともっと悲惨なものだったであろうことが、このような自由の身になったときの反応から窺がわれました。

Posted byブクログ

2026/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あなたは〇〇するという描写でその場の描写に吸い込まれて想像せざるを得なかった 最後の描写については広大な土地に咲き誇る花々の中で祈りを捧げる、 途中の被収容者としての惨たらしい描写は想像を絶する程に苦しく、キツい、この描写は読むのに時間がかかった 一日一日を大切にしよう。感謝して。 変な人に会ったり、怒られたり嫌なことが起こってもそれは だと思おう 日々生きることの素晴らしさを見つめ直す機会になった本

Posted byブクログ

2026/04/12

愛は実体を伴わずとも存在する。 ・電車で移送されるなか、ザルツブルクの山並みが水彩画のようだったり、夕日を眺めるために疲弊し切っている仲間を叩き起こしてまで見せようとしたり。「世界はどうしてこんなに美しいんだ」という言葉に、打ちひしがれる。 ・遺言の暗記のパートで収容所の仲間...

愛は実体を伴わずとも存在する。 ・電車で移送されるなか、ザルツブルクの山並みが水彩画のようだったり、夕日を眺めるために疲弊し切っている仲間を叩き起こしてまで見せようとしたり。「世界はどうしてこんなに美しいんだ」という言葉に、打ちひしがれる。 ・遺言の暗記のパートで収容所の仲間に伝えた妻へのメッセージ。「夫婦でいたのは短かい間だったが、その幸せはいまここで味合わねばならなかったことすべてを補ってあまりあるということ。」愛の大きさに、魂が震えた。 ・環境が魂を規定する、というのは真理だと思った。 ・がんじがらめの環境で、どんな覚悟をするか ・わたしの人生はわたしの苦悩に値するか ドストエフスキー ・収容所から出られた日。嬉しいという感情がどういうことか忘れていた。この症状を、離人症というらしい ・グスタフマーラー 大地のうた 第9番→フランクルと訳者が好きなうた ・カポー側の体験談知りたい

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2026/04/18

大学生の時、偶然に別の学生が受講されていました講義のプリントを誰もいない教室の後ろの席で見つけ、存在を知ることができました。今でこそ、読ませて頂き、自分が真人間とならせて頂くだけでなく、フランクル自身の人権も真剣に考えないといけないと思います。精神科医フランクルの著作にどんなもの...

大学生の時、偶然に別の学生が受講されていました講義のプリントを誰もいない教室の後ろの席で見つけ、存在を知ることができました。今でこそ、読ませて頂き、自分が真人間とならせて頂くだけでなく、フランクル自身の人権も真剣に考えないといけないと思います。精神科医フランクルの著作にどんなものがありますか、実際に確認させて頂くために、一人勇気を出して、新宿の紀伊国屋書店様に見に行きましたものです。もちろん分別がございますので、本屋様の棚にきちんと並べられてございます本たちを見に行くだけでした。比較的守られている学生の時は、木が永遠の命と言う宗教色が強いところに本当に深く考え込んでしまいましたが、社会人とならせて頂き、ナチスドイツのような現状立件されない外見だけを気にし内面が伴わない自己愛反社会性精神異常犯罪者たちの暴力の怖さを目の当たりにし、人間の尊厳を深く考えさせて頂くようになりました。中田

Posted byブクログ

2026/04/11

言わずとしれた第二次世界大戦時における、ナチスのアウシュビッツ強制収容所支所における実体験をもとにした体験記。 人としての尊厳など微塵もない空間で、精神科医としてフランクルの仮説の証明を打ち立てたとも言える。あなたが人生に期待するのではなく、人生があなたに期待しているのだ。読了し...

言わずとしれた第二次世界大戦時における、ナチスのアウシュビッツ強制収容所支所における実体験をもとにした体験記。 人としての尊厳など微塵もない空間で、精神科医としてフランクルの仮説の証明を打ち立てたとも言える。あなたが人生に期待するのではなく、人生があなたに期待しているのだ。読了したのがずいぶん昔のため、読み直したいと思える名著。

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2026/04/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

