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弥栄の烏
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2017/07/28 |
| JAN | 9784163906843 |
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弥栄の烏
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商品レビュー
3.8
129件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
八咫烏シリーズ第6段。前作を八咫烏側から描いたもの。よくわからなかったことが全て解き明かされた。幸哉がより冷たく容赦ない人物になっていたが、ラストのラストで涙することで少し気持ちが溶けたような気がする。前作で大怪我をしたのは誰か気になっていて。近しい人だとは思っていたがあの彼だったとは、思いもよらなかった。大猿との因縁もわかった。神がいなくなることで山内が終末期を迎えることが決定したが、今後どうなるか、若宮も悩ましい。
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前作「玉依姫」をいつもの八咫烏サイドから見たお話でした。前作読んだとき、烏サイドはどうなっているのかなーというのが気になっていたので、今作で納得できた部分もあり。何しろ前作は、どれが誰なのか、若宮と真赭の薄以外は徹底的に伏せられていたので。まさか犠牲になってたのは雪哉とか……な...
前作「玉依姫」をいつもの八咫烏サイドから見たお話でした。前作読んだとき、烏サイドはどうなっているのかなーというのが気になっていたので、今作で納得できた部分もあり。何しろ前作は、どれが誰なのか、若宮と真赭の薄以外は徹底的に伏せられていたので。まさか犠牲になってたのは雪哉とか……なんて、そんなことも考えていました。 で、ここで第1部が終わりで、第2部に続くとのこと。ここで終わりかー。ハッピーエンドとまでいかずとも、もうちょっと後味のいい終わり方を希望したかった。雪哉のラストシーンは、何とも共感しにくかったので。そもそも若宮夫婦……少なくとも若宮にとっては、子供って実質八咫烏たちって感じじゃなかったのかと。子をもうけることにこだわることに唐突感がありました。 次々出てくる設定はすごく好きで、一つ一つが魅力的で、驚かされることばかりなのですが、キャラクターの感情の動きや行動はついていきにくくなっています。ネガティブな感情を起点にしすぎる面が何とも。あと、やっぱりこのパターンか、先代とか親世代のツケが現役キャラクターたちに降りかかってくる系の展開。 第2部はもうちょっとカタルシスのある展開を希望したいところですが、どうかな……ちょっと難しいかもしれない。そもそもそういう作品じゃないのかもなー。
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玉依姫のその頃、山内では。の今回。 ああ…ああ…どうしよう…八咫烏が民族主義的な方向に…などと歪な感想を抱いたのも束の間…もうやっぱり、阿部先生はすごい。 こんなふうに描くことができるんだ、戦争と、戦後を。前線に立った人の負った傷を。戦った、滅ぼされた人々の姿を。どうしようもな...
玉依姫のその頃、山内では。の今回。 ああ…ああ…どうしよう…八咫烏が民族主義的な方向に…などと歪な感想を抱いたのも束の間…もうやっぱり、阿部先生はすごい。 こんなふうに描くことができるんだ、戦争と、戦後を。前線に立った人の負った傷を。戦った、滅ぼされた人々の姿を。どうしようもなく涙が出る。 玉依姫での豪族の話で出てきていた、元からそこにいた者と、やってきた者。 そうだった。私たちの呼ぶ神話というものが、もうそのもので。木の実から稲へ、そして言葉も、信仰も。我々は誰なのか?どこからきてどこへ向かうのか?奪われたのか、開け渡したのか。勝ち負けなのかはわからないけれど、確かにそこにいたはずの、自分たちのものであったはずの場所を追われた者たち。そしていなくなってしまった者たち。 いやさか、の言葉の裏に漂う後悔や、諦めや、鎮魂を思う。
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