1,800円以上の注文で送料無料

センスの哲学
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍
  • 1215-02-00

センスの哲学

千葉雅也(著者)

追加する に追加する

センスの哲学

定価 ¥1,760

1,595 定価より165円(9%)おトク

獲得ポイント14P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

3/4(火)~3/9(日)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2024/04/05
JAN 9784163918273

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

3/4(火)~3/9(日)

センスの哲学

¥1,595

商品レビュー

3.7

102件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/02/11

千葉雅也による芸術論。 最近、目的思考で生きすぎてるな、ただリズムとして楽しむ、センスを開くこと、したいわ。 と思わされた。 直観で脱意味化したリズムを感じられることがセンスがあるってこと、と捉えました。そのためには、既定から自由になる意識、多様なものを受け入れる余裕が必要だ...

千葉雅也による芸術論。 最近、目的思考で生きすぎてるな、ただリズムとして楽しむ、センスを開くこと、したいわ。 と思わされた。 直観で脱意味化したリズムを感じられることがセンスがあるってこと、と捉えました。そのためには、既定から自由になる意識、多様なものを受け入れる余裕が必要だ、ということか、と、受け止めました。 一言では言い表せない直観を意識するには、小さな事柄を観察して言語化することが大事。 ChatGPTは究極にノリがいいだけのやつ。

Posted by ブクログ

2025/02/11

芸術の本質をすばらしいレベルで言語化されている。ありがとう...。 文化事業をやろうとするとき、意味や目的にとらわれない芸術の本質(アーティストとの会話ではここが求められる)をそのままの文脈で伝えられる場は少なく、助成金をもらおうとしたり行政や会社での企画会議を通そうとすると、ど...

芸術の本質をすばらしいレベルで言語化されている。ありがとう...。 文化事業をやろうとするとき、意味や目的にとらわれない芸術の本質(アーティストとの会話ではここが求められる)をそのままの文脈で伝えられる場は少なく、助成金をもらおうとしたり行政や会社での企画会議を通そうとすると、どうしても事業の社会的意義や目的を主眼においた説明が求められる場合があり、そういった振り幅を使い分けているなぁ、と改めて心の中でふわっとしていた部分を言語化してもらった気持ちになった。 地域活性化や多様性、包括支援など色々な修飾語にうんざりして、「そんなもんどーでもええから、この音楽の奔流に身を任せりゃええんじゃ!」と叫びたい衝動に駆られるが(笑)「それってあなたの趣味ですよね」と言われたときに返す言葉が無いなあと感じていたけれど、フォーマリズム的概念・ただリズムや形に着目するということに意味があると言ってもらえて、芸術そのものが持つ力を肯定してもらえた気持ちになった。

Posted by ブクログ

2025/02/11

センスの辞書的意味。①意味、②五感、③判断力。 この本で言うセンスとは、直感的で総合的な判断力。感覚と思考をつないだようなもの。 選ぶセンス。 センスが無自覚な状態からセンスが自覚的な状態へ。 何かを見たり、読んだりするときのセンス。 そのものを見るとは、リズムである。形の...

センスの辞書的意味。①意味、②五感、③判断力。 この本で言うセンスとは、直感的で総合的な判断力。感覚と思考をつないだようなもの。 選ぶセンス。 センスが無自覚な状態からセンスが自覚的な状態へ。 何かを見たり、読んだりするときのセンス。 そのものを見るとは、リズムである。形のリズム。形、色、響き、味、触った感じなど、凸凹の繰り返しとして見る。 在/不在のリズム。1と0のリズム。0から1のビートと、0と1で表現できない交響的なうねりとして見る。 意味や目的から脱し、リズム=うねりとビートに乗る。 意味のリズム的解釈。 熱い、冷たい、赤、青などそのもののイメージの対比。または、意味的に近い遠いといった関係性をとらえる。 並び。 ショットとモンタージュ。意味のパッケージを並べる。ショットとショットの間につながりを求めてしまう。つながっていないものに驚きを含んだ面白さが宿る。予測誤差を楽しむ。リズムの経験とは、反復の予測と予測誤差のパターン認識。 不快からそれが除去された状態への移行が快楽に対し、不快でありながら同時に快である状態を享楽と言った。 美と崇高。 美とは規則的でもないく、まったくランダムでもなく、調和のとれた反復と差異の調和が美である。さらに偶然性がたかまると崇高という言葉になる。例えば、岩石だらけの荒涼たる土地、人間がそれをとらえようとしてもフレームからはみ出すようなエネルギー無秩序、壮大さが崇高には存在する。 物事をリズムとしてとらえる。リズムとは、1と0の在/不在のビート、その中間のうねりを脱意味的に感じる。意味も近い遠いのリズムを感じる。並びを味わうときは、反復の予測と予測誤差のパターンを認識する。 意味的にものごとを観るだけでなく、リズムを感じる見方が新しかった。何か芸術を見た時に何を書いているのか意味を問うだけでなく、その形のリズムを楽しむ見方ができたり、意味の複雑な絡まりもリズムとしてとらえることができる。そういう視点を示唆する著書。

Posted by ブクログ