推理小説・ミステリー小説ファン必見!「江戸川乱歩賞」受賞作を読もう

推理作家の登竜門・江戸川乱歩賞。数々の人気作家を輩出している乱歩賞受賞作を集めました。

ミステリーファンは読破必須!?

第70回(2024年度)

※発売前につき、受賞作のタイトル・著者名のみの記載となります。

遊廓島心中譚
霜月流
フェイク・マッスル
日野瑛太郎

第69回(2023年度)

蒼天の鳥
三上幸四郎

大正浪漫の香りのする鳥取の村、東京の文壇に憧れる女性たち、社会主義者やアナーキストたちの暗躍に、活弁「怪盗ジゴマ」。印象は色々な物が一緒くたに詰め込まれた玉手箱のよう。尾崎翠の第七官界彷徨の創られる様子や田中千鳥の生き生きとした才能の煌めきの描写など真実のようなフィクションだ。(Posted by ブクログ)

第68回(2022年度)

此の世の果ての殺人
荒木あかね

小惑星「テロス」が日本に衝突することが確定している世界で、小春は運転免許取得のためイサガワ先生の自動車の教習を受けていた。ほとんどの人が国外へ逃げるか自ら命を断つ中、小春とイサガワは教習車のトランクに女性の他殺死体を発見するが……。いわゆる地球滅亡×ミステリなんだけど、冒頭から斬新。あらすじ読まずに読んだから「あれ? 教習所の教官との会話にしてはなんかおかしくない??」ってなってからの世界設定説明にうわぁぁぁってなった。導入がうまい。めちゃくちゃうまい。非日常なはずなのに、日常感がすごい。(Posted by ブクログ)

第67回(2021年度)

北緯43度のコールドケース
伏尾美紀

面白ー。一気読み。これが著者初の長編ミステリ? 信じられない。過去と現在を行き来するエピソードとか、沢村の警察では目立つ経歴とか、さらにそれは学閥がある警察では後ろ盾がないとか、いろんな要素を入れながらストーリーを追いやすい。登場人物の悲喜こもごも密度高く書いていて、登場人物をイメージしやすい。次も楽しみにしている。ゆっくりのペースでいいので、長く活躍してほしい。(Posted by ブクログ)

老虎残夢
桃野雑派

舞台は南宋。武侠小説×ミステリ。気の流れを操る内功と肉体を鍛えて得る外功。いわゆる気功みたいなイメージ。そんな特殊な力を操る人らの中で起こった密室殺人。キャラ同士の争いも面白いし、更に二転三転するミステリ要素もあって面白かった。意外なミスマッチに拍手。勝手に配役しながら楽しく読了でした。(Posted by ブクログ)

第66回(2020年度)

わたしが消える
佐野広実

一気読みの一冊。認知症を一つのテーマに描かれる社会派ミステリ。認知症診断された元刑事の主人公が身元不明の老人の調査に携わることになり次第に周囲も脅かされていく……よくある展開だけれど興味は尽きない一気読みの面白さがあった。記憶が喪われつつある日々、片や無意識に、片や意図的に記録としてだけでなく"記憶"としてノートに記すシーンはせつなさが相まって印象的。(Posted by ブクログ)

第65回(2019年度)

ノワールをまとう女(「NOIRを纏う彼女」改題)
神護かずみ

企業トラブル炎上の火消し役、というあまり馴染みのない職業の主人公が巻き込まれる事件。嫌韓やAIなどの時事も織り込んで、雰囲気としては謀略サスペンスっぽい読み心地ですが、それよりは日常に近くてとっつきやすい印象です。ハードボイルドの要素もあるかな。ミステリ部分のあのトリックはけっこう盲点だったなあ。そして主人公のキャラクターがなかなかかっこいいのだけれど。ラストが切ない……でもかっこいいよね。(Posted by ブクログ)

第64回(2018年度)

斉藤詠一

久しぶりに読みながら先の展開にワクワクドキドキさせられた。(中略)あるところで「ええ?そっちに行くの?」と、予想外の展開にのけぞる。けれど、たまたま読んでいたその同じタイミングでネットに上がってきたとあるニュースがその予想外の展開とほぼ同じ内容で、のけぞりからいっきに前のめり状態。そうか、これはとんでもでもなんでもなく、ありえるSFというか、あってもおかしくない話なのか。(Posted by ブクログ)

第63回(2017年度)

受賞作なし

第62回(2016年度)

佐藤究

猟奇殺人一家の娘が兄の殺害を切っ掛けに現実と幻想と妄想と過去の迷宮に入り込んでいくような話。前半はとても面白かったです。人知れず猟奇殺人を繰り返す一家はB級のホラー映画を観ているような設定でわくわくしました。(Posted by ブクログ)

第61回(2015年度)

