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護られなかった者たちへ の商品レビュー

4.2

836件のお客様レビュー

  1. 5つ

    335

  2. 4つ

    343

  3. 3つ

    102

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    3

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2026/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こちらの作者さんの作品を読むのは初めてでした。 整った文章、分かりやすい描写は読んでいてとても心地よかったです。 自分の人生の不安と重なり、前半〜中盤はしんどかったです。ずっと胃に鉛のような重さを感じて、読むのをやめようかと思うくらいでした。(テーマに対する思いであり、物語・文章自体は読みやすく大変魅力的です!) しかし、最終章からの展開にどんどん惹き込まれ、そういうことだったのか!と、見事などんでん返しはとても痛快でした。 (僅かな引っかかりがいくつかあったものの、自分の中で勝手に理由付けしていた部分がいくつもあって、やられた〜と思いましたw) どのように生きれば人間としての尊厳を持ったまま人生を終えることができるのか?と考えますが、不幸・理不尽は人を選ばず降りかかります。これに生き様は関係なく、もう運としか言いようがありません。そんな絶望を容赦なく描いた作品だと感じました。 そんな中で、事件を起こしたと思われた利根は、実はこの物語の中での「救い」でした。それはけいさんの最期のメッセージが繋いだ希望のように思います。そしてその希望は、利根とカンちゃんの再会へと繋がり、カンちゃんは「護られなかった者」にならずに済んだ。 「性善説で人間は語れない。けれども“善く生きようとすること”は決して無駄なことではない」という祈りのように感じました。 社会問題と物語の面白さを両立させた、とても魅力的な作品でした。

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2026/04/17

初めての中山七里作品。 とても読み応えがあって面白かった。最後の数十ページは冷や汗と涙目で一気に読んだ。 生活保護って不正受給がセンセーショナルに報道されがちだけど、本当に困窮する人を救う最後の制度になることを忘れずにいたい。

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2026/04/13

26/04/13読了 上司が面白かったというので、初の中山七里。面白かった。章立てがうまい。そしてきっちり騙された。

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2026/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さよならドビュッシーが面白かったので、Kindleに出ていた中山七里氏の作品を続けて読んでみた。 生活保護がテーマになっている作品は、「悪い夏」くらいしか鑑賞したことがなく、その時も真面目に働くケースワーカーと生活保護を悪意を持って利用する人が描かれていた。 生活保護が本当に必要な人がいる一方で、頑張れば働ける人や悪意を持って生活保護を利用する人もいる。しかし生活保護の予算は限られているため、福祉保健事務所の人は申請の時点でその見極めをしたり、収入を自分で得るように催促したりする必要がある。 生活保護を受けたい人と、申請を選別しなければならない人、どちらの立場にも苦しいものがあり、読んでいて正直苦しくなる作品ではあったが、今の生活保護の問題や東北の震災復興や被災した人たちに思いを馳せる機会を与えてくれる作品だった。

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2026/04/09

4/2~4/9読了。 ここまで重い題材の本作品で「号泣必至!」なんて陳腐な謳い文句は付けないでほしいな… メニエール病で働けなくなった友人に、生活保護を勧めたことがあるけど、この作品を読んだ限りだとかなり甘く見てたかもしれない。私の世代は年金もほぼもらえないし、今職では退職金もも...

4/2~4/9読了。 ここまで重い題材の本作品で「号泣必至!」なんて陳腐な謳い文句は付けないでほしいな… メニエール病で働けなくなった友人に、生活保護を勧めたことがあるけど、この作品を読んだ限りだとかなり甘く見てたかもしれない。私の世代は年金もほぼもらえないし、今職では退職金ももらえない、自分自身のこれからを考えさせられました。

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2026/04/09

舞台は震災から4年後の仙台。 福祉保健事務所課長の三雲忠勝が死体で発見された。四肢を拘束され 口を塞がれており 死因は餓死だった──。 タイトルが哀しい。 本書は主に生活保護制度についての話しだけれど、同時に大切なものを喪った人の 喪失の物語でもある。 生活保護については...

舞台は震災から4年後の仙台。 福祉保健事務所課長の三雲忠勝が死体で発見された。四肢を拘束され 口を塞がれており 死因は餓死だった──。 タイトルが哀しい。 本書は主に生活保護制度についての話しだけれど、同時に大切なものを喪った人の 喪失の物語でもある。 生活保護については描写がリアルで読んでいて辛かったり 腹が立ったりで 実際 仕組みが十全ではないのだろうと思った。 終盤に差し掛かると だいたい先が読めてくるけれど、それを確かめたくて途中で止められなくなってしまう。   本文中に “護られた者たちとそうでなかった者たちの境界線はいったいどこにあったのだろうか──” という文章があるけれど 次作の『境界線』につながっていくのだろうか。 続けて『境界線』を読も。

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2026/04/07

縛られ廃アパートへ放置され餓死が死因の死体が発見されるとこからスタート。犯人の手掛かりがほぼない中で、県会議員が同様の手口で殺される。2人共通点から犯人を探し始めた所で、事件の原因となった過去パートへ。この辺りが泣けたなぁ。生活保護の話は難しい問題だ。誰彼構わず支給するわけにもい...

縛られ廃アパートへ放置され餓死が死因の死体が発見されるとこからスタート。犯人の手掛かりがほぼない中で、県会議員が同様の手口で殺される。2人共通点から犯人を探し始めた所で、事件の原因となった過去パートへ。この辺りが泣けたなぁ。生活保護の話は難しい問題だ。誰彼構わず支給するわけにもいかないし、とは言え必要な人に出し渋るのも困るし。おもしろかったのでブログで紹介してます。https://chobidoku.com/mamorarenakattamonotachihe/

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2026/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

舞台が仙台ということで、仙台生まれ仙台育ちの私はすごくリアルに情景を思い浮かべながら読めた気がする。 立場が違えばこんなにも物の見方は変わってしまうのか、と思った。 利根、カンちゃん、けいさん、被害者の3人、警察官、きっと取り上げられた目線が被害者の3人だったらまた見方が変わっていたと思う。 不正受給は腹立たしい。でも神さまみたいに全ての状況を俯瞰することはできないから、、難しい。

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2026/03/19

3.11後の仙台。復興は進むが失ったものが多い中で、餓死による殺人事件が2件発生。被害者の共通点は生活保護を担当する福祉保健事務所。その上長もターゲットである可能性が高く、第三の殺人を防いで犯人を逮捕するぜ、って話。 殺人ミステリーでもあるが、生活保護を支給する側と受給する側の...

3.11後の仙台。復興は進むが失ったものが多い中で、餓死による殺人事件が2件発生。被害者の共通点は生活保護を担当する福祉保健事務所。その上長もターゲットである可能性が高く、第三の殺人を防いで犯人を逮捕するぜ、って話。 殺人ミステリーでもあるが、生活保護を支給する側と受給する側の両方に存在する社会問題がリアルに描かれている。 事件の真相は意外ではあったがそこまでの驚きはなく、貧困層のリアルが生々しくて読んでて少ししんどかった。

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2026/03/19

途中まで展開が読めていたけど最後の最後は読めなかった。そして最後のページの独白が自分にも突き刺さる 護ることばかりに気を取られて護られなかった、護れなかったことにはなかなか気が回らないのだけど、自分の心に一生この本が住み着くだろうから、何かを護れる未来に少しでも思いを馳せたい

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