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透明な季節・時をきざむ潮 江戸川乱歩賞全集11 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2001/09/15 |
JAN | 9784062732673 |
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透明な季節・時をきざむ潮
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透明な季節・時をきざむ潮
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
透明な季節/梶龍雄:第23回大賞受賞。1977年。 戦時中の中学生視点。ポケゴリ(あだな)少尉がやってきた。ドSな鍛錬。もちろんみんなの嫌われ者。アダナつけられるのは、何か響くものがある人々。そんなポケゴリが殺された。残された美人妻に好意をいだく中学生。成績落ちちゃう。けど、戦時中だし、ある意味幸い。 戦局が激しくなっていく、東京爆撃される。焼夷弾落ちてくる。自分に落ちなければ、わざわざ見に行く。人の不幸は自分の幸福。栄養失調になっていく人々。でも、本を読みたいとか。流行歌も、勇ましいのから抒情的なのになるとか。そして、みんないなくなる。このへんが一番心に残るんだが。 結局、ポケゴリは自殺。お世話になった上司(弟が同級生)への遺書が見つかる。美人妻は疎開。疎開するとはきいてたけど、場所は問いたださなかった中学生。 上司一家も空襲で死んでしまう。 確かに、推理小説という意味では違うような。 時をきざむ潮/藤本泉:第23回大賞受賞。1977年。 三陸の海岸で発見された双子二十代男性@車中の遺体。もう一人、遺体がいるらしい。不運な男、と作者に称される刑事がまわりの思惑を無視して、捜査を進める。そして、予定調和の最後。 レイプ輪姦絡みが見えるので、イヤな気持ちのまま、読み進める。その果てに殺してしまったんだね。そして、姉に復讐された。簡単にいえば、そんな話に土着信仰を振りかけた。 この作者は、既婚者だが書くために住む場所を変える、とか、ヨーロッパに渡って以来消息をたった、とか、篠田節子が小説にした、とか、前知識があり期待したのだが。 黒を白と言い続ける、とかね、ステキな言葉もあったけど、結局のところ、ほかの作品を読もうとは思わなかったんだわ。
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第23回江戸川乱歩賞受賞作品 梶龍雄「透明な季節」 藤本泉「時をきざむ潮」 の2作を収録。 「透明な季節」は、 戦時中の中学校を舞台にしており 学園ミステリー・青春ミステリーとして 読むことができるだろうと思う。 人物造形はしっかりしていて 特徴だっているので、学校内の 教官・教師と生徒との間の関係性や 同級生とのやりとり・関係は 読んでいて飽きさせないし、 戦時中の中の学校生活の有り様は 興味深く読める。 ただ、ミステリーとしては際立ったものはないし 戦時中を舞台にした小説という舞台設定を 面白く読める人でないと、厳しいかもしれない。
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江戸川乱歩賞 (収録作品)「透明な季節」梶龍雄(1977/23回)/「時をきざむ潮」藤本泉(1977/23回)
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