呉勝浩

陶芸家の死は自殺か?13年前の殺人事件は冤罪なのか?自殺現場に残された謎のメッセージと、13年前の事件の容疑者の発したメッセージの共通点は「道徳」。2つの事件の謎は興味深く、テンポよく真相に近づき、また新たな謎が提示される。飽きることなく最後まで読み進めることができた。だからこその期待感か、ラストがやや残念。それでもかなり面白かった小説だと言える。(Posted by ブクログ)

第60回(2014年度)

下村敦史

中国残留孤児の帰国者である兄は、本物の兄なのか。自分の、満州での記憶は本当に正しかったのか。盲目の主人公が謎を解き明かしていく。 中国残留孤児についての解説が豊富であり、それに関する諸問題についても考えさせられる。 主人公が盲目であることも、物語の端々で活きている。読み進めるにつれて、伏線がまとまっていき、すっきりとした読後感を得ることができる。(Posted by ブクログ)

第59回(2013年度)

竹吉優輔

日本人の作家が、これ程のレベルで猟奇連続殺人事件とコピーキャットを描いた作品は少ないのではないだろうか。最後に明かされ真犯人と真犯人の歪んだ心…罪と犯罪の狭間で悩む若者…。 文章的に拙い部分はあるが、アイディアとストーリーは申し分無く、最後までハラハラしながら読み終えた。文章などは、これから磨けば良い。努力して身に付かないのは、着想と創造力だ。この作家にはそれがある。(Posted by ブクログ)

第58回(2012年度)

高野史緒

かの未完の大作の続編をミステリータッチで描いた野心作。誰が書いても批判を受ける作品を、あえて書いた作者に拍手。原著を知らずに読んでも理解できるような構成は、ありがたい。 しかしながら、、、ロシアが舞台の小説は、地名や人名がすんなり入ってこなくて辛い(^o^;A(Posted by ブクログ)

第57回(2011年度)

川瀬七緒

呪術を専門とする大学講師の仲澤のもとに、気味の悪い呪術符を持って大学生の真由が相談に訪れた。聞けば、彼女の祖父は一ヶ月前に何者かに惨殺されたのだと言う。事件に特殊な呪術の気配を感じた仲澤は、真由に協力し、調査に乗り出した―。 デビュー作ということですが、読み手を物語に没入させることのできる新人離れしたテクニックに、最初から最後まで踊らされました。(Posted by ブクログ)

玖村まゆみ

何なんだ、この爽快感は。犯罪小説じゃなかったの?主人公のなかには確固たるアスリート魂があり それが読後の爽快感を生んだと感じました。 彼を取り巻く人間関係には情愛があり、ミッションには適度な緊張感もあり、唯一、性格破綻者の元夫のくだりにダークなサスペンス?もあり。謎の多い不気味な犯罪依頼者も憎めない。(Posted by ブクログ)

第56回(2010年度)

横関大

23年前、小学校卒業間近の幼馴染み4人は、ある事件に巻き込まれ大きな秘密を共有する。それぞれの境遇の中で成長した4人は、23年を経てある殺人事件を機に再会を果たす。使われた銃は23年前の事件で殉職した警官のもので、実は4人がタイムカプセルに隠したものだった…。(中略) 色んな話が破綻無く繋がっていて良く練られていると思う。(Posted by ブクログ)

第55回(2009年度)

遠藤武文

交通刑務所という特殊な環境で発生する事件から思わぬ展開をしていく。多数の視点で描かれていくので、その手法においても作者の術中にはまってしまう。結末も二転三転する感じで、次から次へと驚かされます。 一気読みしてしまう読み応えのある一冊だと思います。(Posted by ブクログ)

第54回(2008年度)

翔田寛

戦争末期の誘拐事件がからむ昭和30年代の殺人事件という設定がいい。 登場人物が少し多いけど(刑事さんは1組でもよかったかな)、それぞれの個性が出てるので覚えやすかったです。 いろいろな角度からいろいろな人がそれぞれの目的でアプローチして、それが過去にあった一つの事件に集約され、その真相にたどり着く。 なんていうか、ミステリの醍醐味を味わせてくれる作品です。(Posted by ブクログ)

末浦広海

自衛隊上がりのドクターヘリのパイロットが主人公のサスペンス。知床の自然破壊とくに増えすぎるシカがサスペンスの鍵になっていて、また自衛隊を除隊するにいたった経緯なども非常になまなましく書かれていてプロットがしっかりしたサスペンス小説だった。骨太で、映像が浮かんでくるようなしっかりとした作品でとても楽しめた。(Posted by ブクログ)

第53回(2007年度)

