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タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源
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タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源

ピーター・ゴドフリー・スミス(著者), 夏目大(訳者)

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タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2018/11/17
JAN 9784622087571

タコの心身問題

¥3,300

商品レビュー

3.9

70件のお客様レビュー

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2026/09/06

タコという、いまだ多くの謎を秘めた生物について、本書はエディアカラ紀という途方もなく遠い進化の歴史から始まります。 タコに心はあるのか? その問いに生物学の視点から迫りながら、タコに魅了された著者とその周りの人々とともに、海へ潜っていくような時間。 私たちとはまったく異なる道筋を...

タコという、いまだ多くの謎を秘めた生物について、本書はエディアカラ紀という途方もなく遠い進化の歴史から始まります。 タコに心はあるのか? その問いに生物学の視点から迫りながら、タコに魅了された著者とその周りの人々とともに、海へ潜っていくような時間。 私たちとはまったく異なる道筋を辿ってきた生き物を見つめることが、いつの間にか「心とは何か」をこちら側に問い返してくるような一冊でした。

Posted by ブクログ

2026/09/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

タコの心身問題 ――頭足類から考える意識の起源 人間以外の生きものに意識はあるか?という話の中で出て来たのがこの書籍。 哲学者の著者がタコやイカなどの節足動物との交流を元に考察したのがこの本です。 大きな神経系や脳を持つ生き物には大きく分けて脊椎動物の哺乳類や鳥類がありますが、その他にも節足動物も大きな神経系を持っているとのこと。タコやイカは足にも神経のまとまった組織があり、そこでも脳と同じような活動ができるようです。 竹蔵家にも犬が2匹いますが、彼らの行動を見ていると何らかの意識を持っていると感じます。カラスやオウムなどの鳥類も意識があるように見えます。本書によるとタコも人を見分けて、嫌いな人に水や墨をかけたりするエピソードが出て来ます。また、タコは食べ物以外の物にも興味を持って、いたずらをしたりすることもあるようです。 残念ながら、著者は哲学者であるため、神経科学や生物学などの知見はあまり広くないようで、タコの知能や意識はエピソード的にしか語られていませんが、無脊椎動物に意識や知能がありそうと考えるととても不思議な気がします。 進化の過程で遥か昔に枝分かれした哺乳類と節足動物に共通の進化があるということは、神経系の発達には方向性があるのではないかと思わせます。 現在の正統進化論では、進化はランダムでその淘汰が環境に依るため一定の方向に進化しているように見えるだけという説明ですが、結晶などの自己組織化のように、物の形態自体にある方向性があるのではないかとにわか進化論者の竹蔵は思ってしまいます。 最後に進化や環境問題への言及がありますが、「たこ好き」のタコの研究という方向でしっかりとまとめるのも一案だったかなと思います。 竹蔵

Posted by ブクログ

2026/07/11

宇宙や生命、人体のことはわかっていないことだらけだけど、タコさんならどうなんだと気になった。でも、人類はタコさんのこともほぼなにも理解できていなかった。 タコさんは神経細胞(脳)が中央に1つ、そして各腕にも1つずつで8つ。合計9つある。中央の脳からの指令の有無にかかわらず腕が勝...

宇宙や生命、人体のことはわかっていないことだらけだけど、タコさんならどうなんだと気になった。でも、人類はタコさんのこともほぼなにも理解できていなかった。 タコさんは神経細胞(脳)が中央に1つ、そして各腕にも1つずつで8つ。合計9つある。中央の脳からの指令の有無にかかわらず腕が勝手に動き出す状況など、人間では到底考えられなくて笑ってしまう。痛みや記憶力や自己認識に関する考察やテストの必要性は理解するものの、どうしても人間的な発想を抜けきれてない。誰に見せるでもなく体表面の色を変化し続ける理由がわかるなら、頭足類に直接聞いてみたい。タコさんをはじめとする頭足類は、知れば知るほど不思議な魅力が増す生命体だった。 個人的に思ったのは、頭足類も人類と同じように、遺伝子レベルで刻まれた頭足類独自の行動指針があるのではないかということ。これだけは、今後どれだけ観察しても、解剖しても、人間が理解することは難しいのではないかと思った。 著者の仮説の中で一番興味を持ったのは、「分散型から集中型への進化(散在神経系から集中神経系への進化)」 のところ。人間のように、中央にすべてのニューロンを集中させるのではなく、まずは単機能の専属細胞として生まれ、それが集まることで後から高度なシステム(脳)になったのでは、という推察はかなり興奮した。 この部分を読んで思い出したのは、サンティアゴ・ラモニ・カハールさんが手描きでスケッチした脳の断面図。そこには「シナプス」と呼ばれる、神経細胞がわずかに接触しているだけで、物理的には繋がっていない狭い空間があった。もしかしたら、独立して存在していた細胞たちが後からお互いに関係性を結んで集まったからシナプスがあるのかも…、と思うとワクワクした。実際のところ、現代の生物学ではシナプスの理由がかなり説明されているので、「独立していた名残だからシナプスがある」とは言えない。でも、自分の中で妙に腑に落ちた。この1点だけでも、本書を読んでよかったと思えた。

Posted by ブクログ

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