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楽園のカンヴァス 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2014/06/27 |
| JAN | 9784101259611 |

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楽園のカンヴァス
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商品レビュー
4.4
1784件のお客様レビュー
この終わり、一体どうなってしまうのか。 そう思わない理由がないくらい、引き込まれた。リアルでありフォクションな構成、あっぱれ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに、本当におもしろいミステリーを読んだ。 他作家の一人称視点に慣れていたため、読み始めは三人称で淡々と進むストーリーに少し読みにくさを感じたが、進むほど作品の世界にのめり込んでいってページをめくる手が止まらなかった。 第一章と最終章は織江視点で、その他の章はティムの視点でストーリーが進行し、最後にふたりは長い時を経て再会する。そのときの語り手はどちらにも依らず、むしろふたりが同じことを感じているように語られる。ストーリーで重要な意味を持つ「夢」という言葉が物語を締め、その構成の美しさに打ちひしがれた。 各章は比較的短めで、うち3〜4割ほどは物語内の過去(史実?)なのでスイスイと読み進めることができる。気づけば半分、気づけば終盤というようにあっという間に読んでしまった。 内容について、まず、登場する人物名が非常に多い。しかも人物の大半が外国人で、カタカナで出てくるため混同しないように注意深く読む必要がある。ストーリーの進行につれて人物が増えて困惑しかけたが、クライマックスで重要になるのは5人ほどに絞られ、衝撃の展開を迎えることになる。 また、情景描写がとても巧い。倉敷の小さな美術館から大都会ニューヨークの忙しない街並み、バーゼルの自然まで、まるで目の前で見ているかのように簡単に想像することができる。 作者のアートに対する知識や愛情も溢れるほど詰め込められている。早川織江は原田マハ本人ではないかと思うほど、アンリ・ルソーや周辺人物について、美術初心者でも理解できるほど易しく紹介されていて、美術ミステリーに慣れない人でもすっかり作品の世界に浸れるだろう。 原田マハを読む度に感じるが、自分もいつか、世界の美術館や景色を見ながら、その土地でしか食べられないものに出会って、自分の世界を広げていきたいなと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
美術館より博物館派の自分にとっては芸術に関わる人(芸術家も美術館スタッフも蒐集家も)の考えていることが新鮮で面白かった。 名画に受ける感想や向き合い方が登場人物の感じたこととして文章として追体験できるのは良いなと思う。鑑賞のしかたの参考にしてみたいと思った。 作者とコレクターの正体はすこし見えてた感じだったのと、なんか恋愛要素はなくてもよかった気がした。 原田さんの感覚とは合わないのかもしれない。 --- 美術館とは、芸術家たちが表現し生み出してきた「奇跡」が集積する場所。動物園や植物園は、太古の昔から芸術家たちが表現の対象としてみつめつづけた動物や花々、この世界の「奇跡」が集まるところ。アートを理解する、ということは、この世界を理解する、ということ。アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。
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