曽根圭介

公安部外事第二課の不破が主人公。中国諜報機関、日本国内での内外諜報機関との虚々実々の駆け引き、そしてそれらへの協力者特に沈底魚マクベスと呼ばれる大物の実在を追う不破に立ちはだかる組織の横槍、壁、さらには警視庁の主流、反主流の争いなど様々な伏線が張られ、オセロゲームのように話の真実が白黒どんどんとひっくり返る面白さがある。(Posted by ブクログ)

第52回(2006年度)

鏑木蓮

出版社に勤務する槙野は句集を自費出版したいという老人高津と契約に関する話し合いを進めていた。契約の概要が決まる中、老人の自宅近くでロシア人女性の殺人事件が発生、そして老人は姿をくらましてしまう。 老人の手記の部分の出来がかなりいいです。シベリア抑留については名前くらいしか知らなかったのですが、抑留された人々の苦労や感情が臨場感たっぷりに伝わってくる内容になっています。(Posted by ブクログ)

早瀬乱

実兄が死ぬ間際に残した「三年坂で転んでね」という言葉、その三年坂について調べていたらしい父の後を追い、受験生の主人公が密かに調査を開始する。読んでいて自分も二十世紀初頭の東京を探索している気分になる。タイムスリップ感満点で時代考証も確からしく、なかなか楽しい。(Posted by ブクログ)

第51回(2005年度)

薬丸岳

問題提起の社会派小説で、ただのミステリではない!事件の加害者と被害者、更生とは何か。本当の贖罪とは何。少年法の壁と論争の死角。人は本当に更正できるのか?重いテーマだが、ラストまでちゃんと練りこまれ、かなり考えさせられる内容。 面白い&本当に考えてしまった…(Posted by ブクログ)

第50回(2004年度)

神山裕右

洞窟調査中、落盤により閉じ込められた調査隊を主人公が救助に向かう。洞窟が水没するまでに助けることが出来るのか?また、調査隊の中に拳銃を所持している人の正体は?5年前の事件の真相は?などなどとハラハラドキドキする展開で楽しめます。ミステリーとして楽しむより、パニック&アドベンチャーで楽しむべき小説です。(Posted by ブクログ)

第49回(2003年度)

不知火京介

新大阪プロレスの会長ダリウス佐々木が、タイガー・ガンジーとの試合中に死亡、死因は蛇毒によるものだった。新人レスラー山田聡は犯人に気づく。新人レスラーの目を通してプロレスの内側がリアルっぽく描写されて楽しい。(Posted by ブクログ)

赤井三尋

20年前に起きた赤ちゃん誘拐事件。その犯人の娘が成長し入社試験を受けたことから新たな展開が始まる。時効を迎えてしまっているこの事件の真相を再び追求して行くことに。 現在と過去それぞれが交差し、親と子が複雑に絡み合いながらの進行にも違和感なく読み進められ、本当に驚かされた結末!全く予想しなかったラストに参りました。(Posted by ブクログ)

第48回(2002年度)

三浦明博

CM制作者・日下が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。その中から発見した古い16ミリフィルムの映像を使い政党の広告を制作しようとする日下だが、そのことから歴史の中で蓋をされてきた事件に巻き込まれていきます。(中略) 戦争の歴史が忘れられ、市民が考えることをしなくなった時、狂気の歴史をまた繰り返すのではないのか?真実から目を背けようとする怠惰な生き方を戒める一冊です。(Posted by ブクログ)

第47回(2001年度)

高野和明

仮釈放間近の服役囚・三上純一に、定年間近の刑務官・南郷から持ちかけられた仕事は、10年前に起こった殺人事件を再調査し、犯人とされる死刑囚・樹原亮の冤罪を晴らすこと。事件は千葉県中湊郡で起きたベテランの保護司夫婦の惨殺事件だった。死刑執行まであと約3ヶ月。記憶を失った樹原の言う「階段」をヒントに三上と南郷が調査を始める。やがて、三上と事件の意外な共通点が浮かび上がる――

第46回(2000年度)

首藤瓜於

始まりは警察VS爆弾魔の話かと思ったけど、物語は途中から、逮捕された爆弾犯の片割・鈴木一郎の精神状態の解明にスポットが当たっていく……もっと過激な警察作品かと思ったら、心の闇を抱えた自称・鈴木一郎の苦悩の物語だったりする。 ミステリーとして読んでも、精神医学ものとして読んでも、どちらでも楽しめると思う……?(Posted by ブクログ)

第45回(1999年度)

新野剛志

15年ぐらい前に芸能界を追放された元売れっ子お笑い芸人がある事件に巻き込まれたことをきっかけに封印した過去の自分に立ち向かうおはなし。舞台が芸能界、番組のライツ事業関連ということで興味深かったです。ストーリーもぬかりない!! もっかい読もう^^(Posted by ブクログ)

第44回(1998年度)

