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護られなかった者たちへ 宝島社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 宝島社 |
| 発売年月日 | 2021/07/21 |
| JAN | 9784299006332 |

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護られなかった者たちへ
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商品レビュー
4.3
800件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
犯人がカンちゃんのほうだろうな、と途中から感じてたけど、まさかあの職員がカンちゃんとは全く気づかず…中山七里さん、うまい…!と感心した。 生活保護の問題ってすごく難しい… 誰にでも起きうることだけど、それが誰であってもこうやって餓死で息絶えていくのは悲しすぎると思った。 でも、誰が悪いんだろう…誰が護られなかったんだろう… 予算だって生活保護の指針だって現場の人が決めてるわけじゃない。 護られなかったという言葉が指す範囲の広さを考えさせられた。 途中、虞犯という言葉が出てきて意味が分からずネット検索。片手にスマホがない時代、分からない言葉が出てきたときどうしてただろう…便利に慣れると全く思い出せないなぁ…。
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ただ生活保護を巡るストーリーにするのではなく、刑事が東日本大震災の被災者で家族を失っている【護れなかった】立場であり、【護りたい者がいた人間】で、犯人も同じ立場であることによって話がより深まっているように思う。いろんな小説で、【生活保護受給者】の様は目の当たりにするが、困っている人をふるいにかけなくてはいけないということが、こんなにも切なく苦しいものだとは、と改めて感じた。どうしたら【護れるのだろうか】と考えさせる物語りだった。 正しい人、清廉潔白な人だったのは、もしかしたら考えを変えれたのかもしれない。そういう部分もあったのかもしれない。でも、復讐の気持ちはそう簡単に消えないのだろう、そういった悲しみの連鎖も関係しているのかもしれない。 ミステリーとしても楽しめて、最後の最後にどんでん返しの展開がくるのでハラハラするスリルも楽しめた。
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最後の最後までわからなかった...ずっと騙されてたよ...キミだったのか... タイトルの意味も最後まで読んだら納得。貧しさと心の荒みは比例するというけれど、けいさんはそれには全く当てはまらない人で、最後の最後まで利根とカンちゃんを想い、ふすまにメッセージを残した描写には心打たれた。けいさんのような人がいたからこそ、カンちゃんという存在は救われて、そのカンちゃんがけいさんを想う心を持って育ったからこそ、今生活保護を受けるべき人がほんの少しずつでも受けられるようになっている。でもそれでも行政全体で見れば根っこの先っちょレベルで、必要不十分なんだろうな... この言葉を使っていいのか分からないけどけいさんの死はあまりにもやるせなさすぎる... でもけいさんに起きたことは、将来自分や自分の家族には全く起きないとは言えなくて、むしろありえちゃうんじゃないかなと思うとゾッとして怖かった。大切な人とは定期的に連絡を取り続けたいと感じた。 人類誕生以来の歴史を見れば、飢えで命を落とすことはたくさんあったのかもしれないけれど、国、経済が十分に発達した現代日本においてはその事象はひときわ異常に思える。 自分の給料から毎月引かれる税金を見て、まじ税金抜きすぎじゃない?とかどうして自分が苦労して稼いだお金の一部を見ず知らずの老人のために捧げなきゃいけないの?自分に年金として還元される額なんてこれっぽちらしいのにさ、なんて思ってしまうこともあったけど、けいさんみたいなひとがいるのなら、と想像すると社会保障を受ける側の事情を何も知らずにいたんだな、と痛感する。何も知らずに言うくらいなら一旦言葉を慎んだほうがいいと思った。 でも言葉を慎むだけでは現状は何も変わらない。社会構造を変えるには、ちっぽけな自分に何かできることはあるのか?それは本当に、末端の人々に恩恵が感じられるほど有効なのか?誰も苦しまない社会構造は作れないのか?
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