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職業としての小説家 SWITCH LIBRARY
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | スイッチパブリッシング |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784884184438 |
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商品レビュー
4.2
245件のお客様レビュー
職業的小説家としての村上春樹さんの30年の作家人生を振り返りながら、村上春樹さんが考えるプロ小説家とは?みたいなことが語られているエッセイでした。全12回で章分けされていて、繋がりはないので、つまみ読みもできます。 タイトルからだと、小説家を志す、あるいは現役の小説家や、なにか...
職業的小説家としての村上春樹さんの30年の作家人生を振り返りながら、村上春樹さんが考えるプロ小説家とは?みたいなことが語られているエッセイでした。全12回で章分けされていて、繋がりはないので、つまみ読みもできます。 タイトルからだと、小説家を志す、あるいは現役の小説家や、なにかしらの創作活動をしている人とかが手に取りたくなるような本かもしれませんが、個人的には誰が読んでも楽しめて、何か学べる類の本だと思います。 1番面白かった章は、第4回の「オリジナリティーについて」 村上春樹さんの小説がそうであるように、その人のオリジナルだなあと感じる作品は、その人の表現だと瞬時に判別できるような独自のスタイルがあります。また、そのスタイルが作者の手を離れて、多くの人が真似て、時間の経過とともに進化していきます。さらにそれが、いつの日か様々な作品を解釈する際に、無意識にリファレンスとして機能するようになります。その段階まで進化して、初めてその作品なり、スタイルがオリジナルと呼ぶに値するか判断できる、と村上春樹さんは言っていました。 他にも色々、ああなるほどって面白い話が多かったんですが、自分が要約すると台無しになるので、まだ読んでない方にはぜひ読んで欲しいです。 あと、村上春樹さんの長編をいくつか読んでる人にも読んで欲しいです。それぞれの長編を書ききることで、作家として具体的な成長があったんだなあ、という背景を知れたりします。 わかりやすい話で言うと、昔は一人称でしか小説を書けなかったらしいのですが、少しづつ自己からキャラクターを分岐させることができるようになって来て、描けるキャラクターの幅が増えたらしいです。 プロ意識が高くて、常に作家として成長しようしているのが伺えて、今後出てくる作品がより一層楽しみになりました。
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(2016/2/16) 村上春樹私的講演録、だそうな。 彼の「小説家」に対する考え、「文学賞」に対する考え、 「学校」に対する考えなどが何となく綴られている。 気軽に読める。 悪くない。 特に学校に対する考えは共感する。 遅刻防止で閉じられる塀に挟まれて死んだ子の話、、、 教師が...
(2016/2/16) 村上春樹私的講演録、だそうな。 彼の「小説家」に対する考え、「文学賞」に対する考え、 「学校」に対する考えなどが何となく綴られている。 気軽に読める。 悪くない。 特に学校に対する考えは共感する。 遅刻防止で閉じられる塀に挟まれて死んだ子の話、、、 教師が何を考えていたか、何を大切にしているのか、、 何ともやりきれない。 目次 第一回 小説家は寛容な人種なのか 第二回 小説家になった頃 第三回 文学賞について 第四回 オリジナリティーについて 第五回 さて、何を書けばいいのか? 第六回 時間を味方につける──長編小説を書くこと 第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み 第八回 学校について 第九回 どんな人物を登場させようか? 第十回 誰のために書くのか? 第十一回 海外へ出て行く。新しいフロンティア 第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生の思い出 あとがき
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本を読んで村上春樹の個人的、魅力的な個性に魅了された。一旦決めたことを気が済むまでやり続ける。不理解されても、批判されても、構わない。 ところが、現実の自分もそろそろ30歳になっており、いろいろなことに遭遇して心が乱されている。まさに、将来に迷って苦境に陥ってしまった。自分が...
本を読んで村上春樹の個人的、魅力的な個性に魅了された。一旦決めたことを気が済むまでやり続ける。不理解されても、批判されても、構わない。 ところが、現実の自分もそろそろ30歳になっており、いろいろなことに遭遇して心が乱されている。まさに、将来に迷って苦境に陥ってしまった。自分が一体何か心配している。何かを恐れている。何かに縛られてなかなか前に進められない。 ちょうどこの時期、この『職業としての小説家』に出会った。村上春樹のような立派で成功した作家にしても、苦痛な経歴が少なくないとわかっていた。 「もし今、あなたが何らかの苦境の中にあってそのことでずいぶんきつい思いをなさっているのだとしたら、僕としては「今はまあ大変でしょうが、先になってそれが実を結ぶことになるかもしれませんよ」と言いたいです。」このパラグラフを読んで、正直に言って慰めてもらった。 これ以外も、たくさんの名言があり、読み進めていると、乱された心が癒されていった。 小説家、小説に関して書かれた書籍なのに、不思議なことは、精神的に癒されて、苦境を越える勇気ももらった。 本当に、村上春樹に感謝いたします。
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