犬婿入り の商品レビュー
『エクソフォニー』は読んだことがあったけれど、小説には手を出していなかったYoko Tawada氏。 『犬婿入り』では、表題作ではない「ペルソナ」の方が前に入っていたので一瞬迷ったが、結局初出順に、「ペルソナ」から読んでみた。 良かった! 私はやはり差別の問題に関心があるし(と...
『エクソフォニー』は読んだことがあったけれど、小説には手を出していなかったYoko Tawada氏。 『犬婿入り』では、表題作ではない「ペルソナ」の方が前に入っていたので一瞬迷ったが、結局初出順に、「ペルソナ」から読んでみた。 良かった! 私はやはり差別の問題に関心があるし(というのを、今回再認識しました)、ここでの表し方はとてもとてもしっくり来るもので、英訳があったら是非教材にしたい(インターネットで検索したけど見つからなかった T_T)。いっぱいdog-earしてしまいました。 表題作はちょっと実験しすぎというか・・・もちろん別に、どっかから簡単に見つけてきた頂きモノなんかじゃなく、どうしてもこう、一文がやけに長い形で綴っていくしか書きようがなかったのかもしれないけれど、私にはイマイチ乗れませんでした。小川洋子氏の「妊娠カレンダー」といい、芥川賞ってなんかこういう技巧的なのが好きなの?と思ってしまったり(単にドゥルーズわからないから乗れないんだろか!?)。まぁ内容も私好みではないしネ。 こっちから読んでたら途中で止まっちゃってたかもしれない。 だから星は4つにしておくけど、「ペルソナ」が良かったので別の作品も読んでみたい。 ところでその、ドゥルーズを持ち出していた解説の与那覇恵子サンとは一体どなた?と思ってググってみましたら、どうやら沖縄文学を専門とする方らしいです。
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芥川賞らしいが・・・ う~~~~ん。 全て中途半端な肩透かしばっかの事柄を集めて集めて ハイ。どぞ。 行間とか~ 読んで読んで深~~く読んでね。 ってな感じの本です。 文章もなんだか、のどにひっかかるようなリズム感っていうか 相性の問題なんだろうけど、あたしはダメだぁ。...
芥川賞らしいが・・・ う~~~~ん。 全て中途半端な肩透かしばっかの事柄を集めて集めて ハイ。どぞ。 行間とか~ 読んで読んで深~~く読んでね。 ってな感じの本です。 文章もなんだか、のどにひっかかるようなリズム感っていうか 相性の問題なんだろうけど、あたしはダメだぁ。 後半の文章は、ひっかかり感はなくなるけど 相変わらず、内容はないような・・・ プロの人たちからしたら、これは賞をあげてもいいぐらいの作品なんだろうけど 本を買うのはプロよりも素人のほうが多いわけで その購買者によって 生活は成り立つわけで・・・ ってことで、☆ひとーーーつ! ( ・_ゝ・) < 人を感動させる文章を書くのってすごいことなんだね 第108回芥川賞受賞
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*ブログ感想あり* http://blog.livedoor.jp/marine0312/archives/51573574.html ペルソナ、は非常にこのひとらしい話だなあと思いました。 海外での違和感、国籍によるアイデンティティとかそういうテーマが。 犬婿入り、は正直よ...
*ブログ感想あり* http://blog.livedoor.jp/marine0312/archives/51573574.html ペルソナ、は非常にこのひとらしい話だなあと思いました。 海外での違和感、国籍によるアイデンティティとかそういうテーマが。 犬婿入り、は正直よくわからなかった。 芥川賞とってたと思うんですが。。。 多和田さんの言葉のつかいかたは好きですが オチのよくわからない作品が多いなー。
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ペルソナの「〜だった」、犬婿入りの長い文章が気になる。犬婿入りが、他人の口を借りた「噂話」を真似たのだと思うと、ペルソナの「だった」はなんなんだろう? ひとは仮面を被って生きている。しかしそれは他人へは仮面ではないのだ。本当の仮面とは? 固く包まれた民族差別やステレオイメージと...
ペルソナの「〜だった」、犬婿入りの長い文章が気になる。犬婿入りが、他人の口を借りた「噂話」を真似たのだと思うと、ペルソナの「だった」はなんなんだろう? ひとは仮面を被って生きている。しかしそれは他人へは仮面ではないのだ。本当の仮面とは? 固く包まれた民族差別やステレオイメージとともに、主人公が外国へいって母国語がうまく使えないという現代人が抱えている問題。
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8/2 啓さんオススメの本。海外に住む日本人というかマイノリティの人の心の移り変わりみたいなものがかなり観念的に描かれていたのかなあと思った。文章は嫌いじゃない。2作目の表題作も、文学的でおもしろかった。
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以前多和田葉子は、この小説を「芥川賞狙いで書いたんですか?」とある批評家に尋ねられたことがある。確かに、デヴュー作に比べ、理に落ちた一編。でもその民話的なユーモアはまた別な魅力を漂わせているのは間違いない。
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