商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2024/06/26 |
| JAN | 9784334103569 |
- 書籍
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バタン島漂流記
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バタン島漂流記
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商品レビュー
3.9
34件のお客様レビュー
ついつい手に取ってしまう西條奈加さん。今回は、今まで読んできたものとはやや趣きが異なる「漂流記」。実話に基づいていることを読後に知った。 「万に一つ」の生還につながる「理由」に納得感があり、特に、多様なメンバーをとりまとめ一つの方向に進めていく知恵には、目を見開かされた。究極の状...
ついつい手に取ってしまう西條奈加さん。今回は、今まで読んできたものとはやや趣きが異なる「漂流記」。実話に基づいていることを読後に知った。 「万に一つ」の生還につながる「理由」に納得感があり、特に、多様なメンバーをとりまとめ一つの方向に進めていく知恵には、目を見開かされた。究極の状況だからこそ、何がほころびとなり、何がよすがとなるのか、鮮明に見えてくるのだろう。 残酷なルールや振る舞いも、貧しく厳しい島の暮らしを成り立たせる視点では必須。そこに「未来への希望」が加わることで、変化が生まれていく。生還後の後日譚にはもの悲しさも漂うが、物語は清々しい笑顔で終わっていた。 逞しく生き抜いていきたい。
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史実に基づいた漂流譚。バタン島は台湾の先あたりにある島なんですね。とりあえず生きて島に流れ着いたものの、奴隷のような扱いを受けながら何とか日本へ帰る手段を考える水夫たち。挙句、労働力と見なされなくなった者には過酷な運命が待ち受ける。原始的村社会を維持するためとはいえ、苛烈である。...
史実に基づいた漂流譚。バタン島は台湾の先あたりにある島なんですね。とりあえず生きて島に流れ着いたものの、奴隷のような扱いを受けながら何とか日本へ帰る手段を考える水夫たち。挙句、労働力と見なされなくなった者には過酷な運命が待ち受ける。原始的村社会を維持するためとはいえ、苛烈である。更には、ようやっと日本に戻ったら戻ったで、また別の試練が待ち受ける。当時の日本が鎖国中であったため、やむを得ないことではあるけれど。 内容はすごく面白かったのですが、如何せん船に関する漢字が難しかったため、スラスラと読めなかったのが残念。
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江戸時代 尾張家御用の植木等を積んだ弁財船が三河沖で遭難し33日間の漂流を経てフィリピンのバタン島に漂着。その後 島で船員達が自力で船を造り約2年の後故郷に戻ってきたという実話に基づいた話。漂流したのは15名。3名が島で死亡。1名が島に残り戻ったのは11名だった。 船の構造や部...
江戸時代 尾張家御用の植木等を積んだ弁財船が三河沖で遭難し33日間の漂流を経てフィリピンのバタン島に漂着。その後 島で船員達が自力で船を造り約2年の後故郷に戻ってきたという実話に基づいた話。漂流したのは15名。3名が島で死亡。1名が島に残り戻ったのは11名だった。 船の構造や部位、船員の役割など聞き慣れない言葉に少々戸惑ったが 船とは1人で動かせるものではなく各々が各々の仕事をする事によって初めて動くものなのだと改めて理解した。だからそれを知る事は15名の人となりを知るうえでも意味があると思う。 嵐の中 波にもまれる恐ろしさ。漂流中 気力が萎え自死を考えてしまう恐怖。漂着した島での野蛮で耐え難い掟。 辛い事の連続だがいつも少しだけ光がみえた。 特に島の暮らしでは馴染んでいくうちに言葉の壁を越えて段々に築かれていく島民との関係が良かった。 その後造った船で日本にどうにか帰国したが大団円とまではいかず 当時鎖国の状態にあった日本の事情もあり様々な制限が課せられる。 気持ちの良い終わり方ではなかったかもしれないが 私はとても納得のいく真摯な終わり方だと思った。 全体的に大変な苦労話なのだけれども終始 海の男達のおおらかさや豪胆さが気持ち良かった。 とても面白い本でした。
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