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盤上の向日葵
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2017/08/19 |
JAN | 9784120049996 |
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商品レビュー
4
395件のお客様レビュー
初めての柚月裕子さん作品。警察小説は個人手にそんなに好みではなくて、それでも読み応えがすごく、満足感ある作品だった。 名駒の持ち主を佐野と石破コンビが探していき、少しずつ持ち主に近づいていくところが臨場感あって、不動産屋の菊田さんが見つかった場面はこちらまで「よっしゃ!」と興奮し...
初めての柚月裕子さん作品。警察小説は個人手にそんなに好みではなくて、それでも読み応えがすごく、満足感ある作品だった。 名駒の持ち主を佐野と石破コンビが探していき、少しずつ持ち主に近づいていくところが臨場感あって、不動産屋の菊田さんが見つかった場面はこちらまで「よっしゃ!」と興奮した。 唐沢さんはとにかく良いひとで、でも作品の中では佳介に名駒を渡す恩人でしかなく、それ以降登場せずだったので寂しかった… 東明は最初からうさんくさくて、名駒持って旅行しに行ったところはもう展開が読めまくっててお金持ち逃げしたときは「ああ……」てなったしこちらまで憎くなったのに、憎みきれずに最期を迎えて、柚月さんは魅力的なひとを書くのも上手だなと思った。 あくまでミステリーではなく警察小説だからか驚きの展開とかはなく真実に少しずつ肉薄していくのだけど、心の底でやっぱちょっと驚きを期待してたのか、佳介が反則で負けた後の終盤は物足りなさがあった…中盤がおもしろすぎた。 盤上の向日葵、タイトルもとても素敵。向日葵なのに哀しみや暗さがしっかりとこちらにまで思い描かれた。
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読み応えがあった。 将棋を知っていれば、描かれている将棋の勝負内容がもっとよくわかって緊迫感も味わえただろうな。 『3月のライオン』は読んでるおかげで将棋の世界の厳しさは理解できても、勝負内容までは理解の外だからな。 現在と過去を行き来しながら進む物語は、最後にピースがハマってい...
読み応えがあった。 将棋を知っていれば、描かれている将棋の勝負内容がもっとよくわかって緊迫感も味わえただろうな。 『3月のライオン』は読んでるおかげで将棋の世界の厳しさは理解できても、勝負内容までは理解の外だからな。 現在と過去を行き来しながら進む物語は、最後にピースがハマっていく感覚が味わえる。 しかし、最後は辛くやるせない。 名駒を辿るところは、以前新聞小説で読んだ『無月の譜』(松浦寿輝著)を思い出した(こちらもよい物語)。
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結末はすでに決まっていて、そこにひたすら向かっているストーリーでした 将棋のことはよく知りませんがそれでも棋士でありつづけることの難しさが伝わってきました そして続けられる環境の大切さも 登場人物のそれぞれの選択がほんの少し違っていたらまた違った終わりかたをしていたのだと思い...
結末はすでに決まっていて、そこにひたすら向かっているストーリーでした 将棋のことはよく知りませんがそれでも棋士でありつづけることの難しさが伝わってきました そして続けられる環境の大切さも 登場人物のそれぞれの選択がほんの少し違っていたらまた違った終わりかたをしていたのだと思います 桂介さんのお母さんとの思い出が蘇る向日葵、竜昇戦に出てきた向日葵、ラストに咲いた向日葵…それぞれに何とも形容したがい気持ちを抱きました
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