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夜と霧 新版
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夜と霧 新版

ヴィクトール・E.フランクル(著者), 池田香代子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2002/11/07
JAN 9784622039709

夜と霧 新版

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商品レビュー

4.4

1465件のお客様レビュー

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2026/04/09

いつか必ず読もうと思いながらなかなか開くことができなかった1冊。 この本を読むことができて、本当に本当によかった。 想像を絶する暗闇の中でも、人間の心に最後まで残る、小さいけれど確かな光を見せて頂いた。 第二次世界大戦中に強制収容所へ収監されたユダヤ人心理学者である著者が、そ...

いつか必ず読もうと思いながらなかなか開くことができなかった1冊。 この本を読むことができて、本当に本当によかった。 想像を絶する暗闇の中でも、人間の心に最後まで残る、小さいけれど確かな光を見せて頂いた。 第二次世界大戦中に強制収容所へ収監されたユダヤ人心理学者である著者が、その経験を軸とし、極限状態に置かれた人間の心理状態がどのように推移するかを示した文献。 悲惨な事実も記されているが、あくまで主体はその結果として生じる心理的な反応であり、淡々とした文章で記されている。 もちろんこの時代の被収容者の方とは比べることも烏滸がましいが、私のこれまでの人生にもほんの些細な苦しみは存在して、そのとき自分が陥った精神状態を思い出してみると、この本に書かれている内容に当てはまるなと感じることもあった。なんだか過去が認められて、救われた気持ちになった。 この先どんな暗闇の中に閉じ込められてしまったとしても、どうか少しでも善く生きていきたい。 暗闇の中でも光を見失わないでいるための胆力を持っていたい。 著者は収容所内でも隙を見て、速記記号で紙の切れ端に論文を書いていたということ…。 明日の命すらも危ない状態であったのに、その胆力には本当に驚嘆した。人間はこんなにも強くなることができるのかと。 この本を記したフランクル氏に、心からの敬意と感謝を表します。

Posted by ブクログ

2026/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『新明解国語辞典』の「命」の項を思い出した。 いのち【命】㊀生物が生きている限り持続している肉体や精神の活動を支える根拠の包括的な呼称。〔一瞬一瞬生きることの繰返しとして とらえられる緊張の持続であり、客観的には有限であるものが、主体的には無限の連続として受け取られるところに、その特徴がある〕 例えば、自分のライフプランを考える時。何歳に就職し、何歳に結婚し、最後は何歳で死ぬかとイメージする。このように客観的に考える時、命は有限なものといえる。 例えば、受験勉強をしている時や、失恋をした時。例えその苦しみが1年後には終わると理解していても、一瞬一瞬が辛く、永遠に続くかのように感じる。このように主観的に考える時、命は無限の連続といえる。 『新明解国語辞典』に立ち戻ると、一瞬一瞬を連続的な「線」として捉えると命は有限だが、一瞬一瞬を都度の「点」として捉えると命は無限の連続になる。 一瞬の捉え方によって有限か無限かが異なるだけで、命には有限の状態と、無限の状態が同時に存在している。 フランクルは強制収容所のありようを「無期限の暫定的存在」と定義した。これは無限の状態であることを強制されていると、言い換えられる。 収容者についてフランクルは以下のように述べている。 “被収容者の心を悩ませていたのは、収容所を生きしのぐことができるか、という問いだった。生きしのげられないのなら、この苦しみのすべてには意味がないという、というわけだった” 収容所は、生きしのぐという未来の可能性を不明確にすることで、客観的な命のあり方を奪う。被収容者は苦しみが無限に続くように感じる。 この収容所の苦しみに対しフランクルは無限の苦しみと向き合うことが大事と、結論を出している。その通りだと思う。 でもそれは収容所の苦しさを一般的にしすぎているようにも思う。また苦しみに向き合えた人間と、向き合えなかった人間を区別することになってしまう。 苦しみに向き合うことの意味も大事だが、アーレントのように収容所の構造的な悪について批判してほしかった。

Posted by ブクログ

2026/04/04

キャリアコンサルタントの勉強をしていて、「人生の意味を求めること」の重要性を言った著者に共感し、それが強制収容所からの生還を経てつくられていったものだと知り手に取りました。 冒頭にある解説を5ページ読んだ時点で「こんな世界を2度と作ってはいけない」と感じられるほど、これまで見...

キャリアコンサルタントの勉強をしていて、「人生の意味を求めること」の重要性を言った著者に共感し、それが強制収容所からの生還を経てつくられていったものだと知り手に取りました。 冒頭にある解説を5ページ読んだ時点で「こんな世界を2度と作ってはいけない」と感じられるほど、これまで見聞きしたどんなフィクションよりも凄惨な事態。淡々と事実を書いてあるからこそ感じる恐怖がありました。 なぜそんなことが起き得たのか。体験記を読み進め、フランクルの日々を追体験してゆくと、理解できてしまうような気がするのもまた怖かった。 極限の状況で私たちが頼るべきものは何なのか、私たちを救い得るものは何なのか、フランクルの壮絶な経験が説得力をもって教えてくれる。 だけど私は、自身の心の持ち用を考え直すだけでなく、そもそもこのような状況を2度と生み出さないことを考え続けたいと、この本を家に置いておききたい、と思いました。 印象的な言葉(原文通りではありません)

Posted by ブクログ

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