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獣の奏者(4) 完結編 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/08/10 |
JAN | 9784062773454 |
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獣の奏者(4)
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商品レビュー
4.4
271件のお客様レビュー
ジェシの成長が早い。 エリンの木まで走り抜けた感がある。 分厚いけど面白かった。 ミステリーではないのに謎が謎を呼ぶところが面白い。最後は感動できた。
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最後エリンがなくなってしまって悲しい、、、気になり過ぎてぶっとうしで読んでしまった。エリンは死んでしまったけどなぜかバッドエンドとは思えない結末⁉︎
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エリンの息子ジェシは、母が王獣の訓練をする姿を見たいがために立ち入りを禁止されていた森にこっそりと入って盗み見をしていた。エリンや護衛兵たちはそのことに気がついていたが、母と過ごす時間の少なかった幼いジェシを思うと、注意もしづらく、黙認していた。 ある日、その森の中からジェシの悲鳴が聞こえる。慌てて悲鳴の方へとエリンが走ると、大量の火蟻に身体中を噛まれ悶えるジェシの姿があった。一命を取り留めた息子を連れて、火蟻に襲われた森へとエリンは向かい、森の生き物たちの危険について、生態について、ジェシに話して聞かせる。 狂乱する闘蛇と王獣を止め、死ぬ、エリンの最期も心に残った。それでも、この物語の中で一番心に刺さったのは、エリンとジェシ、イアルとジェシの母と子、父と子が語り合う場面だった。ジェシは、ときに反発をしながらも、ときに意味が分からずとも、母と父の言葉を聞く。こんな風に親から子へ、知恵とも心とも言えない色々なものが語り継がれていくのが、それを聞く子どもの姿が、微笑ましく優しい。だからこそ、そんなさりげない親子の会話があるからこそ、政治に利用され、戦争に駆り出され、死を迎えることになったエリンの姿の悲哀が読み手の目に焼きつく。 この物語は、「語り継がれること」の物語だったように思う。かつて闘蛇と王獣が戦争に利用されたことによって一つの国が滅んだ大厄災の記憶は、語り継がれなかったことによって、エリンが死をもって証明した災厄を再びもたらすことになった。大厄災を知っていた祖先は、二度と災厄を起こさないために規則を作り、真実を秘した。しかし、その善意が、後世の人々の無知を生み、厄災を引き起こすという皮肉を生んだ。 「松明の火を想像してみて、ジェシ。松明の火は自分の周りしか照らせないけれど、その松明からたくさんの人たちが火を移して掲げていったら、ずっとずっと広い世界が、闇の中から浮かびあがって見えてくるでしょう?」 息子の頭に顎をのせ、さわさわと春風にゆれる木々をながめながら、エリンは言った。 「おかあさんね、そういう人になりたいの。松明の火を、手渡していける人に」(p64) かつて木漏れ日のあたる森の中で母が伝えた言葉は、27歳となった息子の心の中に残っていた。そして、すべての平民が学べる高等学舎を設立することになる。そして、母がついに叶わなかった、保護場で飼われた王獣を野に戻すという夢を、ジェシは果たすことになる。 何気なく伝えた一言が、次の世代に残っていく。そういう物語だった。
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