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さいはての彼女 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2013/01/25 |
| JAN | 9784041006429 |

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さいはての彼女
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商品レビュー
4.1
608件のお客様レビュー
最近、肩の力入りすぎてませんか? そう言われてる気がした。 日々の仕事をこなすのに一生懸命になってしまいがちだし、休みの日にも仕事のことを心配しちゃうのもあるあるだけど、時には息抜きもいいんじゃない?って優しく教えてくれる素敵な本でした✨ なんだか旅行に行きたくなったし、ハー...
最近、肩の力入りすぎてませんか? そう言われてる気がした。 日々の仕事をこなすのに一生懸命になってしまいがちだし、休みの日にも仕事のことを心配しちゃうのもあるあるだけど、時には息抜きもいいんじゃない?って優しく教えてくれる素敵な本でした✨ なんだか旅行に行きたくなったし、ハーレーのことも知りたくなりました笑
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今まで頑張ってきた女性たちが旅行を通して元気をもらう小説。 もう人生足掻きたくないと思う今の私には読むタイミングが少し違かったのかもしれない。登場人物たちが今の私にはみんな眩しすぎるように感じた。
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大都会でいつも懸命に頑張っているキャリアウーマンの妹に、プレゼントとして購入した短編小説集。 そこには著者・原田マハさんによる、働く女性たちへの温かくも優しい眼差しがあった。 読み始めからスラスラと先に進むことができるこの作品。読み終えた暁には、心地よい余韻と、涼しくも爽やかな...
大都会でいつも懸命に頑張っているキャリアウーマンの妹に、プレゼントとして購入した短編小説集。 そこには著者・原田マハさんによる、働く女性たちへの温かくも優しい眼差しがあった。 読み始めからスラスラと先に進むことができるこの作品。読み終えた暁には、心地よい余韻と、涼しくも爽やかな感懐が、きっと得られるはずだ。 春や秋の朝方に吹くことの多い、一陣のつむじ風のような清々しい短編集である。 さて皆さんに、特にビジネスマンやキャリアウーマンの方々に、畏れ多くもお尋ねすることを許していただきたい。 『皆さんには果たして、今まさに心の底から満たされている実感はありますか』と。 この質問に対して、当たり前だと憤る方も多いかもしれない。あるいは、そうでなければやっていられないよと、優しく仰る方もおいでになるだろう。 そう答えられる皆さんは、ご自身の人生の歯車が今はきっと潤滑に回っている。言い換えれば、スムーズに今を生きることができているのだろう。 それは間違いなく素晴らしいことであり、僕は皆さんがそのまま邁進されることを願う者である。 だけど、一旦その歯車がズレ始め、全体としてバランスを崩してしまった、あるいは崩しつつある状況に置かれた場合は、果たしてどうなるだろう。 その充実感を力強く保ち続けることができるだろうか。 この短編集は、まさにそういった瀬戸際に立たされた、優秀な女性たちを描いている。 ここから軽いネタバレが入ってくるので、未読の方には注意して読んでいただきたい。 社会の歯車として、絶えず必死に頑張ってきた女性たちは、そのギリギリの線上で、少し疲れを感じる。 そして現実を見つめ直すために、一人旅に出る。そこには癒しや救いを求める感情もあったのかもしれない。 旅の終わりには、たとえ想定外の形であったとしても、彼女たちは望みを叶える。そうして明日の活力の源として、それぞれの職場へ持って帰るのである。 より人間的に柔らかく優しくなった彼女たちの、街での再活躍を予感させる形で、それぞれの短編が締めくくられる。 これが基本の形であるが、彼女たちの内外で展開される物語は、まさに変化に富んでいる。それがそのまま、彼女たちの人生の多様性を認識させる。 中には満たされていたと思っていた自分の半生が、実は空虚なものだったと悟る女性もいる。 人間には実に多様な生き方がある。大小なりとも制限されているかもしれないが、人はその生き方を、ある程度は自由に選ぶことが許されている。 『私の人生、ただこれしかないと思っているあなた。だけど実はそこには、まだまだ思わぬ可能性や方向性が眠っているのです。それに気づくことさえできれば、更なる充足感があなたの中に根付くのではないでしょうか』 この作品は、このようなことを力強く主張しているように思えてならない。 第一話と第四話が作品全体の調和を支えていることは、おそらく誰の目にも明らかだろう。 この二つの物語に登場する、ナギという少女が、この作品全編をネックレスの糸のように繋ぎ止める役割を果たしている。 それぞれの作中には主人公として登場しないナギだが、その天真爛漫な快活さ、そして爽やかさは、まさに作品全体の主人公と呼ぶに相応しい。 目を瞑れば、親指を上に立てて笑みを見せ、バイクに乗り込んで見る見るうちに遠ざかってゆく彼女の姿が見えるようである。 だけど僕は、とりわけ第三話に打たれた。強い印象を受ける物語は、多分人によって違うのだ。 でもそれでもいいのではないか。そう思わせる寛容な空気が、作中全体に柔らかく漂っている。もしかしたら頻繁に描かれるハーレー・ダビッドソンの風を、僕も感得したのかもしれない。 果てしなく続く、凍てついた白銀の平面。 紺青に澄んだ上空からタンチョウヅルの群れが降りてきて、たくさんの仲間と戯れ、土を啄み、鳴き声を上げ始める。その鳴き声は、止むことがない。 そのような鶴の楽園を想像してみると、都心で忙しく働くたくさんの人びとに、どこかしら重なる。 あたりを染める肌を刺す寒さが、どこか心地いい。不思議な満足を感じながら、僕は本を閉じたのだった。
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