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マルクス・アウレリウス『自省録』 精神の城塞 書物誕生あたらしい古典入門
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2009/07/17 |
JAN | 9784000282932 |
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マルクス・アウレリウス『自省録』
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
『自省録』読書会に向けて読了。 ストア哲学はかなり実学的で何度もお世話になっているが、その一方でその性質がゆえに哲学史の中でお見かけすることは少ない。『自省録』自体も研究され始めたのが16世紀とのこと。そして本格的な研究はこの数十年らしい。 本書にはその本流であるエピクテトス...
『自省録』読書会に向けて読了。 ストア哲学はかなり実学的で何度もお世話になっているが、その一方でその性質がゆえに哲学史の中でお見かけすることは少ない。『自省録』自体も研究され始めたのが16世紀とのこと。そして本格的な研究はこの数十年らしい。 本書にはその本流であるエピクテトスの言葉が数多く引かれており、またストア哲学に帰る時にはお世話になりますかね。パスカルも熱心な読んだ、とか。
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やっぱり難しい。 前半部分は、ストア派や、エピクテトスに関する話。 後半が、自省録そのものについて。 自伝とも違う、自省録。 とりあえず、自省録をこれから読んでみようかと思った。
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晩年のフーコーが愛読していたという「自省録」。 以前、神谷美恵子訳のものを読んでいたのだが、「性の歴史」の2〜3巻を読んで、「自省録」への関心が再燃して、これを読んでみた。 「自省録」は、ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスが自分のために書いたものがその死後に編集されたもの。基...
晩年のフーコーが愛読していたという「自省録」。 以前、神谷美恵子訳のものを読んでいたのだが、「性の歴史」の2〜3巻を読んで、「自省録」への関心が再燃して、これを読んでみた。 「自省録」は、ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスが自分のために書いたものがその死後に編集されたもの。基本、短い文章の集まりでできている。そういう事情なので、内容のダブりは多いし、全体としての論理の展開みたいなのは少ない。 体系だった著述ではなく、アフォリズム的なので、たとえば、「パンセ」とかと同様、素人にも読みやすいし、ギリシア・ローマの哲学の前提知識がなくても、十分、読めてしまう。感覚としては、西洋版「論語」みたいなもの。 ということもあって、学問的には、哲人王が書いたストア派の著作というエピソード的な扱いで、本格的な研究の対象にはあまりなってなかった。 が、近年、研究が進んで、いろいろなことがわかってきたようで、この本では、その辺の研究成果がわかりやすく整理されていて、あらためていろいろな発見があった。 「自省録」の翻訳としてもっともポピュラーな神谷美恵子の訳は、文章としては読みやすいが、ストア派特有のキーワード、キー概念が文章によって、違う言葉に訳し分けていて、全体としての思想が見えにくくなっているらしい。(その当時の研究水準では、これは仕方なかった) といっても、「自省録」の意味していたことが大きく変わるというわけでもないけどね。 本として公表する意図がない(?)ものをどうして書き続けていたのか? 著者は、それがストア派の実践の一つだから、考えを書くことが、「生の技法」を身体化する修練だったから、と主張する。 そして、それまでただお世話になった人への感謝を書いた「だけ」であった第1巻の意味が浮かび上がってくるところは、目から鱗でした。 よりストア派的なキーワードを忠実に訳した水地訳に挑戦してみることとする。
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