ビジョナリーカンパニー(2) の商品レビュー
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前作が「偉大な企業を永続して維持していくにはどうすれば良いか?」という点にフォーカスしてその答えを分析していたのに対して、本作は「平凡な企業をいかにして偉大な企業に発展させていくのか?」という疑問に対する答えを明らかにしていて、前作よりも具体的な内容が盛り込まれている 特に印象的だったのは「バスに誰を乗せるかが重要であり、どこに向かうかは適切な人材をバスに乗せた後に考えるべきである」という考え方 一般的なレベルの論理性で考えると、まずは実現したい目標を設定して、その達成に必要な人材を探すという流れが当然のように思ってしまう しかし本書を読み終わった今では、上記のような考え方は「人」の心のありようを無視したエゴイスティックな心の通わない考え方であり、結局は目的達成に余計な労力を伴う非効率的な結果をもたらす、ということが良く分かる 「適切な人材」とは企業理念に心から共感している人材であり、心から共感しているのであれば企業側からモチベートされたり、管理されたりせずとも、自己を律して会社の目標達成に邁進する人材になる 結局は人の嗜好性がその後の大きな功績を分ける第一歩ということ それは採用する側にとっても、働く側にとっても同じことが言えるんだろうと思う 自分が心から共感できる企業であればその企業のために尽くしたいと思うのは自然な流れであり、自ずと成果も上がるだろうし、会社に対する帰属意識も自らの誇りに変わり、また成果も上がる〜という好循環が生まれる 経営の神髄はあらゆる人の心にフォーカスして万事を考え抜くことなんだと思った
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わりと一気に読めました。 前作は共著だったのに、これは筆者が一人になってますね。 小宮さんの本で「通読2」に指定されてましたが、私は少し軽く読んでしまいました。なるほどと思うことを自分で実際、実践できるかどうかの視点で読むよう心がけましたが、行動レベルに落とし込むためにはもう...
わりと一気に読めました。 前作は共著だったのに、これは筆者が一人になってますね。 小宮さんの本で「通読2」に指定されてましたが、私は少し軽く読んでしまいました。なるほどと思うことを自分で実際、実践できるかどうかの視点で読むよう心がけましたが、行動レベルに落とし込むためにはもう少し丁寧に読む必要あり、ですな。
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綿密な調査結果から「偉大な企業」に飛躍した企業の共通点を探る。 異論の余地がない程の説得力のある理論が展開されている。 本当に簡単に言えば、適切な人材で適切なポリシーで事業を一貫性を持って、愚直に遂行していくということを、調査結果から掘り下げて論じている。ビジネスだけでなく、広く私生活にも適用できる理論のような気がした。社会人であれば必読のビジネス書。
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良書。業績を回復した企業のほとんどが、外部からのプロ経営者の登用ではなく、自社のメンバーで行われたという事実は、非常に勇気づけられた、再読したい。
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ビジョナリーカンパニー第二巻。原題はgood to great(良い企業から偉大な企業へ)。 成長率の高い企業と、同じ可能性を持っていながら成し遂げ得なかった企業の比較。比較検証の中で浮かび上がってきたのは。 ビジョナリーカンパニーを読むならここからでも良い。
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課題図書として。 ◎第5水準のリーダーシップ ◎まず人を選び、次に目的を選ぶ ◎厳しい現実を直視して、最後には勝利することを確信する ◎針鼠の概念 ◎規律の文化 ◎促進剤としての技術 ◎弾み車と悪循環 ◎ビジョナリーカンパニーへの道
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1に引き続き名著。経営者じゃなくても、何かしらのチーム、組織運営のために意識を置いておこう。Good to Greateには、第5水準の経営者、適切な人をバスに乗せる、針鼠の概念、規律、促進剤としての技術、の全てを実行すること(現状うろ覚え)
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5年後、10年後と読み返したい。 経営書かと思いきや、 まるで哲学書のよう。 2から読むのがおすすめだそうです。
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勉強会の課題図書なので読んだ。すばらしい本だった!めったに褒めない私ですが、これは良書です。※この本はビジョナリー・カンパニーの続編という位置づけではないので、 この本から読み始めても大丈夫です。 むしろこの本のほうが前編です。(本書にもそのような記述があります。)■すべてはデー...
勉強会の課題図書なので読んだ。すばらしい本だった!めったに褒めない私ですが、これは良書です。※この本はビジョナリー・カンパニーの続編という位置づけではないので、 この本から読み始めても大丈夫です。 むしろこの本のほうが前編です。(本書にもそのような記述があります。)■すべてはデータに基づく分析調査・分析にあたり、先入観・主観や従来述べられてきたことを一切排除しています。その姿勢は徹底しており、著者らが前著「ビジョナリー・カンパニー」で導出した法則すら、捨て去った状態から議論を始めています。 このストイックなまでに科学的な態度がすばらしい。■答えはシンプルだが力強い「良い企業」が「偉大な企業」になるためには、 ・第五水準のリーダーがいること ・正しい人間を仲間とし、間違った人間に外れてもらう ・情熱を持って取り組める事業に頑なに特化する それは、その分野で世界一になることを目指していることがあるとのこと。第五水準のリーダーシップとは何かという定義は詳しくは本書参照ですが、その人物イメージとしては、ざっくりいうと「並々ならぬ情熱を持ち事業を推進し、なおかつ 功績については非常に謙虚な態度を取り、 失敗については自分の責任をとことん追及する人」という感じで描写されています。また、力を注入すべき事業領域の選定は、コアビジネスだからというのではなく、「何に情熱を持って取り組めるか」というところにあるといっています。これを精神論でいっているわけではなく、データから導かれたものであるというのが不思議ですが面白いところです。
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書いてあることは「なるほど」と思うけど、これを一般サラリーマンに役に立てるのは難しいという印象。。。 第五水準のリーダーシップ(=私利私欲を捨てた謙虚さ+不屈の精神)は、自分がそうあるよう努力するにしても、それがすぐに会社の役には立たないし、目標より先に人を選べと言われても、人は選べないし、「どんな人が来ても成果を出すのがリーダー」と言う人もいますよね。 ただ言えるのは、企業経営は当然のことをコツコツと当然のようにやることが大事なのだということですね。 さて、年をまたがって、2012年の1冊目となりましたが、去年は46冊読んだらしい。 意外に読んでなかったですが、数を追うのが目的ではないですし、今年もいろいろな本にチャレンジして、勉強したいと思います!!
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