『プラハの古本屋』で出てきたタイトルで興味があったから読んでみた。大好き(というと語弊があるが)なアウシュビッツやホロコースト関連の内容で、小説かと思ったら、医者でありながら実際の被収容者で奇跡の生還を果たした作者が、心理学的に見た立場になって当時をやり過ごしてきたという内容で小説以上に驚いた。そんな視点で過酷な地獄を乗り越えてきたんだと感心させられる。中でもいかに絶望の淵にいようとも未来に希望しているかが生死を分けるというものである。まぁ、希望をもってしても理不尽に殺されたりするのだから運もあったんだろうけど。この本の中でもスピノザの話なども出てきており、哲学は偉大だと思う。ある小説では、哲学書は読んだその時に理解する必要はなく、読み切ったそのことが大切で、いつかじんわりわかり始める時が来ることがあるというのも頷ける。死と隣り合わせにいるときにさえ、仲間に生を唱え、心理療法を施し、決して諦めなかった、また恐怖に追い込まれるからこそ生み出される精神面からの回避術なんかも解説されており、自殺相談所の人たちはもっと哲学書を読んで学べって思った。自分もフィクションの物語がメインであるが時折哲学書を挟んで読む。面白いと感じるのは全体の1割にも満たない本もあるが読み切る。どこかで記憶の引き出しからあの本もそういえば同じようなこと言っていたなぁ、と思えればしめたものだと思っている。

Posted byブクログ

2026/04/10

良書。 ドストエフスキーの引用、「わたしが恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ」が刺さった。極限状態でも善く生きようと試みることの実現可能性を証明している。 ハードな環境を経験もしないで理想論を説かれても説得力に欠けるが、この本ではこの世の地獄の...

良書。 ドストエフスキーの引用、「わたしが恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ」が刺さった。極限状態でも善く生きようと試みることの実現可能性を証明している。 ハードな環境を経験もしないで理想論を説かれても説得力に欠けるが、この本ではこの世の地獄のような極限にあってまでも未来や愛する他者、自らの使命を志し生きる希望を失わない人々の姿がよく描かれていた。 確かに、今この身に起きている苦痛に打ちのめされ切ってしまわないようにするためにも、外的な何かに注意の先を向けると言うのは理にかなっている。ロゴテラピーについて書かれた他の著作と併せて読むと理解が深まる。 ただ、日常的に実存的な問いに向き合って生きている人間であれば、目から鱗、パラダイムシフト!みたいな大きな衝撃があるような本ではない。 普段から自分で考えている事柄の輪郭をよりハッキリさせたり、新しい観点やinsightを加えたりしてくれるといった性質が大きい。 世に出回っている、人生観が変わる!!といったような書評や感想期待を膨らませすぎるといささか拍子抜けする人もいるかもしれない。 「善く生きる」と言うことや実存的問いについてあまり普段から考えたりしないような人にとってはきっとそれほどまでに衝撃の大きい本なのだろうと思う。

Posted byブクログ

2026/04/09

いつか必ず読もうと思いながらなかなか開くことができなかった1冊。 この本を読むことができて、本当に本当によかった。 想像を絶する暗闇の中でも、人間の心に最後まで残る、小さいけれど確かな光を見せて頂いた。 第二次世界大戦中に強制収容所へ収監されたユダヤ人心理学者である著者が、そ...

いつか必ず読もうと思いながらなかなか開くことができなかった1冊。 この本を読むことができて、本当に本当によかった。 想像を絶する暗闇の中でも、人間の心に最後まで残る、小さいけれど確かな光を見せて頂いた。 第二次世界大戦中に強制収容所へ収監されたユダヤ人心理学者である著者が、その経験を軸とし、極限状態に置かれた人間の心理状態がどのように推移するかを示した文献。 悲惨な事実も記されているが、あくまで主体はその結果として生じる心理的な反応であり、淡々とした文章で記されている。 もちろんこの時代の被収容者の方とは比べることも烏滸がましいが、私のこれまでの人生にもほんの些細な苦しみは存在して、そのとき自分が陥った精神状態を思い出してみると、この本に書かれている内容に当てはまるなと感じることもあった。なんだか過去が認められて、救われた気持ちになった。 この先どんな暗闇の中に閉じ込められてしまったとしても、どうか少しでも善く生きていきたい。 暗闇の中でも光を見失わないでいるための胆力を持っていたい。 著者は収容所内でも隙を見て、速記記号で紙の切れ端に論文を書いていたということ…。 明日の命すらも危ない状態であったのに、その胆力には本当に驚嘆した。人間はこんなにも強くなることができるのかと。 この本を記したフランクル氏に、心からの敬意と感謝を表します。

Posted byブクログ