- 書籍
- 文庫
白鳥とコウモリ(上)
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
白鳥とコウモリ(上)
¥770
残り1点
ご注文はお早めに
商品レビュー
4.4
52件のお客様レビュー
このところ短編を読む機会が多かったので、ガッツリした本が読みたくなり手に取った。 さすが東野圭吾。 あっという間に読み終えてしまった。 とにかくリズム良く、おもしろいし、読みやすいのだ。 読みやすい文章を書くって、小説家の第一歩だと思う。 時々読みにくい本にぶち当たることがある...
このところ短編を読む機会が多かったので、ガッツリした本が読みたくなり手に取った。 さすが東野圭吾。 あっという間に読み終えてしまった。 とにかくリズム良く、おもしろいし、読みやすいのだ。 読みやすい文章を書くって、小説家の第一歩だと思う。 時々読みにくい本にぶち当たることがあるが、本気で読者に読んで欲しいのか疑問に思うことがある。 読みやすいだけではなく、場面がイメージしやすかったり、行間から登場人物の感情が汲み取れたり、なんか自分が読み手としてワンランクアップできたような錯覚さえ与えてくれる。 前編でエサはいっぱい撒かれている。 どう回収していくのか、下巻がすごく楽しみだ。 今一納得できない動機も解明されるだろう。 皆に希望があって欲しい。 2024/05/17 16:49
Posted by
上下巻、読了後の感想。 やはり、東野圭吾さんはすごい。 面白い、読みやすい、複雑なストーリー、思いもしない展開、皮肉な結末、でも最後に希望を感じさせてくれる。 帯にある「新たなる最高傑作」は決して単なる宣伝文句ではないと思った。
Posted by
「あの人が殺されるはずない」弁護士が遺体で見つかり••• かなり早い段階で犯人逮捕されたので、その後は刑事パート•加害者家族パート•遺族パートのそれぞれで進んでいく。 逮捕されて解決して終わり、ではない現実をリアルに描いていると思った。 遺族の娘が弁護士や検察官に納得できない...
「あの人が殺されるはずない」弁護士が遺体で見つかり••• かなり早い段階で犯人逮捕されたので、その後は刑事パート•加害者家族パート•遺族パートのそれぞれで進んでいく。 逮捕されて解決して終わり、ではない現実をリアルに描いていると思った。 遺族の娘が弁護士や検察官に納得できないと訴える場面では、父に対して間違った解釈をしてほしくない娘と、あくまで仕事として事件に向き合う弁護士や検察官との温度差が妙にリアルだと感じた。遺族だからと言って、なんでも寄り添ってもらえるわけではない、甘くない温かくない社会を感じてしまい個人的には暗くなった。 また、加害者家族への中傷描写は同著者の『手紙』でもあったが、今作はSNSでの拡散にアップデートされており、今の世の中で容易に想像できてしまう描き方だった。まさに「嫌な時代を生きている」と思った。 それぞれがそれぞれの立場から、納得していなかったり探りを入れたりしていき、後半少しずつ繋がっていく。伏線というよりは3歩進んでは2歩戻るような少しもどかしいような感覚だった。下巻も楽しみに読もうと思う。
Posted by