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楽園のカンヴァス の商品レビュー

4.4

1415件のお客様レビュー

  1. 5つ

    699

  2. 4つ

    474

  3. 3つ

    134

  4. 2つ

    21

  5. 1つ

    5

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2024/06/04
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織絵が主人公かと思ったら、ティム視点に変わったのが意外だった。織絵にうつつを抜かしすぎではないか。 ルソーの絵の真贋鑑定と、彼にまつわる作中作が謎めいていて魅力的。ルソーの理解者のようなピカソの書かれ方も格好よい。 絵のどういうところに着目しているのかというのも勉強になる。 あの本はフランス語で書かれているのかと思っていたので、大文字がPASSIONと英語になるのは変ではないか。そこはティムの想像だからよいのかな。

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2024/06/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

すごく面白かった。美術館の監視員として働く織江が、MOMAの有名キュレーターティムに指名されてルソーの作品の貸し出しに動くわけだが、実はこの2人はある作品を巡って数十年前に出会っていた。夢をみたを評価するにあたり読まされる本の作者が実は、、、。創作なのに、夢をみたって絵は本当にあるんじゃないか、この話自体が実話では?と思ってしまうような面白さ。最後に再会を果たした2人が一体夢の前でどんな話をするのか、その後どうなっていくのか、物語のその先に想像を膨らませると楽しい。 (読書メーターからの転記)

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2024/05/26
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ミステリーでもあり美術解説でもあり、恋愛小説でもあり。いろいろな要素がある。これだけ書かれたら「ルソー」を見なくてはと思ってします。7日間でのティムと織江の変化が面白い。人は一瞬で変わる力も持っている。それは、自分の力というより他人からの影響が大きいのでは。

Posted byブクログ

2024/05/16

クセのない文章で理解しやすくテンポも良いところがまず好きです。 推理や謎解きのようなミステリー要素はあまりないかもしれませんが、話の展開がドラマティック!ハラハラドキドキしながら読み進めました。意外な結末とそれに続くオチにも感動です。ルソーへの情熱で心を通わす登場人物達に胸が熱く...

クセのない文章で理解しやすくテンポも良いところがまず好きです。 推理や謎解きのようなミステリー要素はあまりないかもしれませんが、話の展開がドラマティック!ハラハラドキドキしながら読み進めました。意外な結末とそれに続くオチにも感動です。ルソーへの情熱で心を通わす登場人物達に胸が熱くなりました。終わり方も美しく、大満足。しばらくは余韻に浸ってしまいそうです。

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2024/05/15

美術館に行ってみたくなりました ルソーの絵も見てみたい 今後はそれぞれの絵画の作者の思いや時代背景に想いを寄せて見てみたい

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2024/05/11

原田マハさんの言葉で紡がれた物語の素晴らしさに心が震えてます。美術に疎い私ですら、ルソーの描く絵の世界に引き込まれてしまいました。そして今すぐ美術館に行きたい✨

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2024/05/08

ルソーだけでなく、絵画の奥深さに読めば読むほど自分も迫っていける感じが良かった。そして、このミステリーが織りなす人間関係も。 でもやっぱり私は母親目線をどうしても持ちながら読んでしまう。真絵ちゃんはどうなる? 愛人と別れる決意はいいと思うけど、生まれてくる子どもにもっといい環境...

ルソーだけでなく、絵画の奥深さに読めば読むほど自分も迫っていける感じが良かった。そして、このミステリーが織りなす人間関係も。 でもやっぱり私は母親目線をどうしても持ちながら読んでしまう。真絵ちゃんはどうなる? 愛人と別れる決意はいいと思うけど、生まれてくる子どもにもっといい環境を…と考えなかったの? という、ストーリーの本質とは全くかけ離れたポイントが気になってしまった。

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2024/05/05

「ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソ...

「ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに篭めた想いとは―。山本周五郎賞受賞作。」 「絵画に対しての見方が変わる作品。史実とフィクションが上手く混ざり合い絵画の書かれた時代背景などにも興味がわく。謎を追ううちに絵画の世界にまぎれこんでいく。読むと美術館に足を運びたくなる。」 (未来屋書店 本屋従業員によるおススメ本の紹介 2023 の紹介より)

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2024/05/01

原田マハさんの作品は2作目でした。 絵画の知識はほとんどない自分でしたが ルソーの絵を飾りたくなるぐらい、ポストカードの様な小さなものでも良いから側に置いておきたくなリました。ルソー、登場人物の魅力を十二分に感じる作品でした。

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2024/05/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

ティムがトムになりすまして過ごしていることにスリルを感じることができたり、物語の「夢をみた」を読み進めるにつれて様々な考察が生まれたり(キャンバスの下にピカソの作品が眠っているかも知れない、など)、最後にバイラーやジュリエットの正体が分かったりと、ミステリーのような要素を楽しむことができておもしろかった。 ただ、そのようなドキドキ感はありつつも、登場人物たちのルソーや美術作品に対する情熱や愛情が作品のベースになっていて、登場人物たちに魅力を感じることができたのも、楽しめた大きな理由だと感じる。 特に織絵はぜひ会ってみたいな、と思った。 美術館に行くこと、作品をじっくりと見て時代背景や作者の思いを考察することの面白さを感じられるようになって来たタイミングでこの本を読めてよかった。

Posted byブクログ