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プラトンのプラトニック・ラブ 学術選書118
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プラトンのプラトニック・ラブ 学術選書118

國方栄二(著者)

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プラトンのプラトニック・ラブ 学術選書118

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 京都大学学術出版会
発売年月日 2025/04/16
JAN 9784814005888

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2025/05/05

エロースの定義と性質: プラトン哲学におけるエロースが、単なる肉体的な愛や性愛に留まらず、美しいものや善きものを求める広範な欲求であること。また、エロースはそれ自体が善悪ではなく、何かを求める中間的な存在であること。 エロースの神話: エロースの誕生神話(ポロスとペニアの子)や、...

エロースの定義と性質: プラトン哲学におけるエロースが、単なる肉体的な愛や性愛に留まらず、美しいものや善きものを求める広範な欲求であること。また、エロースはそれ自体が善悪ではなく、何かを求める中間的な存在であること。 エロースの神話: エロースの誕生神話(ポロスとペニアの子)や、エロースが中間者(ダイモーン)としての性質を持つこと。 狂気とインスピレーション: 詩人や預言者、そして恋人に見られる狂気(マニア)が、神からの贈り物であり、インスピレーションの源泉となり得ること。 魂の構造とエロース: 『パイドロス』における魂の三区分(理知、気概、欲望)と、エロースが魂を真実在の観照へと導く役割を果たすこと。魂は御者と二頭の馬に例えられ、御者が二頭の馬(気概と欲望)を制御することで、魂は天上界の真実在へと上昇できるとされる。 輪廻転生と想起: 魂の輪廻転生と、現世において美しいものを見ることで過去に観照した真実在を思い出すこと(想起)。 フィチーノとプラトン主義: ルネサンス期におけるプラトン主義の復興と、フィチーノによるプラトン哲学、特にエロース論の再解釈。アガペーとの比較や魂の上昇におけるエロースの役割など。 最も重要なアイデアや事実 エロースは欠乏を求める欲求である: 「エロースは…そのなにかを所布していないこと(自分に欠けているからこと、それを求めるのである)」とソクラテスが語るように、エロースは何かを所有していないがゆえにそれを求める性質を持つ。 エロースは中間者(ダイモーン)である: エロースは神でも人間でもなく、その中間的な存在であり、神と人間を繋ぐ役割を果たす。「ディオティマはダイモーンがいきなり登場するが、ダイモーンとは神とも人間とも異なる存在であると言われています。」エロースは特に美しいものと人間を繋ぐ。 狂気(マニア)は神からの贈り物である: 「狂気は必ずしも悪いものではないが、なぜなら、私たちに生じる善きものの中でも最大のものは、狂気を通して生じるからである。ただし、その狂気は神からの贈り物としてあたえられるものだけれども。」特に預言や詩作、そして恋愛における狂気は神に由来し、人間に恩恵をもたらす。 魂は不死であり、輪廻転生する: プラトン哲学では魂は不死であるとされ、『パイドロス』では魂が輪廻転生することが語られる。 想起(アナムネーシス): 現世で美しいものを見ることが、魂が過去に天上界で観照した真実在を思い出す(想起)きっかけとなる。「この世界にある美しいものどもをみて、そこからかつて見た美のイデアを想起する」 魂の構造とエロース: 『パイドロス』の「魂の三区分説」は、魂を御者と二頭の馬に例える比喩で説明される。エロースは、魂が理知によって欲望を制御し、天上界の真実在へと上昇するための駆動力となる。 フィチーノによるプラトン主義の復興: ルネサンス期にフィチーノはプラトン哲学を復興させ、特にエロース論をキリスト教的なアガペーと関連付けて解釈しようとした。「フィチーノが傾倒を受けた擬ディオニュシオス・アレオパギテスの『神名論』(IV)をみると、すでにこの時代にギリシア語のエロースとアガペーを比較して、アガペーを上位にする」一方で、「逆にエロースのほうを神的とみる神学者がいた」

Posted by ブクログ

2025/05/03

2025年5月3日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。「ビールと読書」この本の表紙と、上にビール缶「檸檬Weizen(レモン・ヴァイツェン)」が写った写真が。ビールおいしそう。 ダジャレかよ、と思ったら京都大学が出版。おそれいりました。

Posted by ブクログ