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つみびと 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2021/09/22 |
JAN | 9784122071179 |
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商品レビュー
3.5
57件のお客様レビュー
二人の幼い子どもを放置して死なせてしまった母は鬼畜と呼ばれた、でも・・・その母は不幸な生い立ちであった。ネグレクト・虐待は連鎖する。だからといって仕方ないとはならない。やっぱり今回の小説(事件)に出てくる母蓮音には同情できない。琴音から蓮音へと続く不幸の連鎖は確かに気の毒だし、そ...
二人の幼い子どもを放置して死なせてしまった母は鬼畜と呼ばれた、でも・・・その母は不幸な生い立ちであった。ネグレクト・虐待は連鎖する。だからといって仕方ないとはならない。やっぱり今回の小説(事件)に出てくる母蓮音には同情できない。琴音から蓮音へと続く不幸の連鎖は確かに気の毒だし、その影響は計り知れないとは思うけど、蓮音の身勝手さに読んでてイライラした。子どもたちがただただ可哀想。やるせないです。
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身を置く環境は大事だと思った 琴音も蓮音も、音吉や笹谷も、 それぞれ育った環境が分岐点になっているのだろうが、 みんな素直で真面目な人という印象を受けた 蓮音だけが鬼と呼ばれ非難され重い刑を受けたが、 「つみびと」は決して蓮音だけじゃないよね、と思った 育児放棄や赤ちゃんの遺体...
身を置く環境は大事だと思った 琴音も蓮音も、音吉や笹谷も、 それぞれ育った環境が分岐点になっているのだろうが、 みんな素直で真面目な人という印象を受けた 蓮音だけが鬼と呼ばれ非難され重い刑を受けたが、 「つみびと」は決して蓮音だけじゃないよね、と思った 育児放棄や赤ちゃんの遺体遺棄事件で逮捕される女性達が頭をよぎった 「逃げる」と「放り出す」は似て非なるものだと気付いた 色々な視点から糸を撚り合わせるように話が進んでいき、とても惹き込まれた 山田詠美って後味の悪い気持ちになると思ってばかりいたけど、 それと同時に読みやすいんだなと思った
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2010年7月、大阪で実際に起きた二児置き去り死事件をモチーフにしたフィクション。 23歳の蓮音(はすね)は、 幼い二人の子ら(4歳と3歳)を狭いマンションの一室に置き去りにして、自分は遊び呆けていた。そして真夏の灼熱地獄の中、幼い子供たちは、餓えと渇きで死んでいった。 テレビ...
2010年7月、大阪で実際に起きた二児置き去り死事件をモチーフにしたフィクション。 23歳の蓮音(はすね)は、 幼い二人の子ら(4歳と3歳)を狭いマンションの一室に置き去りにして、自分は遊び呆けていた。そして真夏の灼熱地獄の中、幼い子供たちは、餓えと渇きで死んでいった。 テレビのニュースやワイドショーでは「ネグレクト」だ、「鬼母」だと連日とりあげられ、世の中から糾弾され、また蓮音の周りの関係者たちも執拗に問い詰め苦しめられる。 なぜ蓮音は愛していたはずの幼な子二人をマンションに置き去りにしたのか。 この悲惨な出来事はなぜ起きてしまったのか。何が蓮音をこうさせたのか、、、。 蓮音の家族に長年続いた育児放棄や暴力の連鎖が悪い方悪い方に向かって奈落の底に堕ちていく様が深く掘り下げられる。 生い立ちや境遇のせいだけではない何かがあるんだろうと想像力を働かせながら読むけど正直、胸糞悪くてなかなか読み進まなかった。しかも文章がびっしりで、その上時系列が突然変わったり、琴音と蓮音で紛らわしい母娘の名前に頭がこんがらがった。 本当に罪深いのは誰なのか、と言われてもね。 男たちがクズすぎるし、依存する女たちもクズだし。 ただ、マスコミ報道などを鵜呑みにして母親だけを悪者にしてはいけないと思った。 (昨今のいろんな事件についても) 巻末に掲載されている、精神科医で作家の春日武彦さんとの対談がとても興味深かった。 2024/10/4読了
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