ビジョナリーカンパニー(2) の商品レビュー
第一章 時代を超えた成功の法則―良好は偉大の敵 第二章 野心は会社のために―第五水準のリーダーシップ 第三章 だれをバスに乗せるか―最初に人を選び、その後に目標を選ぶ 第四章 最後にはかならず勝つ―厳しい現実を直視する 第五章 単純明快な戦略―針鼠の概念 第六章 人ではなく、シス...
第一章 時代を超えた成功の法則―良好は偉大の敵 第二章 野心は会社のために―第五水準のリーダーシップ 第三章 だれをバスに乗せるか―最初に人を選び、その後に目標を選ぶ 第四章 最後にはかならず勝つ―厳しい現実を直視する 第五章 単純明快な戦略―針鼠の概念 第六章 人ではなく、システムを管理する―規律の文化 第七章 新技術にふりまわされない―促進剤としての技術 第八章 劇的な転換はゆっくり進む―弾み車と悪循環 第九章 ビジョナリー・カンパニーへの道
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「偉大な企業」に共通する点をつぶさに調べた本です。 興味深いのは、偉大な企業の要件の本質が単純である点です。 TOPは自分の栄誉栄達を望むタイプではなく、その情熱を会社の成長に注ぎ込み、その成長に喜びを見出す。 組織にはしかるべき人を選び、適切な席に座らせて、どこに行くか協議す...
「偉大な企業」に共通する点をつぶさに調べた本です。 興味深いのは、偉大な企業の要件の本質が単純である点です。 TOPは自分の栄誉栄達を望むタイプではなく、その情熱を会社の成長に注ぎ込み、その成長に喜びを見出す。 組織にはしかるべき人を選び、適切な席に座らせて、どこに行くか協議する。 夢物語に終始せず、小さな実績を積み重ねて仕組みの回転を加速する。 また、自分達が世界で一番になれる可能性のある要素を見出し、それ以外のものは「やらない」という規律をもち、単純な指標で管理する。 社員にはその指標の範囲で裁量を持たせ、自由に行動させる。 物事を難しく捉えてややこしくせず、 有能なメンバーでやりたいことを共有して、活発に議論しながら仕事を進める様子が目に浮かびます。 その社風を作り上げていく過程が大事なんでしょうね。
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良書。 良い企業から、偉大な企業になる要素を、客観的に分析、解説した本。 偉大な企業11社にノミネートした企業は以下のとおり。 ・アボット(製薬・医療品) ・サーキット・シティ(小売) ・ファニー・メイ(金融) ・ジレット(化粧品) ・キンバリー・クラーク(家庭用品) ・クローガ...
良書。 良い企業から、偉大な企業になる要素を、客観的に分析、解説した本。 偉大な企業11社にノミネートした企業は以下のとおり。 ・アボット(製薬・医療品) ・サーキット・シティ(小売) ・ファニー・メイ(金融) ・ジレット(化粧品) ・キンバリー・クラーク(家庭用品) ・クローガー(食品小売) ・ニューコア(鉄鋼) ・フィリップ・モリス(タバコ)※現アルトリア・グループ ・ピットニー・ボウズ(IT) ・ウォルグリーン(ドラッグストア) ・ウェルズ・ファーゴ(地銀) カミソリのジレットや、フィリップ・モリス以外は、聞いたこともなかった。 ゴールドマン・サックスや、GM、グーグル、マイクロソフト、ウォルマートなどの有名企業は入っていない。 選定基準は単純ではなく、億劫なので記載省略。 アナライズの参照等に使うのであれば、初盤を読むか、他のレビュー、HP等を参照すること。 一方偉大な企業になる要素についての解説は、巧く書かれている。 というのも、ケース形式で話が展開されるため、ストーリーとして、 心に残るような仕組みとなっている。 特に、経営者へのインタビューと、転換時期の熱い再現シーンは、強くインプットされる。 最もインパクトのあったシーンを抜粋。 巨人P&Dに挑むことを決めたキンバリー・クラークの社内会議の場にて。 CEOダーウィン・スミスが立ち上がり、こう切り出した。 「全員立ち上がって、黙祷をしてほしい」 みな、何があったのかと周囲を見回し、なぜ黙祷するのかといぶかった。 ・・・(中略)しばしの間を置いて、スミスは顔を上げ、重々しい口調で語った。 「いまのはプロクター&ギャンブルへの黙祷だ」 興奮した。 上司がこんなこと言ったら笑ってしまうが、 こういうことを言う人、言える同僚、言うべき場に立ちたい。 最後に、この著書のキーワード「第五水準のリーダーシップ」について。 これは偉大な企業ほ経営者の資質として、挙げられた定義。 その内容は、 「企業幹部に見られる5つの水準の最高位の概念であり、この水準のリーダーは、 個人としての謙虚さと、職業人としての意思の強さという矛盾した性格を持っている」 とのこと。 