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よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2024/06/13 |
JAN | 9784041146323 |
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商品レビュー
4.2
21件のお客様レビュー
三島屋シリーズ8作目。収録作品は3編とシリーズの中では少な目な印象ですが、作風は今回も幅広かったです。「あんじゅう」ラインの想像するだにかわいらしいものもあれば、がっつり化け物と闘う話まで。今、一番宮部さんが想像力を自由に発揮できるのが、この三島屋シリーズなのではないかと思います...
三島屋シリーズ8作目。収録作品は3編とシリーズの中では少な目な印象ですが、作風は今回も幅広かったです。「あんじゅう」ラインの想像するだにかわいらしいものもあれば、がっつり化け物と闘う話まで。今、一番宮部さんが想像力を自由に発揮できるのが、この三島屋シリーズなのではないかと思います。 「載子と虻」 巨大な虻に連れ去られた男の子、というのっけからとんでもない設定で始まる作品。ただその書き出しが出落ちにならず、少年の奮闘、かわいらしい出会い、異界の奇妙な神たちと、宮部さん得意の少年ものと奔放な想像力、そして描写力がストーリーを引っ張っていってくれます。 二編目が「土鍋女房」 代々船渡しを営む兄妹の船に現れた奇妙な土鍋を巡る物語。 この話を語るのが妹のほうになるのだけど、語り口が絶妙でした。富次郎との何気ない会話や仕草から語り手のキャラや性格、生い立ちが伝わってくる。肝心のお話も怖さもある反面、なにか日本人の心のどこかに響く懐かしさのようなものも感じる。 いろいろな怪談であったり、伝承や昔話といったものの要素がそれぞれ取り入れられ、怖い話を聞いているというよりも、一つの伝説を当事者の口から聞いているような感じを覚えました。 表題作「よって件のごとし」はまた宮部さんの凄さを感じる作品でした。 「荒神」「黒武御神火御殿」に続く宮部さんの時代物×ホラーの新機軸というか。これまでずっと時代物や怪談を描きつつ、一方でゲーム好きであり、ホラー好きであり、そしてあらゆる物語を愛する宮部さんだからこその作品だったように思います。 ストーリー全体を貫く緊迫感はもちろんですが、タイトルの意味がわかったときの人間の心理のあやも印象的でした。 怪物と戦う時以上に、人間は覚悟を决めなければいけない時がある。 このタイトルの意味がわかる瞬間に割かれる文章量は決して多くないのだけど、そこにいたるまでの展開がたっぷりと描かれているからこその、この短い場面の切れ味とある意味の納得感みたいなものが余計に際立つ。 ここを短くあっさりと描き切る宮部さんが最高にカッコいいとも思いました。 作品3編ともハッピーエンドという作品ではなく、どちらかというと、運命や避けようもない災厄に翻弄された人々を描いた作品とも読めます。それでいてあまり後味の悪さを感じないのは、過去を振り返る登場人物たちの語り口がどこか冷静な視点でお話を語っていることと、富次郎が最後に話を絵にまとめて「聞き捨て」してくれているからかな、とも感じます。 富次郎の周りの環境も少しずつ変化が訪れているようにも感じられ、これからも持ち込まれるであろうお話はもちろんのこと、三島屋のこれからにも注目していきたくなりました。
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今回も良かった。面白かった。 とくにタイトルの話はどんどん読み進めていくことができた。 このシリーズは好き
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三島屋変調百物語シリーズの8作目。 今回も裏切りのない恐ろしさと面白さ。 そして、おちかにさらなる幸せが!
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