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タダイマトビラ

村田沙耶香【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/03/30
JAN 9784103100720

タダイマトビラ

¥1,760

商品レビュー

3.1

61件のお客様レビュー

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2026/01/19

色彩を強調する文章の中で、主人公の目に映る世界は極端に色数が少ない。子供の頃は特に、世界はもっと色鮮やかに見えていたように記憶しているし、多くの子供たちは、自由な発想で色を操り、色を楽しむ。限られた色味の単調な世界は、自分の常識に捉われ、家族のカタチに固執する、主人公の視野の狭さ...

色彩を強調する文章の中で、主人公の目に映る世界は極端に色数が少ない。子供の頃は特に、世界はもっと色鮮やかに見えていたように記憶しているし、多くの子供たちは、自由な発想で色を操り、色を楽しむ。限られた色味の単調な世界は、自分の常識に捉われ、家族のカタチに固執する、主人公の視野の狭さということかしら。 渚さんにとってのアリスという存在が著者の『殺人出産』に繋がる。わたしという個は、特別なものではない。代わりなんていくらでもいるものよ。 ならば家族以外の幸せを探せば良い。夢見るお姫さまじゃない男にだってそのうち出会える。もっと他の色にも目を向けて見ようじゃないか。わたしが変われば世界は変わる〜♪ という前向きな結末を村田沙耶香に期待するはずもないが、さすがにこんなヨナニーを見せられるのは予想外。この発想力。やいやいやい。 ナニモノでもない、ただのホモ・サピエンス、ホモ・サピエンス・サピエンスになったところで、彼女が見る世界はきっと変わらないだろう。

Posted by ブクログ

2025/11/24

トビラの先には何が待っているんだろう。 家族のシステム、形から脱却して次のトビラを開けていく。それが正しいとかは抜きにして一つの答えではあると思った。 騙し絵のような小説だと思いました。

Posted by ブクログ

2025/08/07

もしかしたら今まで読んだ村田沙耶香さんの作品の中でも、一二を争うほどラストが難解だったかもしれない。 いや、物語を終始漂っている不穏な空気感からシンプルにそうなるであろう方向に進んで行った気がしているのだけれど、ラストの方で途中から世界がバグったような感覚があって、血生臭さも凄惨...

もしかしたら今まで読んだ村田沙耶香さんの作品の中でも、一二を争うほどラストが難解だったかもしれない。 いや、物語を終始漂っている不穏な空気感からシンプルにそうなるであろう方向に進んで行った気がしているのだけれど、ラストの方で途中から世界がバグったような感覚があって、血生臭さも凄惨さもなく、グロくもショッキングでもない。でもそうなったのであろう結末は全く見えてこなかった。歪んだまま始まって、もっと歪んで潰れて終わった感じ。 家族という"システム"が完全に破綻していてそれぞれが方向を見失っているような状態。 家族について悩んだことがある人ならどこかしらで(共感したら負けな感じがするけど)心にグサグサと刺される感覚はあると思う。 表紙を見れば思い出せるなぁって思うくらいこの作品もまたジャケがとても良い。 作中に出てくるというかキーポイントでもあるカーテンをイマジナリーフレンドのように扱ってる話って、短編集でその話の種みたいなのを読んだような覚えがある。 村田さんの作品の世界観って結構似てるというか、共通の部分がいくつもあったりするから、どこかで繋がってる同一世界線上にあるようなそんな気がする。 それにしても「カゾクヨナニー」って相変わらず秀逸なワードセンスしてる。 カーテンのニナオとカゾクヨナニーって笑 村田さんの作品を読んでいると、とんでもない読書体験をしている感覚がある。でもそれを気軽に他人にオススメ出来るかというとそうではない。 ある人には全く理解されないだろうし、ある人にとっては救われる作品だとも思う。 日常に感じている違和感を言語化してくれていることへの共感であり、自分の中の"当たり前"とは何だったのかという振り返りであり気づきでもある。 つまるところの心の開放であり、哲学であるのかもしれない。

Posted by ブクログ