要するに、静かに燃えるタイプのリーダーである、ということ。 三木谷社長や、ホリエモンとは間逆のリーダー。 具体的には、以下の例が挙がっていた。 個人としては謙虚。 ・知らないことは知らない、と言う ・奢らない 職業人としての意思の強さを持っている。 ・納得がいくまで、議論する ・不条理や、信条と異なるものに対しては、断固たる態度をとる その他、偉大な企業の経営者の共通点として 豪勢な暮らしを望まないことや、 ・運がよかった ・周りの人に恵まれた (自分の決断が優れていたとは言わない) という発言が多いことが挙げられている。 要は、 人間としてよくできた人 が第五水準のリーダーってこと。
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■概要 原題はGood to Great。「良好」な会社が「偉大」な、超優良企業になるためにどんなことをしてきたのか? 飛躍を遂げた企業11社について調査した結果、共通した特徴が導き出された。 ■活かせる点 調査に基づく論ということで、他の本には無い(特に、俺論を振り回す本に...
■概要 原題はGood to Great。「良好」な会社が「偉大」な、超優良企業になるためにどんなことをしてきたのか? 飛躍を遂げた企業11社について調査した結果、共通した特徴が導き出された。 ■活かせる点 調査に基づく論ということで、他の本には無い(特に、俺論を振り回す本には決して無い)厚みと重みがあります。 著者ひとりではここまでの考察はできなかったはず。5年にわたる調査、そして、調査チームによってよく議論された結果がこの本なのでしょう。 とはいっても内容に難解さは無く、非常にすらすらと読めるシンプルさがあります。 そして導かれた「事実」にははっと意表をつかれること多数。 「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ(適切な人をバスに乗せ、不適切な人がバスから降りる)」 「自社が世界一になれる部分はどこか/経済的原動力になるのは何か/情熱をもって取組めるのは何か」が重なる部分に対する深い理解(針鼠の概念) 「最後にはかならず勝つという確信を失ってはならない。そして同時に、自分がおかれている現実の中でもっとも厳しい現実を直視しなければならない」 (さわ)
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ストックデールの逆説 針鼠の概念 窓と鏡 弾み車 コッテージ・チーズを洗う これらの行動は誰にでも出来る訳ではないが、 特別な人しか出来ないという物じゃない
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まだ読中だけど、良い。経営者の資質について着目した内容。この本を参考にすると良い経営者を目指せることもあるけど、素晴らしい人間性も目指せることに感銘。
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かの有名な「誰をバスに乗せるのか」について記されている2作目「飛躍の法則」 著者も言ってるけど、ビジョナリーカンパニーより先に読んだがいいですね。あんまりビジネス書すきじゃないけどこれは好きだなぁ
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10/08/01 今すぐ役に立つ情報は少なかったが、ベストセラーになるだけの良質な情報がたくさんあった。 偉大さに飛躍する企業は、流行に慌てて乗ろうとすることなく、自分たちのやろうとしていることにぶれがないことを時間をかけて分析し、取り入れ成功する。 うちの会社大丈夫かよと危機...
10/08/01 今すぐ役に立つ情報は少なかったが、ベストセラーになるだけの良質な情報がたくさんあった。 偉大さに飛躍する企業は、流行に慌てて乗ろうとすることなく、自分たちのやろうとしていることにぶれがないことを時間をかけて分析し、取り入れ成功する。 うちの会社大丈夫かよと危機感を覚えた。 今すぐ使えそうな話として、クロスカントリーチームの単純な方法(最後に最高の走りを)が参考になると思う。
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ビジョナリーシリーズ第2弾。第1弾と同様、こちらも必読です。ビジョナリー・カンパニーになるためのフレームワークがシンプルで分かり易いです。 第1弾でビジョナリーカンパニーの定義をし、第2弾で圧倒的大多数のビジョナリーカンパニーではない企業に対し、ビジョナリーカンパニーになる方...
