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1Q84(BOOK3) 10月-12月
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2010/04/16 |
| JAN | 9784103534259 |

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3.7
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青豆と天吾の再会を期待して読んだ BOOK3。 牛河、青豆、天吾、3人の物語が交互に展開されます。 牛河は宗教団体「さきがけ」の手先として働いており、青豆と天吾を追跡しています。牛河の外見がかなりひどく描かれていてなんだか、かわいそうになってしまいました。彼のたどって行く道筋...
青豆と天吾の再会を期待して読んだ BOOK3。 牛河、青豆、天吾、3人の物語が交互に展開されます。 牛河は宗教団体「さきがけ」の手先として働いており、青豆と天吾を追跡しています。牛河の外見がかなりひどく描かれていてなんだか、かわいそうになってしまいました。彼のたどって行く道筋は、あまりにも悲しいものでした。青豆と天吾のストーリーが表とするなら、牛河は裏のストーリーの人物。明暗を分けています。 父親との関係性に、自分なりの結論を見出した天吾。青豆は天吾に自分を見つけ出してほしいと思っている。これまで性欲のままに男性を求めていた青豆。彼女の本来持っている純真さが現れ、かわいく思えてきました。青豆は「さきがけ」リーダーの命を奪うと同時に、一つの命を宿します。彼女にとってかけがえのない人の子供。 青豆と天吾の小学校担任教師が、2人について回想するシーンがあり、私も1人の生徒のことを思い出していました。青豆、天吾のように親からの愛に飢え、その心の空白を埋めるかのように、異性を求めていたことのある少女でした。 幼少期に大切にされない過去を持つ子にとって、“自分を大切に”なんて言葉は、空々しいだけ。社会に出てからなるべく早く、信頼できる男性と出会い結婚してほしい。悪い男性に合わないうちに....という気持ちで送り出しました。 青豆と天吾についても同様で、2人は出逢うことでしか2人の魂は救われない。しかし2人は、逢えそうで逢えない。2人の行く末は.... “自分というものを損なわずに済んでよかった”という青豆の言葉に救われました。 人は生まれながらにして平等ではなく、親も環境も選べない。しかし、生まれたからには誰もが幸せになる権利ある。暴力は目に見えるものだけでなく、闇に葬られてしまうことの方が多い。しかし、人が人を強く思う気持ちがあれば、孤独から抜け出し乗り越えられることもあるのだということ、あきらめてはいけないということ、 このようなことをメッセージとして、受け取りました。 ジョージ・オーウェルの『1984』は徹底した監視社会を描き、『1Q84』では外からは見えにくい心の傷を克服していく過程が描かれている。直視しなければいけない悪しき現実の中に、希望の光を見出せる小説でした。 青豆と天吾の物語の中に、ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』という曲名が出てきます。どんな曲か聴いてみたいと思います。
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1984で生きる人も1Q84で生きる人も、その世界が現実 青豆と天吾が2人で生きる現実があってよかった
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だいぶ前に読んだけど、村上春樹の中では一番面白いと思った。自分の中ではSFタイプの本。 氏は地下鉄サリン事件の被害者のインタビューをまとめたかなりシリアスなドキュメントをかつて書いたが、時間を経て、宗教団体を扱った物語をじっくりと自分の物語として昇華させ、まとめあげたのではないか...
だいぶ前に読んだけど、村上春樹の中では一番面白いと思った。自分の中ではSFタイプの本。 氏は地下鉄サリン事件の被害者のインタビューをまとめたかなりシリアスなドキュメントをかつて書いたが、時間を経て、宗教団体を扱った物語をじっくりと自分の物語として昇華させ、まとめあげたのではないかと感じた。
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