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鈍色幻視行
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鈍色幻視行

恩田陸(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2023/05/26
JAN 9784087714302

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商品レビュー

3.5

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2025/12/26

映像化を試みる度に死人がでたりと問題が起き中止になる作品について、クルーズで関係者を集めてインタビューしていく主人公達。 なかなか厚みのある本だが、登場人物もそこそこいて、まともに会話を描写していくならまぁこのくらいの量にならざる負えないかもなぁというところ。 後半のインタビュ...

映像化を試みる度に死人がでたりと問題が起き中止になる作品について、クルーズで関係者を集めてインタビューしていく主人公達。 なかなか厚みのある本だが、登場人物もそこそこいて、まともに会話を描写していくならまぁこのくらいの量にならざる負えないかもなぁというところ。 後半のインタビューでは各人物ごとに内容が異なっており、同じ話でも人によって考え方が違うので、そこが人とお喋りする楽しさの1つだよなぁと読みながら思いつつ、面白かった。 ただ、著者作品ではあるあるだが、全部が全部解決されるわけではなく有耶無耶で終わる要素が多いため、結局どうだったの?という読後感。 途中途中で、飯合梓がどうゆう人物なのか話が出る度にミステリー度合いが増し、雰囲気が出て良かった。

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2025/12/17

◯序盤は退屈でつまらなかったけど、後半からだんだん人物相関がわかってきて面白くなってきた。  ◯話が途中で、どうでもいい関係のない話に飛ぶのが何度も起こってイライラする。 ◯まさはるとこずえの雑談が恩田陸とは思えないほどつまらない。 ◯ちょいちょい冗長的で、つまらなかった。 この...

◯序盤は退屈でつまらなかったけど、後半からだんだん人物相関がわかってきて面白くなってきた。  ◯話が途中で、どうでもいい関係のない話に飛ぶのが何度も起こってイライラする。 ◯まさはるとこずえの雑談が恩田陸とは思えないほどつまらない。 ◯ちょいちょい冗長的で、つまらなかった。 この流れで「夜はつるところ」読もうと思ってたんだけど、食傷気味、うん、ちょっといいかな。 ◯まさはるの胸の録音機は、なんだったんだ??なんかの伏線かと思ってずっとかまえてたのに(笑) ◯人生に真実はない。事実はある。ただ、真実はない。虚構にしか真実はない。映画ならその真実に少し触れることが出来る。 武井 京太郎。

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2025/12/07

【短評】 少々の個人的な語りが許されるのであればーー私はこの本を「二度」挫折している。 肉体的或いは心理的な事情に拠るものなのか、社会情勢に拠るものなのか、はたまた星の巡りに拠るものなのか。理由は定かではない。 本作は、人生において数少ない途絶を経験した「いわくつき」の一冊である...

【短評】 少々の個人的な語りが許されるのであればーー私はこの本を「二度」挫折している。 肉体的或いは心理的な事情に拠るものなのか、社会情勢に拠るものなのか、はたまた星の巡りに拠るものなのか。理由は定かではない。 本作は、人生において数少ない途絶を経験した「いわくつき」の一冊である。 謎の天才作家・飯合梓(めしあいあずさ)が遺した「いわくつき」の奇書『夜果つるところ』を巡る物語。小説家・蕗谷梢(ふきやこずえ)は本作に関する取材調査を行うため、夫・雅春(まさはる)と共にクルーズ船に乗り込み、海千山千の「関係者」達との対話を試みる。彼らは何を語るのか。飯合梓とは何者か。『夜果つるところ』とは一体何なのか。 ご多分に漏れず「雲散霧消する方」の恩田陸なのだが、正直に言って読後感は悪くなかった。少なくとも、わざわざ投げ出す程の駄作ではない。イメージの奔流を楽しめたと言っても良い。自己分析するならば、読み手としての「構え」が正しかったとでも言おうか、本作を愉しむための正しい姿勢が取れていたように思う。 有り体に言えば、私は『夜果つるところ』に係る「いわく」の解決を期待しなかった。 ミステリィとして構えて読むと、スカされた印象が先行するだろう。 これは「創作物」が喚起する、或いは「創作物」に向き合うことによる心の動きの物語であり、夫婦が成熟する物語なのだと思う。魔的な魅力を持つ作品に惹かれることで、人の心はどのように動くのかを記述した本なのだと理解した。 外海を征くクルーズ船という現実から切り離された場所において、自己を内省する。そこに厳然とした正解はないし、各々が納得する解答を用意できれば良いのだと思う。「こっち側」に舵を切った恩田陸は好みではなかったのだが、不思議と惹き込まれた作品である。 【気に入った点】 ●インタビュー編の構成が上手い。隠された事実関係が徐々に明らかになる衝撃が心地良いし、「作品」によって露となった本心を言語化するという行程が、本作の主たるテーマであることを強く意識させられた。 ●「鈍色幻視行」とは良いタイトルだと思う。喚起されたイメージの世界である。ゆらゆらと揺蕩いながら自己を顧みるのである。素敵である。 ●雅春が気に入った。落ち着いた大人の男は格好良いのである。狂言回しとしての真鍋綾実(まなべあやみ)も悪くない。武井さんとQちゃんとか、清水桂子(しみずけいこ)さんも良い。人物が魅力的なので、話を傾聴する気になった。 【気になった点】 ●「結局のところ、何だったの?」という残尿感を適切に処理出来るかが問題である。期待のしどころを見誤ると致命的にキツイとは思う。そういう類の恩田陸であることは間違いない。 因縁に決着を付けるため、丁寧に読み込んだ一冊。 「作品と向かい合おう」という気概を以て臨んだことが、図らずも奏功したのだろう。 振り返ると何とサイン本であった。何故だろう、ちょっと感慨深い。

Posted by ブクログ