ビジョナリーシリーズ第2弾。第1弾と同様、こちらも必読です。ビジョナリー・カンパニーになるためのフレームワークがシンプルで分かり易いです。 第1弾でビジョナリーカンパニーの定義をし、第2弾で圧倒的大多数のビジョナリーカンパニーではない企業に対し、ビジョナリーカンパニーになる方法をまとめています。 著書を読むと、どの企業にもビジョナリーカンパニーになる可能性を持っていることが分かり、勇気づけられます。一方で、ビジョナリーカンパニーへの道のりは長く険しいことも実感します。ビジョナリーカンパニーになるには即効薬は無く、長期的にコツコツと変えていくしかありません。最初は変化が起きなくても、ある時期を境に、急激な変化が起きます。 それはまるで個人の学習と同じだと思います。何かを成し遂げようと思うには、それなりの時間、努力が必要であるし、それに耐えうる忍耐を兼ね揃える必要があります。難しいのは、個人学習の場合は自己責任で継続の是非を決定できるけど、企業となると、従業員や株主等の厳しい視線が待ち構えています。 この本を読むと、組織のリーダーのやりがいを感じます。結局は、リーダー次第で組織は良くもなり悪くもなります。一般社員としては、リーダーの振る舞いを見ながら、自分がリーダーになった時をイメージして、自分だったらこう判断するのにと練習しておけばよいと思いました。 目次 第1章 時代を超えた成功の法則—良好は偉大の敵 第2章 野心は会社のために—第五水準のリーダーシップ 第3章 だれをバスに乗せるか—最初に人を選び、その後に目標を選ぶ 第4章 最後にはかならず勝つ—厳しい現実を直視する 第5章 単純明快な戦略—針鼠の概念 第6章 人ではなく、システムを管理する—規律の文化 第7章 新技術にふりまわされない—促進剤としての技術 第8章 劇的な転換はゆっくり進む—弾み車と悪循環 第9章 ビジョナリー・カンパニーへの道
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「ビジョナリーカンパニー」が『永続する偉大な企業を一から築き上げるには何が必要なのか』という問いに答えたもの、一方「ビジョナリーカンパニー②」は『凡庸な企業から偉大な企業(Good To Great)になるには何が必要なのか』という問いに答えたものである。 問いへの答え方として...
「ビジョナリーカンパニー」が『永続する偉大な企業を一から築き上げるには何が必要なのか』という問いに答えたもの、一方「ビジョナリーカンパニー②」は『凡庸な企業から偉大な企業(Good To Great)になるには何が必要なのか』という問いに答えたものである。 問いへの答え方として 凡庸な企業から偉大な企業に飛躍を遂げた企業を徹底的に調査し共通点を導き出すという方法をとっている。 調査対象の基準は株式運用成績が十五年にわたって市場並み以下の状態が続き、転換点の後は一変して、十五年にわたって市場平均の三倍以上になったこととしている。 結果共通点として以下のようなものをあげている ・リーダーに共通の素養がある (本書ではそれを第五水準のリーダーシップとよんでいる) ・最初に人を選び、その後に目標を選ぶ ・厳しい現実を直視するも、最後には必ず勝つという信念をもっている (見たい未来を見ない、でも最後は必ず勝つ) ・単純明快な戦略がある 以下の三つを満たす戦略となっている 情熱を持って取り組めるもの、経済的原動力になるもの、自社が世界一になれるもの ・劇的な転換はゆっくり進む 最終結果がどれほど劇的であっても、偉大な企業への飛躍が一気に達成されることはない。長期にわたって一貫性をもった取り組みにより少しずつ効果がでてくる。 本書の内容は経営に携わるもの以外には、意味がないように思われるかもしれないが、個人の成長戦略にも大きな示唆を与えてくれる。 いまいちど個人としての成長戦略を明確にする必要があると考えさせられた。 【評価基準】 ★★★★★:超おすすめ。読まなきゃ損 ★★★★ :面白い。もう一回読むかも ★★★ :普通。ブックオフ行き ★★ :いまいち。読まなくてもよかった ★ :最悪。時間と金を返してほしい
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