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なぜ世界は存在しないのか 講談社選書メチエ666
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なぜ世界は存在しないのか 講談社選書メチエ666

マルクス・ガブリエル(著者), 清水一浩(訳者)

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なぜ世界は存在しないのか 講談社選書メチエ666

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2018/01/01
JAN 9784062586702

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商品レビュー

3.5

52件のお客様レビュー

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2026/02/05

たまたまだけど、同日に読み終わったトリスタン・ガルシアの『7』といくつかの点で呼応することが書かれており、込められた世界のイメージに対する「差異」を確認しながら読んだらより理解が深まった。極力専門用語を使わず前提知識を求めないよう平易な文章で書かれてるってことあり、思った以上にリ...

たまたまだけど、同日に読み終わったトリスタン・ガルシアの『7』といくつかの点で呼応することが書かれており、込められた世界のイメージに対する「差異」を確認しながら読んだらより理解が深まった。極力専門用語を使わず前提知識を求めないよう平易な文章で書かれてるってことあり、思った以上にリーダビリティも高くって。 「あらゆるものを包括する世界」を説明するとなると、その「世界」認識についての意味を求める必要性が生じ、であれば「世界」とは説明する者の頭の中にしかなく、「あらゆるものを包括する世界」はそもそも存在しない。というのがどうやら本書の主張であり、それは形而上学(各々の認識が合わさることでひとつの現実が浮かび上がる)や構築主義(各々が持つ認識に違いがあるため現実もまたそれぞれで違う)とは異なる”新たな認識”の提示を意味している。つまり個人にはそれぞれ無数の「対象領域」が存在し、さらに対象領域の先には重なり合う認識が存在している。それが著者のいう「新しい実在論」ということらしい。 その武器を手に、自然科学は必ずしも万能ではないことを。宗教には宗教のフェティシズムがあり、「自由」の理解の拡大に役立つことを。芸術は無限の見方(パースペクティブ)があり、認識を広げてくれるということを。著者は語っていく。 あらゆるもの、あらゆる事象は、意味の場の中に同時に存在しており、であればそれを不幸なものと見なすか、あるいは幸福なものと見なすかは、対象領域によって異なる。世界は存在しない。存在するのはそれぞれが持つ意味の場なのだ。意味の場が持つ意味をどう受け取り、どう解釈していくか、それは現実の像に違った見方を与える可能性を持つ行為と言えるだろう。 というのが読み終わって私なりに解釈した本書の結論。 トリスタン・ガルシア『7』で描かれた、複数の世界と、複数の人生、そして他者との邂逅と物語の受け渡し。こうして何らかの共振性を見出すこともまた、私が持つ対象領域、つまり本書と『7』の認識を伝える行為であり、その繰り返しによって各々の対象領域にしか存在しない「世界」は、また色合いを変えていく。

Posted by ブクログ

2025/09/01

ようやく読了。平易な文章で,ユーモアもあり,読みやすいはずなのに,肝心の中身が入ってこない。表面がつるつるしてとっかかりがない感じ。訳の問題もあるのだろうが,一般向けに書かれていることが大きいのかもしれない。専門書チックに書かれた方がまだ理解しやすかったのではなかろうか。 新しい...

ようやく読了。平易な文章で,ユーモアもあり,読みやすいはずなのに,肝心の中身が入ってこない。表面がつるつるしてとっかかりがない感じ。訳の問題もあるのだろうが,一般向けに書かれていることが大きいのかもしれない。専門書チックに書かれた方がまだ理解しやすかったのではなかろうか。 新しい実在論のイメージは何となくつかめた気がするが,意味の場に現象するものが全て実在というのはやや無理があるような気がする。実在の定義を自説に合わせて変更している感じ。無限後退を退けることなく,それを前提とするというのは共感できる。 思考も感覚であるという点を突き詰めていくと,思考を主観と客観を繋ぐものと考えるシュタイナーの自由の哲学に繋がるのか,繋がらないのか? とにかくメチエの残り2冊を読み終えねば。

Posted by ブクログ

2025/05/20

ガブリエル氏の哲学的主張は、 ・いかなるものも、何らかの意味の場に現象するからこそ存在 ・互いに連関をなして一個の全体を形づくったりはしない ・すべてを包摂する意味の場が存在しえない以上、限りなく数多くの意味の場が存在するほかない ・ゆえに世界は存在しない ということである。読了...

ガブリエル氏の哲学的主張は、 ・いかなるものも、何らかの意味の場に現象するからこそ存在 ・互いに連関をなして一個の全体を形づくったりはしない ・すべてを包摂する意味の場が存在しえない以上、限りなく数多くの意味の場が存在するほかない ・ゆえに世界は存在しない ということである。読了後、結局さっぱり理解できなかった。しかし、著者の優れた頭脳と豊かな論点、徹底した検証は知的好奇心を大いに擽られる。TV番組や映画を例示に取り上げたりもするのでとっつきやすく、一文一文丁寧に熟考して読み進めると意外と理解が進む(途中で置いていかれるが)。哲学書としては読みやすくお薦め。

Posted by ブクログ