商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 紀伊國屋書店 |
発売年月日 | 2005/04/06 |
JAN | 9784314009782 |
- 書籍
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神々の沈黙
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神々の沈黙
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商品レビュー
4.3
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"意識"の起源に迫る大胆な仮説。大著の概括を端的に表す題名が俊逸。大脳左半球にあるウェルニッケ野に相当する右半球の箇所が左半球のブローカ野に電気刺激を送り、現実と違わぬ幻視や幻聴を引き起こすとする”二分心”。時とともに右半球のウェルニッケ野”であったもの”は役...
"意識"の起源に迫る大胆な仮説。大著の概括を端的に表す題名が俊逸。大脳左半球にあるウェルニッケ野に相当する右半球の箇所が左半球のブローカ野に電気刺激を送り、現実と違わぬ幻視や幻聴を引き起こすとする”二分心”。時とともに右半球のウェルニッケ野”であったもの”は役目を終え、天の声を喪失した混沌から言語化による”心の空間化”と”物語化”が任を承継し、古代の神々は沈黙する。 有名な脳科学実験で、言語と意識、行動と意識との逆接関係の結果が幾つかあるが、”直喩”から”比喩”と”被比喩”との”投影連想”による言語化による意識めいたものの発生が興味深い。オノマトペから事象事物の識別が発生し、言語が共通認識として確立し思惟が外部化しクロニクルという概念が誕生する。 一から十まで”二分心”に結びつけようとする傾向は多々あるが、脳科学・史学・言語学・考古学といった幅広い知識や文献を用いて検証・論証しており、非常に読み応えがあって面白い。
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メモ→https://x.com/nobushiromasaki/status/1822254920138961307
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勝手な偏見で思っていたより科学的な内容が多かったが歴史を紐解きながら科学的にも分析することで説得力があるし面白かった。 古代の人々の精神構造が異なるのは考えもしてなかったが、本書の説明で昔の巫女や神官だけが聞こえる声だったり占いだったりが地域や文化問わず経た経験となるとたしかに神...
勝手な偏見で思っていたより科学的な内容が多かったが歴史を紐解きながら科学的にも分析することで説得力があるし面白かった。 古代の人々の精神構造が異なるのは考えもしてなかったが、本書の説明で昔の巫女や神官だけが聞こえる声だったり占いだったりが地域や文化問わず経た経験となるとたしかに神の声を聞いて判断していたんだろうと思う。 そう考えると小説やマンガで扱う古代人の描写はあくまでも現代人の視点でのもので正確ではないんだろうな。 キリスト教の三位一体も感覚的に腑に落ちなかったのが、本書の説明で納得したしようやく理解できた。
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