- 中古
- 書籍
- 書籍
- 1213-01-21
タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源
定価 ¥3,300
2,475円 定価より825円(25%)おトク
獲得ポイント22P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2018/11/17 |
| JAN | 9784622087571 |
- 書籍
- 書籍
タコの心身問題
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
タコの心身問題
¥2,475
在庫あり
商品レビュー
3.9
63件のお客様レビュー
タコ。 何コラタココラと長州力と橋本真也が不毛かつ意味不明な問答を繰り返してから早20年(この文章読んでる人でこのネタがわかる人何割くらいいるんだ?)。時代は進み、タコの研究も進んだわけです。もうね、この本を読んだからには人のことを揶揄するときの言葉として「タコ」なんて口が裂けて...
タコ。 何コラタココラと長州力と橋本真也が不毛かつ意味不明な問答を繰り返してから早20年(この文章読んでる人でこのネタがわかる人何割くらいいるんだ?)。時代は進み、タコの研究も進んだわけです。もうね、この本を読んだからには人のことを揶揄するときの言葉として「タコ」なんて口が裂けても言えなくなりますよ。それくらい、いかにタコが(イカにタコが)すごい生物なのか、奇妙な生態を持っているのかが語られております。なんと哲学者の言葉で。読み始める前までは、生物学者が書いた海外の科学本なのかーと思ってたのですが、いい意味で裏切られました。 著者の専門は「科学哲学」に加えて「心の哲学」とのこと。なるほど確かに生き物の「心身問題」を考えるあたっては生物学の知識だけでなく、心の哲学も援用する必要があり、その意味で著者の経歴はうってつけ。なんたってスタンフォード大学で科学哲学の教授を務め、スキューバダイビングをこなす方なので。 タコにとって腕は、それぞれが「自己」の一部であり、同時に「他者」であるとも言える。自己の一部として見るなら、目的を持って動かし、外界の事象への操作として扱うことができるからだ。しかし、身体全体を制御する脳からすれば、その腕はどれも自分が指令をしていなくても勝手に動きまわることのある「他者」とも言え、非常に特殊な生態を持っていると言えるだろう。 でも果たして本当にそれほど「特殊」なのだろうか。 著者はこの事象を人間に置き換え説明を試みる。例えばまばたきや呼吸は、通常、それを行うのに意思の力は不要だ。何も考えることなく半自動的に行える行為であり、かつ意識して行うこともできるわけで、つまりそれって「タコの腕」と似たようなものなのではないのか?と。 そしてさらに言うなら、私たちが何らかの行動を起こす際、果たしてどれほど「意識」が介在していると言えるのだろう。目の前にあるペンに手を伸ばして取る。この行為ひとつ取っても、脳の指令が半自動的に行っていることであり、情報処理の早さ以上に「手が勝手に」という印象の方が強いと感じる場合もあるのではないだろうか。タコの心身問題は、人間の心身問題を考えることと通じているのではないか? とまあ、こんな具合でタコ(およびタコに関係する生き物)の生態について、心の哲学を中心材料としながら見極めていこうとする筆致が斬新です。 スキューバ・ダイバーである著者ならではのタコに関するおもしろエピソードも豊富に盛り込まれており、たとえば、明らかに食事の目的以外で、おそらくはただの「興味本位」として人間に近寄ってくるタコの話や、水槽の中にいるタコが人間の顔を見分けて水をかけてくる話など、好奇心をくすぐられました。 心の問題を語るとき、多くは人間と哺乳類について焦点があてられがちだけど、本書では軟体生物である「タコ」の、しかも「腕」に目を向けており、心がいかに複雑なものなのか、心の在り方は私たちが想像するよりもっと多くの「パターン」があるのではないか、と思わせられます。 その相対化の視点は、人と人の違いだけでなく、人と他の生物の違いを知ることへとつながっており、いかに狭い世界でこれまでものを見てきていたのか、そのことを感じさせてくれました。意識や心について、人間から離れて知ることで、相対的に、より人の深層を知ることができるような、可能性がひろがっていく喜びの与えてくれるそんな本。 これを読んだらもうコラコラ問答のことを笑って見れなくなること間違いなしだ!
Posted by 
タコは人間と全く異なる進化の経路をと取ってきたにも関わらずまるで知性を獲得しているように見え、おそらく獲得しているのであろう。人間の認識している世界が真実であるかのように思ってしまうが、認識している世界や知性のあり方はあくまで相対的なものでありそこの絶対的な実在は存在しない。異な...
タコは人間と全く異なる進化の経路をと取ってきたにも関わらずまるで知性を獲得しているように見え、おそらく獲得しているのであろう。人間の認識している世界が真実であるかのように思ってしまうが、認識している世界や知性のあり方はあくまで相対的なものでありそこの絶対的な実在は存在しない。異なる知性とのファーストコンタクトというSFのような体験は宇宙に行くまでもなく身近な海の中で繰り広げれているのかもしれない。タコたちの生活の瑞々しい描写を通して意識や知性の存在について描かれていた。
Posted by 
自分自身、長い年月に渡ってスキューバダイビングを楽しんできています。 魚だけではなく、エビ・カニや貝、サンゴなどなど、水中ではさまざまな生物を目にします。 なかには、怒っているような反応を示す動物もいるので、「どこまでの生物が、意識や感情を持っているのだろう?」と、疑問に思ってい...
自分自身、長い年月に渡ってスキューバダイビングを楽しんできています。 魚だけではなく、エビ・カニや貝、サンゴなどなど、水中ではさまざまな生物を目にします。 なかには、怒っているような反応を示す動物もいるので、「どこまでの生物が、意識や感情を持っているのだろう?」と、疑問に思っていました。 この疑問に答えてくれそうな、この本の存在を知り、読むことにしました。 驚いたのですが、著者は哲学者で、オーストラリアを中心に活動しているそうです。 序盤は動物の進化の過程を追いながら、神経系がどのような必要から生まれ、発達してきたのかを解説しています。 そして、タコやイカといった頭足類が持つ身体的特徴と、それによりどのようなことができるかへと、話が展開していきます。 頭足類が持つ能力の中で、特徴的なものの一つが、体の色を変えられこと。 擬態とコミュニケーションという目的は推察されるものの、あまりにも複雑な表現の意味やそのメカニズムは、まだまだ未知の部分が多いようですね。 そして、人類が持つ特徴の一つとして挙げられる言語。 コミュニケーションの手段という役割だけでなく、自らの思考を整理するという役割が強調されていることが、印象に残りました。 進化の過程で、人類(脊椎動物)と頭足類(軟体動物)が分岐したのは、カンブリア紀。 その後、約6億年という時間をかけて、人類と頭足類がそれぞれ独自に、神経系を発達させてきたということに、奇跡と必然性の両方を感じました。 人類とは体の構造があまりに違う頭足類が、どのようなしくみで心身を制御しているか、研究している人や機関が多いというのも、本書を読んで納得しました。 物質の組み合わせである生物がどのようにして、心や知性を持つに至ったのか。 その要件は何で、どの生物が持っているのか。 この世界、宇宙に関する根源的な疑問について、考え方の方向性を示してもらえたように感じた一冊でした。 同じ著者の、続編に当たる書籍も邦訳されているようなので、探して読んでみようと思います。 .
Posted by 
