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パチンコ(下) 文春文庫
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パチンコ(下) 文春文庫

ミン・ジン・リー(著者), 池田真紀子(訳者)

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パチンコ(下) 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2023/07/05
JAN 9784167920753

パチンコ(下)

¥825

商品レビュー

4.5

22件のお客様レビュー

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2024/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

在日コリアンがベースにはなっているけれども、それはあまり重要ではなく、どちらかと言うとアジア版のアンナ・カレーニナ。燃えるような恋、幸せな家庭、別れ、子供、自殺、死別、といった人生で起こることが詰まっている本。パチンコというタイトルが勿体無い気はする。

Posted by ブクログ

2024/11/16

下巻は1955年から1989年までの話。 二人の男の子を抱え、お菓子を作って屋台で売る生活。相変わらず忙しくて生活に追われているソンジャ。 夫の兄ヨセプは長崎で被爆して寝たきり。 でも子供たちも大きくなり、長男は学問、次男は商売の道に進み始め、明るい兆しが見え始めてきたが、その間...

下巻は1955年から1989年までの話。 二人の男の子を抱え、お菓子を作って屋台で売る生活。相変わらず忙しくて生活に追われているソンジャ。 夫の兄ヨセプは長崎で被爆して寝たきり。 でも子供たちも大きくなり、長男は学問、次男は商売の道に進み始め、明るい兆しが見え始めてきたが、その間もずっと長男の父親ハンスの援助が見えないところで行われていた。 やがて長男はその父親の存在を知ることとなり、ソンジャはまた奈落に突き落とされるごとく絶望の淵に立たされる。 次男はパチンコ業界で、誠実にコツコツと努力を重ね順調に業績を伸ばしていくが、在日=パチンコという図式は日本人には色眼鏡で見られてしまう。 どんなに謙虚で、実直でまじめにやっていてもそれは払しょくされない。 アメリカの大学を出て教養を身に着けた我が息子には継がせたくない。 でも結局息子はアメリカより日本で生きることを選択し、仕事を手伝うことに。 何年日本で暮らしても、日本で生まれ育っても在日コリアンという出自は彼らを苦しめる。 パチンコとはその生業からきているタイトルだが、はじかれた球はどこに飛ぶかわからない、自分の意志ではどうにもならない。という意味合いでもあるようだ。 この物語は何かを求めて朝鮮半島からやってきた、ある一族の話だ。

Posted by ブクログ

2024/09/22

三世代に渡る在日コリアン一家の話で、物語が終わる年に生まれたのは縁を感じます。実際的に知りたかった両親や祖父母のこと、全然違う経緯ではあるけど同じく過ぎた時間について学べました。ノアの終わり方に驚きすぎて、え、え、え、え、と声に出して動揺したけど追いつかなかった。そしてそれからの...

三世代に渡る在日コリアン一家の話で、物語が終わる年に生まれたのは縁を感じます。実際的に知りたかった両親や祖父母のこと、全然違う経緯ではあるけど同じく過ぎた時間について学べました。ノアの終わり方に驚きすぎて、え、え、え、え、と声に出して動揺したけど追いつかなかった。そしてそれからのことも。ただとても楽しく読めました。

Posted by ブクログ