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未来のだるまちゃんへ 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2016/12/01 |
| JAN | 9784167907587 |
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未来のだるまちゃんへ
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商品レビュー
4.6
63件のお客様レビュー
2026/09/02読了 先日、神奈川近代文学館で開催されていた「かこさとし展」に行き、この本の存在を知ることとなった。 かこさとしさんと言えば、からすのパン屋さん、だるまちゃん、どろぼうがっこうシリーズ等、長く親しまれ愛される絵本を描く作家さん。 私自身も親から読んでもらった記...
2026/09/02読了 先日、神奈川近代文学館で開催されていた「かこさとし展」に行き、この本の存在を知ることとなった。 かこさとしさんと言えば、からすのパン屋さん、だるまちゃん、どろぼうがっこうシリーズ等、長く親しまれ愛される絵本を描く作家さん。 私自身も親から読んでもらった記憶があり、そして子ども達が幼少期の時に大変お世話になった。 この本はそんなかこさんの自叙伝。戦前から戦後を生き抜いたかこさんの生き様、未来ある子どもたちに自分は何ができるのかを常に自問自答しながらの執筆活動。こんな方だったとは露知らず…読みながら気付けば号泣してた。会社員と作家の二足の草鞋を履いた多忙な生活のなかでも、常に子どもたちと向き合い、子ども本来の無限の可能性を信じ続けてくださったのですね。 また反戦への思い、東日本大震災における原発へのご本人の見解を赤裸々に綴っている。 9月最初の1冊目でまさかこんなに泣くとは思わなかった…。かこさんの生き方に感銘を受けた。
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今年(2026年)生誕100年の節目となるかこさとしさん。 そういえば、今年は安野光雅さんも生誕百年だそうで、日本の絵本の歴史に名を遺すお二人が同年であったことにいまさらながら気づく。 子どものころ、ずいぶんこの人の絵本を楽しんできた。 この本を通し、ひさしぶりにだるまちゃんに...
今年(2026年)生誕100年の節目となるかこさとしさん。 そういえば、今年は安野光雅さんも生誕百年だそうで、日本の絵本の歴史に名を遺すお二人が同年であったことにいまさらながら気づく。 子どものころ、ずいぶんこの人の絵本を楽しんできた。 この本を通し、ひさしぶりにだるまちゃんにも、とこちゃんにも、カラスのパン屋さんにも出会った。 かこさんのお嬢さんが大好きだったという「どろぼうがっこう」にも。 さて、本書はかこさんの自伝的エッセイ。 こどもたちへのメッセージを託した本である。 「不肖の父」という話が面白い。 子煩悩だが、あまり子どもの気持ちがわからないお父様であったそうだ。 子どもの頃のかこさんは、おもちゃ売り場で、どうやtったら自分で作れるかと考えて眺めていれば、「そうか、それがほしいんだな」と買ってしまう。 まず自分で作りたい、と思う子どもであったというところに驚いてしまうのだが、そういうお父さんの好意を「親に無駄金を使わせた」と思ってしまう。 子どもはおとなの思うようには生きていない、と悟る原体験のような出来事であったそうだ。 会社員(昭和電工)と、絵本作家の二足の草鞋を20年ほど履き続けるのだが、会社員として120%の力を出さないといけない、という心構えでやってきたそうだ。 100%以下では、何か失敗した時、必ず絵本作家としての活動を批判されるからだとのこと。 昭和の人らしいモーレツぶりだなあ、と一瞬思ってしまったが、あれだけの仕事量をするには、生半可な気持ちではできなかったのだとすぐに思い至る。 終戦時、二十歳少し前。 自ら航空兵になることを志願し、視力が悪くて断念。 同級生で選考に残った人たちが、二十歳たらずで死んでいったのに、自分は生き残ったという負い目と、終戦(彼ははっきり「敗戦」と書く)を境にいうことを180度変えた大人たちへの不信感が、その後のかこさんにつながっていく。 戦場に行くことはなかったけれど、加害者としての自分の立場から目をそらさない人だったとわかる。 加担する者の責任といえば、原発(本書は東日本大震災の後に出版されている)に対するコミットメントの姿勢にも加担した責任に向き合おうという姿勢が感じられた。 出版されかけていた原子力のことについての本の出版を急遽差し止め、大幅に修正したそうだ。 責任を取るということばは簡単だが、実際どうやったら責任を取れるのか、よくわからないことがある。 しかし、かこさんの場合はこれが責任の取り方だった。 「子どもたちに生きることをうんと喜んでいてほしい」という願い。 それを原動力に生きていた人の言葉の重みを感じる。
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5、6年ほど前に読んだのかな 読了後、かこさとしさんの生き様や思いが、ひとつの指針となった。 読んで良かった。
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