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無花果の森 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/04/30 |
JAN | 9784101440279 |
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無花果の森
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商品レビュー
3.5
29件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(図書館) ジャンル:ラブストーリー 新谷泉:専業主婦。夫は映画監督 鉄治:週刊誌の記者 八重子:画家 サクラ:オカマバー経営。八重子の友人 これは面白くなかった。 まず、岐阜大崖、からえ?なに誤植?って思って頭に入らない笑 なんでわざわざこんな地名にしたんだろうか(名神通って滋賀には普通に行くのに…)。 夫の暴力から逃げて、地方の町に迷い込み、住み込みで働き始める。有名画家八重子と出会い。これはまあいい。八重子、サクラのキャラ、関係などの設定は悪くない。 この後がひどい。鉄治との出会い。しかしこの鉄治との恋愛がこの小説の主題なのである。 なぜか全く別の理由で逃亡してきた鉄治と「偶然」「岐阜大崖で」「逃亡先の家主同士が知り合いで」再会する、という……。 冒頭に示したとおりこの小説は恋愛小説です。サスペンス要素は一ミリもない。(ああせめて鉄治の逃亡先がなんで「大崖」なのか理由があったらよかったのに…) で、まあ。逃亡先で、以前会ったことがある男に再開し、会いたくなかった人だったんだけど、彼には彼で別の事情があるみたいだし、よく見たらイケメンで(※それらしい記述あり)、偽名で逃亡してて誰にも言えない秘密をこの人なら打ち明けられるー! って恋して、この2人のイチャコラシーンがしばらく続く、と(←読んでて飽きたらしい)。 最後は、鉄治が自首して、八重子が亡くなって、泉は離婚する、ってまとめて終わりなんですが(雑)、あんなにこだわって(知らんけど)設定した岐阜「大崖」を出ていったくだりが1行しかなくて、気づいたら川崎にいて、え、ひどい、「大崖」の町を振り返って旅立つシーンくらいあってもいいじゃないか!!と思った(岐阜県民ではないが、大垣って別に無名じゃないもーん)。 という訳で評価は★2個です。
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映画監督の夫が振るう暴力に耐えかね行方をくらませた泉と、仕事の過程で罠に嵌められて麻薬所持の容疑者となり、警察の追跡から逃れてきたライターの鉄治。取材絡みで過去に一度だけ接点のあったふたりが、流れ着いた場末の街で偶然にも顔を合わせ、いつしか刹那的恋愛関係へと至る様子を描いた本作の...
映画監督の夫が振るう暴力に耐えかね行方をくらませた泉と、仕事の過程で罠に嵌められて麻薬所持の容疑者となり、警察の追跡から逃れてきたライターの鉄治。取材絡みで過去に一度だけ接点のあったふたりが、流れ着いた場末の街で偶然にも顔を合わせ、いつしか刹那的恋愛関係へと至る様子を描いた本作の展開は、小池真理子流ハードボイルドの様相を呈し、その完成度の高さは私がこれまで目を通してきた彼女の著作のなかでも三本の指に入るマスターピースと言っていい。後半は頁を繰る手が止まらず、一気読みに近かった 訳アリの泉と鉄治。余計な詮索抜きに前者を住み込みの家政婦として雇う老画家の八重子、後者を従業員として雇うゲイバーの主・サクラ。共に口は悪いが人情味溢れる彼女たちの個性がストーリーにアクセントをもたらす。そして何よりも忘れてならないのが八重子の住まいの中庭に立つ無花果の木だ。実のなかでひっそりと隠れるように花を咲かす無花果は世間から隔絶して生きる四人の登場人物の象徴ともなっており、随所で存在感を放つ 小池真理子は物語のエンディングを描くのが取り分け上手い作家だと認識するが、この小説も例外ではなく、結び方が大変いい。先頃読んだ「モンローが死んだ日」にも通じるラストに、思わず私の視界は涙で霞んだ
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追い詰められた時 あでもなく辿り着いた土地で 彼女にとっていい出会いがあり 悲しい別れもあったけれど ハッピーエンドもありで 最後、サクラの存在が良かった。 サクラバーに行ってみたい
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