池井戸潤

「空飛ぶタイヤ」の作者の初期の?作品。さすが元銀行員。銀行のことなら任せて、という感じです。 1人の銀行員が亡くなった同僚の死を疑い始め、自分の身を危険に晒しながらも真実を追い続ける、というカッコいい話です。 ただ出てくる女性達との関係がいまいちわかりにくかったです。 でも面白かった。(Posted by ブクログ)

福井晴敏

著者のデビュー作で、舞台設定は亡国のイージスを始め、後続の作品にも引き継がれてるけど、内容としては自衛隊や戦後の日米関係などに焦点をあてていて、ちょっと深い気がします。ミステリーというか物語としては、期待を裏切らぬ面白さで、それと同時に自衛隊や日米関係についても考えさせられる内容で、読んで良かったかな。(Posted by ブクログ)

第43回(1997年度)

野沢尚

野心あふれる映像編集ディレクターの元に持ち込まれた1本のビデオテープには、自殺者が死の直前まで何者かに尾行されているシーンが収められていた。自殺現場から立ち去る尾行者らしき人物の爽快な笑顔をノーカットのまま放映したことで、波紋は拡がる……犯人探しのミステリーなんだが、映像による報道は真実を伝えられるのか……15年以上前の作品なんですが、テレビの影響力ってものをまざまざと考えさせてくれた(Posted by ブクログ)

第42回(1996年度)

渡辺容子

主人公は有名大学卒、大企業を不倫が原因でやめさせられた元エリート女性。今は大手スーパーで万引きを捕まえる女性保安士として働いている。元不倫相手の妻が殺害された事件を追っていくうちに。ここから先は書けませんが。さすが作者が女性だけに主人公のこまやかな心情等、巧みに描かれていてぐいぐい惹きつけられました。(Posted by 文庫OFF)

第41回(1995年度)

藤原伊織

アルコール中毒・爆弾テロ・ヤクザなど、裏世界の陰鬱な空気ではじまり、そのまま最後まで進んで行く。アル中でどうしようもない男の中に眠る正義感。なんとか真実を知ろうと懸命に情報を集め知恵を絞って犯人に立ち向かう。ドキドキ感を失わないまま事件は解決に向かい、最後の終わり方も最高。 冒頭にも書いたように終始陰鬱な空気を保ったまま、それでも最後まで決して飽きさせない著述力はすごいと思う。(Posted by ブクログ)

第40回(1994年度)

中嶋博行

この作品は、検察組織や日弁連など実在の組織について、詳細な部分まで描かれている面白さがあります。(中略)ドロドロとした組織内の派閥関係が非常に興味深かったです。 一方で、事件の成り行き等が作りすぎて、面白さを欠く部分もありました。主人公の最後の部分もちょっと物足りない感じもしました。しかし、第40回江戸川乱歩賞を取る作品だけあって、読後の面白かったという余韻は非常にありました。(Posted by ブクログ)

第39回(1993年度)

桐野夏生

親友のノンフィクションライターが1億円を持って失踪した。大金を預けた男性と事件の真相を追う女流ハードボイルドな物語。 事件の真相は失踪した親友の作品を追うことにより導かれます。その過程でマニアックな嗜好を持つ人々が重要な役割を持ちます。ちょいとマニアック過ぎて、本編より気になるくらいw中盤以降から徐々に二転三転してきて面白くなってきます。(Posted by ブクログ)

第38回(1992年度)

川田弥一郎

医療ミスというものを扱った作品かと思ったら、さらにその背後に蔓延している病院同士の駆け引きや、勢力関係などが細かく書かれていて、病院の実態というのをまのあたりにした気分でした。白い巨塔とか読んでるとこういうことがもっと分かるのかな?(私はまだ未読なんでなんともいえない) 1人の男の不審死が、やがては病院1つを潰してしまうかもしれない大問題に発展していく過程がとてもスリリングでおもしろかったです。(Posted by 文庫OFF)

第37回(1991年度)

鳴海章

国家謀略航空冒険小説。ミステリー要素はありません。 米国大統領、首相までが登場するスケールの大きな物語で、冷戦の名残が色濃く残る時代を感じる設定ですが、スピード感も有り面白いです。専門用語はさらりと読み流してやれば無問題。ジャンボジェットが墜落の危機を切り抜けるハラハラのスリル。ナイトダンサーと自衛隊機の息もつかせぬドッグファイトが見どころです。(Posted by ブクログ)

真保裕一

食品Gメンが友人の自殺未遂に絡んだ食の偽装を追求していくミステリー。テンポの良いスリルに満ちた展開にドキドキしながらとても興味深く読んだ。この小説が書かれてからもう15年近くたっているがこの当時より法整備はどうなっているのだろうか…改正されていると思いたいが増大する輸入食品をすべて検査など不可能だし、法の抜け穴はいくらでもあるのかもしれない。(Posted by ブクログ)

第36回以前の受賞作は「江戸川乱歩賞全集」で!