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護られなかった者たちへ 宝島社文庫
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護られなかった者たちへ 宝島社文庫

中山七里(著者)

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護られなかった者たちへ 宝島社文庫

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 宝島社
発売年月日 2021/07/21
JAN 9784299006332

護られなかった者たちへ

¥858

商品レビュー

4.3

787件のお客様レビュー

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2025/11/22

これまで読んできた中山七里さんの作品はどれも最高でしたが、そのどれもを越える作品でした。 生活保護をテーマとした今作。スタートは福祉保健事務所の仕事内容について。生活困窮者の助けとなる仕事の反面、かなりきつい現実を目の当たりにしました。 そして悲惨な事件が…。死亡したの...

これまで読んできた中山七里さんの作品はどれも最高でしたが、そのどれもを越える作品でした。 生活保護をテーマとした今作。スタートは福祉保健事務所の仕事内容について。生活困窮者の助けとなる仕事の反面、かなりきつい現実を目の当たりにしました。 そして悲惨な事件が…。死亡したのは善人も善人。手掛かりがない中2人目の犠牲者がでてしまいます。酷い殺され方を見て、顔を顰めると同時に被害者に同情していると、犯人と思われる人の視点が出てきます。その人の過去を見て、考えが180°転換。 これは仕方ないと思ってしまうような内容でした。 色々と経て、舞台は空港に。 ここで新事実。これまで見てきた話が実は盛大なフリであり、中山七里さんに騙されていたことを知りました!毎回手のひらで転がされます笑 前半の人物との繋がりや伏線回収。『護られなかった者たちへ』というタイトル。悲惨、感動、驚き、圧巻。どの言葉でも表現出来る作品でした。 読み終えて知ったのですが、宮城県警シリーズで3作品出ているみたいなのでこれは読むしかない!

Posted by ブクログ

2025/11/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

社会的な問題提起の乱暴さとミスリードの強引さが引っかかってしまう。特に、身内に福祉で働く者がいると、やや一方的な描写にはどうしても賛同できないところが多い。 法も制度も完全ではない。完全ではないから、溢れたり漏れたりする人は出てきてしまう。それを一個人の責任と断じて「私刑」なんてされたら、たまったもんじゃない。それ以外の解決方法、殺人をすることなくその現実を打ち倒す何かが、この物語には必要な気がする。

Posted by ブクログ

2025/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すっかり騙されました。 最近、違う人を犯人に仕立て上げられてミスリードされるとすっかりそっちを信じてしまってだめです。 でもそれを疑わせない構成の緻密さが本当に素晴らしいです。完璧でした。 餓死させられて殺される連続殺人が起こり、それと同時に犯人と思われる人物や警察の動きを追っていくのだが、逮捕までしたあとで実は違う人物が犯人であることがわかるという大どんでん返し。しかも逮捕された人物の過去の回想に出てきた人物と現在の捜査で警察と話をしていた人物がリンクするという二重のどんでん返し。 (全然想像もしていなかった…なぜだろう) 利根の母親がわりであったけいさんの遺言が、泣けるとかの一言では言いきれず、悔しくて悲しくて、改めてけいさんの凄さを感じた。そういう人物がそんな風に死んでいったということがまた更に悔しいというか。 そういったことが現実で起きているんだと思うと、いつ自分の身に降りかかってもおかしくない。人間は簡単に環境で変わってしまうし、でもだからこそけいさんは最後まで大事なものを見失わずにいたんだなと尊敬せずにいられない。 こんなお話を、登場人物を書ける中山さんは本当に凄い。

Posted by ブクログ