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犬物語 柴田元幸翻訳叢書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | スイッチ・パブリッシング |
発売年月日 | 2017/10/25 |
JAN | 9784884184568 |
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
犬が主人公の作品集。犬の目を通して人間を描く、ではなく、本当に犬そのものがメイン。読んだからといって共感したり教訓を得たりはできないのだけど、何だろう、この読後の深い充足感は。
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短編『火を熾す』でジャック・ロンドンを知り、短編集2冊めになります。 あのスポットのような楽しい短編もあるんだと発見もありました。 次は長編も読んでみたいと思います。
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作品紹介・あらすじ 柴田元幸翻訳叢書 待望の新刊! 生か死か、勝つか負けるか、犬か人かーー。 第1弾『火を熾す』から9年、満を持して贈る『犬物語』は極北の大地を舞台に犬を主人公にした物語集。 代表作「野生の呼び声」を含め、柴田元幸が精選・翻訳した珠玉の5篇。 収録作品 「ブラウ...
作品紹介・あらすじ 柴田元幸翻訳叢書 待望の新刊! 生か死か、勝つか負けるか、犬か人かーー。 第1弾『火を熾す』から9年、満を持して贈る『犬物語』は極北の大地を舞台に犬を主人公にした物語集。 代表作「野生の呼び声」を含め、柴田元幸が精選・翻訳した珠玉の5篇。 収録作品 「ブラウン・ウルフ」 「バタール」 「あのスポット」 「野生の呼び声」 「火を熾す(1902年版)」 四六判上製 232ページ ***** 全5編を収めた短編集。うち4編が犬を主人公に据えた物語で、残りの1編「火を熾す(1902年版)」も後に犬を登場させた「火を熾す(1908年版)」の元となる作品。 翻訳された柴田氏も語っているけれど、ここに登場する犬は愛玩のそれではなく、もっと自然界に近い存在、人間と同等あるいはそれ以上、あるいは人間と敵対する存在として描かれている。「バタール」においては「地獄の申し子」であり、「あのスポット」では狡猾な存在として登場する。 どの作品も面白いのだけれど、やはり「野性の叫び声」が飛びぬけて面白い。面白いのだけれど、重箱の隅を突いていると、気になる点もある。一つは「バック」という犬の思考がバック本人の視点として描かれている場面が多いのだけれど、でもこれってやはりジャック・ロンドンの視点だよね、犬が本当はどう考えているかわからないよね、とか。これなんかは野暮な考えだと思うし、面白く読んでいる自分に対して水を差す行為にもなるので、あえて深くは考えなかったけれど。あと、アメリカ原住民(本書ではあえて「インディアン」と書かれている)が悪者として登場するけれど、これって白人側からみた杓子定規的な扱いのようにも思えた。 そういえば今年(2023年)のお正月に、CSでハリソン・フォード主演による「野性の叫び声」の映画が放送されていたけれど、かなりソフィスティケイトされていてあまり面白くはなかった。 最後に収められている「火を熾す(1902年版)」は、前出のように「火を熾す(1908年版)」の元になった作品。数ページのみの小品であり、教訓譚みたいな内容。犬が登場してくる「火を熾す(1908年版)」の方が圧倒的な緊迫感があり、断然に面白い。
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