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月村了衛(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2024/04/24
JAN 9784334102982

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商品レビュー

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2025/03/18

女性差別に対する怒りと憤り。 様々な感情が腹の中をぐるぐる巡り、読み進めるのには体力が必要な一冊だった。 統和医科大学は入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている。 それを知った日邦新聞社会部の檜葉菊乃は調査を始めた。 そう、これは数年前実際にあった事件をもとにした小...

女性差別に対する怒りと憤り。 様々な感情が腹の中をぐるぐる巡り、読み進めるのには体力が必要な一冊だった。 統和医科大学は入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている。 それを知った日邦新聞社会部の檜葉菊乃は調査を始めた。 そう、これは数年前実際にあった事件をもとにした小説。 信じられない差別に驚くが、読んでいくとその理由も見えてくる。 ハードな医療現場には、やはり体力のある男性の存在は大きいだろう。 少しでも多くの男性医師がほしい。 成程、確かにそうかもしれない。 しかし公平であるべき入試でのこれは許されない。 何も知らないで受験する女子学生たちが可哀想。 統和医科大学の理事・神林晴海は、医学部への進学には挫折したが、医大の事務局へ22歳で就職。 事務局員の理事就任、しかも女性という前例のない人事。 その神林晴海を追求する日邦新聞社会部・檜葉菊乃は43歳シングルマザー。 こちらも男性社会の中で戦っている。 二人とも本当に頭の切れる優秀な人物で、対決する度にどちらも相手の方が一枚上手だと感じ、次回策を練る。 バチバチの攻防戦は読み応え抜群。 作中に 〝人間である限り、差別はなくならない〟 という言葉が出てくるが、私もそれが現実だろうと思う。 難しい問題…

Posted by ブクログ

2025/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2024/11/19予約 24 内密に行われていた医大受験の女子、多浪生の減点を記者の檜葉菊乃が追う。最終的な取材対象である大学理事の神林晴海も、女性差別の多い世界で生き抜いてきただけあり言質が取れない。ただふたりとも(特に仕事で)性差別されてきた為、思うところは同じ。他にも研修医制度や体力的な男女差など問題山積み。怒りや虚しさと共に、越えられない性差があることも現実で。差別は許されない。公平とはなんだろう、どうすればより良い方向に向かうのだろうか。考えることの多い読書でした。

Posted by ブクログ

2025/01/29

疑問に思ったのは、女性差別がテーマなのになんで女性と女性を対立させる構造にしてしまったんだろう…ということでした。タイトルもそのものズバリ『対決』だし。二人の女性が矢面に立って対決しなければいけなかった原因は男性が権力を握ってきた社会構造のせいですよね。 それは例えば作中で、男に...

疑問に思ったのは、女性差別がテーマなのになんで女性と女性を対立させる構造にしてしまったんだろう…ということでした。タイトルもそのものズバリ『対決』だし。二人の女性が矢面に立って対決しなければいけなかった原因は男性が権力を握ってきた社会構造のせいですよね。 それは例えば作中で、男に媚びてその権力を利用する女性を女性の地位を貶める存在と言及する場面がありますが、例えば性犯罪者の男性に対しては男性の地位を貶める存在とは言わないのに、女性だけがなぜ女性全体を代表するかのように常に正しくあらねばならないのか…女性を「良い女性」と「悪い女性」に分けて後者を叩くのもミソジニーなのでは。女性管理職が少ない現在の社会においてクォーター制を導入しようという議論があると必ず持ち上がる、性別ではなく優秀な人を選ぶべきだというもっともらしい意見とも同じ臭いを感じてしまいました。男性管理職が全員有能な訳では無いのに、女性のみに優秀さを期待される不平等な社会の構造そのものではないか、と。そうした描き方に、時々疑問を感じる部分もありましたが、ベテランで人気の男性作家が女性差別をテーマにして小説を書くのは世の中が少しずつ変わっていっている証拠だし、差別が少しづつ解消されているという希望を感じました。

Posted by ブクログ