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ことり 朝日文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2015/12/01 |
| JAN | 9784022648037 |

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商品レビュー
3.9
362件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ことりの小父さんと呼ばれるおじさんの人生。 小父さんにはポーポー語を話すお兄さんがいて、 両親がいた頃から お兄さんとの生活を大切に守っていたし、 幼稚園の鳥小屋も大切にしてたし、 司書さんも大切にしたかったし、 仕事も丁寧にしてたし、 ブローチも宝物だったし… 全部を繰り返し繰り返し、 丁寧に丁寧に扱うことで、 それはそれは大切に守ってたし 守りたかったのに なかなかそうはいかなくて、みんな結局は 小父さんのもとから離れていってしまって… 小父さんはただ守りたいだけなのに (時にはひどい方法で)離れてしまうのが辛い。 とても静かな小説の世界の中で 何度も胸が締め付けられる、 いたたまれない、悔しい気持ちにさせられた。 でも、守り続けていた小父さんが 鳥たちを解放して自分も旅立つラストは とても清々しく晴れやかな読後感だった。 小父さん、あっちの世界では お兄さんとポーポー語で話してるんだろうな。
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小鳥の言葉を喋る兄と、その唯一の理解者の弟。小鳥の小父さんとなった弟が死んだところから、彼の人生の話が始まる。棒付きキャンディーの包み紙でつくるブローチの話、兄弟の、旅行に行かない旅行の話など、人に理解されない特異な兄に、つねによりそう弟。図書館の司書さんへの淡い恋心、幼稚園から...
小鳥の言葉を喋る兄と、その唯一の理解者の弟。小鳥の小父さんとなった弟が死んだところから、彼の人生の話が始まる。棒付きキャンディーの包み紙でつくるブローチの話、兄弟の、旅行に行かない旅行の話など、人に理解されない特異な兄に、つねによりそう弟。図書館の司書さんへの淡い恋心、幼稚園からの締め出しなど、人に理解されないことの切なさ、やりきれなさ、そんなことを抱えて生きている人の気持ちを丁寧に掬い上げている。
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小父さんが切ない。 自分の目が、 庭に差し込む光になるのか、井戸を覗き込む人間の目になるか、 読み終えて悩まされました。 鳥籠を抱え亡くなった小父さんの生涯を見る物語。 鳥の言葉を理解し鳥の言葉しか話さない兄と、 二人で暮らし続ける小父さんもまた 鳥の言葉を理解し、鳥の言葉で話...
小父さんが切ない。 自分の目が、 庭に差し込む光になるのか、井戸を覗き込む人間の目になるか、 読み終えて悩まされました。 鳥籠を抱え亡くなった小父さんの生涯を見る物語。 鳥の言葉を理解し鳥の言葉しか話さない兄と、 二人で暮らし続ける小父さんもまた 鳥の言葉を理解し、鳥の言葉で話し始める。 この手の物語を読むと、大抵いたたまれない気持ちになる。 人を羨やむことが、 自分を落ちこぼれと認識させる。 そんな自己嫌悪に入るぐらいなら、 手に入るものを有難いと感謝する。 そういうもんかなと思いつつも 自分は、そんな上手いこと変わらないというか なんというか。 大抵、不貞腐れながら、なんとか生きてる。 年輪を重ねたけれどそんなに達観しないもんだ。 もし彼が生まれていなければ、 何か変わっていたろうか。 大切な物は、急に現れたり離れたりするから 守れないことがあるのは仕方ないけれど メジロの歌声が ことりから小鳥に変わるまで 小父さんは大切にする物を見つけて、 生きた。 人となりとして、慎ましさや遠慮深さは 人との繋がりの内側でしか美徳にならないのだろうという考えが 自分の中にあるのかな。 外側にいる間は、それは臆病で何もできないことりと 同じだ。ということかな。
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