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ののはな通信 角川文庫
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ののはな通信 角川文庫

三浦しをん(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2021/06/15
JAN 9784041110676

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ののはな通信

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商品レビュー

3.7

198件のお客様レビュー

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2026/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書簡の合間(私には白い空白に見えているところ)も、ののとはなの生活は流れていて、最初はその書簡の合間を想像して、二人の日常を記録と想像の往復で垣間見ているからこその没入感が新鮮で面白かった。飛び石的な時間の流れだからこその展開の速さに目を見張るときもあり、ののはなの二人は思考の整理がついてから書いてる手紙だったりすると完全に私は置いてけぼりでそれもまた痛快な面白さだなと。 また、「読者に見えない時間が相対的に多いから私が分からない場面がたくさんあって当然」という気持ちに騙され、ののとはなの二人同士にもいくつか秘密があるという当たり前なことがなぜだかいつもよりショッキングになった。私に染み付いたオタク根性が二人の関係を応援しまくってた、という盲目的な悪癖も出てたかも。 それから一章を読み終えたあとのその先の本の厚みに人生の長さを感じた。ああ、そんなことがあってもそれでも続いていくんだよねという気持ち。 最後の方の手紙はだいぶ現代に近く私も生まれていて親近感と共に読み進めていると、ふととある書簡が読んでいる今日と同じ日付で(もちろん年号は違う)突然自我が頭をよぎった。よく見たら描写されてる天気まで一緒で驚き。それで思ったことは二つ、おばあちゃんに手紙書こうかな、と、私が今まで書き記してきたもの(手紙日記読書記録など)って全て恥ずかしくて読み返せない!なんて恥の多い生涯!ということ。後生大事にしたい他人とのやりとりなんて私にあるかしら。若い頃の青い情熱がないと成し遂げられないことだなんだとしたら、あまりの残酷さに泣いてしまうかも。本編ではこれより一つも二つも次元の高いところの残酷さを嘆いたりしてたけど、私はまだそのラインにはいけないかもしれない、悲しい。少なくとも今好感を抱ける友人たちに対しては、恥を顧みず交流をはかり長い付き合いにしていきたいと思った、とても。私も3章くらいの年齢になったときに化石を慈しめるような人間になれたらいいな、黒歴史ではなくそれは黒曜の輝きなのよってさ。

Posted by ブクログ

2026/07/05

すごい。ページ数は多かったけれど、時間をかけて最後まで読むことができてよかった。 物語はののとはな2人の文通でのやり取りだけで構成されている。 文通は、手紙だったり葉書だったり、授業中、先生に見つからないようにこっそり回すメモだったり。二章からは時代が変わり、手書きの文字ではなく...

すごい。ページ数は多かったけれど、時間をかけて最後まで読むことができてよかった。 物語はののとはな2人の文通でのやり取りだけで構成されている。 文通は、手紙だったり葉書だったり、授業中、先生に見つからないようにこっそり回すメモだったり。二章からは時代が変わり、手書きの文字ではなくメールの文章でやり取りが行われるようになる。 初めて読む形式の小説で最初の方は戸惑ったが、読んでいくうちに、自分がののとはな2人の人物に交互に入れ替わりながら文通をしている気持ちになっていた。「のの」になって「はな」にそわそわした気持ちで手紙を書き記していたり、「はな」になって「のの」から受け取った手紙をドキドキして読んでいたり。またその反対も。 あらすじを読んで、女の子2人の甘酸っぱい恋愛小説だと思っていたら、すごく深くてじんわりと心に染み込んで来るような余韻を残すお話だった。

Posted by ブクログ

2026/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『風が強く〜』に続き、しをん作品四作目。こういう作品を読むのは初めて……かな。人生を歩む上でとても大事なことが書いてありました。ののが悦子さんとの過去を、はなに認めたパート(語るほどのものでも……。その2。p301〜302に渡って)です。 辻村さんが絶賛している大きなポイントは間違いなくこの部分だと思う。「嗚呼…」と感嘆の声をあげずにはいられない——。 しをんさんはわたしが特に好きな女性作家のひとりです。 至言、金言たくさんあったけれど一番心に響きた言葉を引用(一部省略)して感想にかえさせていただく。 "望んだ場所にピンポイントで、望んだぶんだけの水を与えられるなんてこと、まずありえない。不足や過剰を知り、歯がゆかった経験があるからこそ、自分たちが愛を注ぐ立場になったときに、なるべく相手のことを思いやろうと努めるのだと思うのです" ※本当はフレーズ登録したいけど、どこに書いてあったのかわからなくなってしまった…。泣。

Posted by ブクログ

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