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NHK100分de名著ブックス 実存主義とは何か サルトル 希望と自由の哲学
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | NHK出版 |
| 発売年月日 | 2020/03/25 |
| JAN | 9784140818121 |

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NHK100分de名著ブックス 実存主義とは何か サルトル
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NHK100分de名著ブックス 実存主義とは何か サルトル
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商品レビュー
3.8
19件のお客様レビュー
精神の自由について関心があり、自由という単語から、サルトルを連想してkindle版を購入。副産物として『嘔吐』の理解が深まって良かった。 ◆実存は本質に先立つ サルトルの実存主義のスローガン「実存は本質に先立つ」は、人間一般の本質は存在せず、各個人が生の中で「人間になっていく」...
精神の自由について関心があり、自由という単語から、サルトルを連想してkindle版を購入。副産物として『嘔吐』の理解が深まって良かった。 ◆実存は本質に先立つ サルトルの実存主義のスローガン「実存は本質に先立つ」は、人間一般の本質は存在せず、各個人が生の中で「人間になっていく」という理論だが、自身が生まれる前の世界に既に存在した価値観から自己自身を切断する強力なパワーを秘めていると感じた。 一方で、これだと永遠に「人間になる」ことはできないのではないだろうか。「人間になった」という到達点は、それが新たな人間の本質を意味するからである。20代、30代はいけるかもしれない。しかし、50代、60代はどうだろうか。死ぬまで宙ぶらりんの価値観で人間は耐えきれるのか。サルトルが政治にアンガジュしたように、政治的な人間になるというところに帰着するのではないだろうか。(それは決して悪いことではないが) ◆『嘔吐』の実存 以前読んだことのある『嘔吐』について「実存」がかなりネガティブなものとして描かれていることが分かった。(分かっていなかったことが恥ずかしい、、) 実存=偶然の産物=ぶよぶよの無秩序の塊 ロカンタンは偶然性の地獄から「必然的なもの=音楽」に救われ、自らも「必然的なもの=物語」を執筆することを決断する。 しかし、ロカンタンが存在の問題として扱う「偶然性-必然性」の判断は、実際は体験の問題であり、体験の「完全性-不完全性」の問題であり、体験者であるロカンタンの感性の問題ではないだろうか。 ロカンタンは、マロニエの木をぶよぶよの偶然性の産物と感じるが、感受性が優れた人にとっては、もしかしたら、マロニエの木は美しい完全なもの(必然ではなく)かもしれない。 『嘔吐』は「人間の存在の偶然性-必然性(意味の世界)」と「体験の完全性-不完全性(感性の世界)」の問題が混ざっており、ロカンタンは自身を苦しめた意味の世界から、意味を必要としない感性の世界に救われるという話なのかと思った。 この話題の最後に、偶然を美しいと感じる感性があることを山崎ナオコーラの『人のセックスを笑うな』から引用したい。 -自然は美しいことがあるけれど、美しさには向かっていない。 見上げると、枝が伸び、葉っぱが重なり、見たことのない模様を作っている。美しいと感じるけれど、枝は美しさに向かって伸びてはいない。枝は偶然に向かって伸びている。たまたまそういう形になっている。偶然を作り出そうとしている。偶然を多発している。- やっぱり、感性の問題だよね。 ◆『嘔吐』の他者 ロカンタンが肖像を見つめ返す場面は『嘔吐』の名シーンとされており、裁かれる側から裁く側への転向をポジティブに捉えているが、他人を裁く権利など誰にもなく、寧ろ、裁く-裁かれる関係の外側に出るべきなのではないかと思った。 その意味で、九鬼周造やレヴィナスの他者を無限と見做す他者論の方がピンとくる。 ◆主体性、他有化 サルトルの主体性の概念について、コントロールできる世界(精神的な世界)とコントロールできない世界(他者、環境)があり、コントロールできない世界に絶えず「まなざし」を向けることで自身の主体性を失わないことだと理解した。 この「まなざし」を向けるという、見る行為は、必ず見られる対象と私の間に距離が必要とされる。つまり「まなざし」を向けるという行為は絶えずコントロールできない世界(他者や環境)から距離を取り、コントロールできる世界(精神的な世界)を、その都度展開するという行為ではないだろうか。 つまり、身体は世界や他者に対して剥き出しになっており、どうしても他有化されていくが、精神はそこから距離を置くことができる、という話かと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『存在/しないあなた、と私』でサルトルが引用されていたので、引き続き色々あさってみたり。 深堀はされていないけど(新書的な解説本だからね)、全体的にまとまっていてうまく整理できたと思う。 『サルトル 失われた直接性をもとめて』でも示されていたように、人は何かの目的があって生きているわけではない。それを指して、「実存は本質に先立つ」や「人間は自由の刑に処されている」と語るわけだけど。 ただ、だからどうしようもないと悲観するのではなく、だからこそこの世に生きて他者と関わらなければならないという力強さ。社会に対し自己の意見を主張し、社会の中で生きていかなければならないという部分を思想だけでなく、生き様として実践していたのがサルトルの素晴らしいところだね。 (もちろん、他者から本質的なラベルを貼られるからこそ「他者とは地獄である」なんて語られるのだけど) うん、やっぱりサルトルの思想はだいぶ好みのところがあるので色々読んでみよう。
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『実存主義とは何か』の解説本だったが、サルトルの人物や全体的な思想も網羅的にわかりやすく解説してくれており、非常にためになった。 サルトル理解の第一歩として良かったと思う。 次はサルトル本人の著作を読みたい!
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