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動的平衡(2)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 木楽舎 |
発売年月日 | 2011/12/10 |
JAN | 9784863240445 |
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商品レビュー
3.9
89件のお客様レビュー
小田原の地球博物館に行った時に記念に買った本 ちょうどこの本を読み終える頃に、死にまつわる経験をした。死んでも、炭素という形で循環する。その循環を感じられるだけで救われる気がしました。 放っておけばエントロピーは増大する。それに抗うために、生命は積極的に壊して、再生を繰り返す...
小田原の地球博物館に行った時に記念に買った本 ちょうどこの本を読み終える頃に、死にまつわる経験をした。死んでも、炭素という形で循環する。その循環を感じられるだけで救われる気がしました。 放っておけばエントロピーは増大する。それに抗うために、生命は積極的に壊して、再生を繰り返す。膨大なエネルギーとコストをかけて。コントロールできる範囲で積極的に壊し作り変える、というのはものづくりの観点で真剣に向き合ってみたい。決して使い捨てでゴミを増やすことではなく、循環のために、そして長く平衡を保つために。 生命は常に動的に平衡を保とうとする。ある一側面の現象を変えると、また全体の平衡を保とうと全体が調整される。病気になる、筋肉が衰える、いろんなことが起こるけど、長い目を見てどう平衡させたいかは念頭に置いておきたい。 そして、生命も社会システムも同じなんだろうな。一つを調整すると全体が調整されていく。 一現象にとらわれず、全体を見ていきたい 自然農でその訓練をして、システム思考を持って社会と対話する
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本屋で動的平衡3が出ているのを見かけたので、まずは読んでいない2を読んでみた。これは2と呼んでいいのか正直微妙なところで、1作目の圧倒的な完成度と比較すると寄せ集め感が強かった。一部は媒体の原稿を集めて編集したものなので仕方ないのだけど、逆に1作目の凄さを際立たせる結果になっていた。 ただ一つ一つの原稿は当然ハズレなし。著者の作品を読むのは4冊目だが、サイエンティストかつエッセイストとして右に出るものはいない。身近な生命の現象をこれだけ豊かに描くことができるのは圧倒的な読書量と頭脳の明晰さによることを本作でも例に漏れず思い知らされた。個人的にはエントロピーをめぐる議論が興味深かった。物事は自然と発散の方向へ向かうようになっているが、生命はそれを見越して自らを破壊・再構築を繰り返し動的平衡を維持、エントロピーの影響を逃がしている。ここからもう一歩踏み込んで「水を飲むことでエントロピーを捨てている」という話になるあたりが他のサイエンティストと違うところだと思う。あとは遺伝子上に発生するミスとしてのガンを考察しながら、どうしてミスが起こるような設計になっているかの話も興味深かった。ミスが発生する、つまりそこに進化の可能性を残しているということらしい。そこに遊びがないと皆共倒れになるというのは人生の教訓のよう。自分とは縁遠い生物の世界をアナロジーとして捉える面白さもあるのでジャンルにとらわれず色んな本を読みたい。
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いいです。エントロピーの排出としての水の役割とか。大腸菌は20分で複製するとか。窒素固定の話とか。このタイミングでこの本を読むシンクロニシティが。
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