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プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?
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プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

M.ウルフ(著者), 小松淳子(著者)

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プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 合同出版
発売年月日 2008/10/04
JAN 9784772695138

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商品レビュー

3.7

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2026/01/27

著者は、オンラインリテラシーの進展によって、人類の思考能力に致命的な悪影響が出ることを懸念している。 しかし一方で、かつてソクラテスはが書記言語を否定していた(口承言語のもつ知性や記憶力を損なう)ことを引き合いに出し、「ソクラテスは読字の核心をなす秘密、つまり、文字を読むことに...

著者は、オンラインリテラシーの進展によって、人類の思考能力に致命的な悪影響が出ることを懸念している。 しかし一方で、かつてソクラテスはが書記言語を否定していた(口承言語のもつ知性や記憶力を損なう)ことを引き合いに出し、「ソクラテスは読字の核心をなす秘密、つまり、文字を読むことによって脳がそれまでよりも深く思考する時間が生まれることを知らなかったのだ。プルーストはそれを知っていたし、私たちも知っている。」と書いている。 つまり、ソクラテスほどの知性が書記言語の脳への影響を見誤ったように、我々のオンラインリテラシーの悪影響も大したことはない、むしろ良い面もあるのかもしれないと。そういう主張なのだろうか。 ほんとうにそうだろうか。 口承言語は、常に時間の流れと共にある言語である。それは、時に暴走する思考を手なづけ整理し、自らの意識と常に対峙する。 書記言語は、時間の流れを伸縮させる言語である。何百時間もかけ紆余曲折し到達した結論を数行にまとめることが可能であり、一方で、書きつけた文章を何百年後の人々に伝えることができる。また、いったん書きつけた文章は他者となり、自らが第三者としてその内容を批判することができる。 オンラインリテラシーは、「わたし」が書くことを許さない(予測変換や生成AIが介入する)し、「わたし」が正解することも間違えることも許さない(一瞬で画面に答えや間違いを表示する)。それは、ヒューマンスケールを超えた速度。人の時間ではない。 そして何より、オンラインリテラシーは、「わたし」を目指さない。命令に従い表示を行うが、私に宛てて誰かが時間を費やしたものではない。 つまり、オンラインリテラシーは、歴史上初めて、書き手の存在をゼロ査定し、生成と運搬にかかる時間をゼロにした言語である。 存在をゼロにした場合はもちろんだが、時間をゼロにした場合、人間は生きていると言えるのだろうか。福岡伸一先生の『動的平衡』よろしく、生とは、時間の中で行われる生成と死滅の絶え間ない繰り返しのことではなかったか。 ソクラテスはかつて、書記言語を「死んだ言語」だと言った。 ソクラテスは間違っていたのではなく、その慧眼で書記言語が生まれた先の、オンラインリテラシーの時代の到来を予見して嘆いたのではなかったか。 【以下、メモ】 わずか26文字で全てを表現できるアルファベットは、大いなる発明だ。それに比べて、何千字もの漢字を覚えなければならい中国語話者の学習負荷の大きさは計り知れない。中国語話者がこの書記体系をマスターできる秘密は、漢字を学ぶ前に「拼音(ピンイン)」と呼ばれる音素記号での表記を学び、読むとはどういうことか、下準備を行うからだ。 なるほど、確かに、読むという概念を持たない段階から、いきなり漢字というのは、あまりに困難だと思われる。 日本語も同様で、2つのかな文字と漢字のハイブリットである日本語は、50音表という優れた指導法による音韻処理の効率化が、読字学習の初期負荷を低減させている。 例えば英語と中国語では、読む時に活性化する脳の領域が異なる。日本語の場合、かな文字を読む時には英語に、漢字を読む時には中国語に近い領域が活性化する。 小さい子が親の膝の上で、同じ本を繰り返し読み聞かせしてもらうことには大きな意味がある。もちろん、特定の絵が特定の音と結びついていることが、単語の切り分けに寄与する。それだけでなく、特定の絵が特定の物語と、特定の感情と結びついていることに気づき、あらゆる感情を学び始め、他人の考え方を受け入れる能力の基盤が形成される。 幼い脳は、読字の際に脳の広い領域を使用し、情報処理に時間を要する。しかし、熟達した読字者は、左半球の一部で読字を自動処理できるようになり、それにより流暢な読字を手に入れる。 脳は読字のために作られたわけではない。読字専用の遺伝子もなければ、生物学的構造もない。他の作業のために設計され、プログラムされた古くからある脳の領域を接続し、新しい回路を形成することを、一人ひとりの脳が学ばなければならない。

Posted by ブクログ

2025/11/13

なぜ私は本を読みたがるのか。 そんなつかみどころのない疑問に、メアリアン・ウルフの『プルーストとイカ』は一筋の光を当ててくれました。 本書によると、人間の脳は本来読むためにはできていない。 そもそも人類が生まれた時には文字は存在しなかったのだから、これは腑に落ちます。 では...

なぜ私は本を読みたがるのか。 そんなつかみどころのない疑問に、メアリアン・ウルフの『プルーストとイカ』は一筋の光を当ててくれました。 本書によると、人間の脳は本来読むためにはできていない。 そもそも人類が生まれた時には文字は存在しなかったのだから、これは腑に落ちます。 では、なぜ私たちは読めるようになるのか。 それは生後に、“読むための脳”へと変化していくからだというわけです。 もしかすると、私の脳は変化に飢えているのではないか。 その飢えが“読むこと”を求めているのではないか。 そんな気がしてきました。 書き手の執念が宿った文章でカオスを起こし、 自分の脳をより創造的に変化させていく。 “読む”という営みが、そんな異次元の創造だと考えると、 なんだかワクワクしてくるのは私だけでしょうか?

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2025/10/21

タイトルのプルーストとイカ、はこの本の根幹を捉えた的確なタイトルだと関心。 本書では、読書と脳の関係を2方向から解説している。プルーストという作家になぞらえた文字の発達史から、イカになぞらえた神経の発達史から。 中盤は翻訳の問題なのか、淡々と解説パートが続いて内容が入ってこず...

タイトルのプルーストとイカ、はこの本の根幹を捉えた的確なタイトルだと関心。 本書では、読書と脳の関係を2方向から解説している。プルーストという作家になぞらえた文字の発達史から、イカになぞらえた神経の発達史から。 中盤は翻訳の問題なのか、淡々と解説パートが続いて内容が入ってこず、、 新書感覚で読んだ結果、本書の2割程は理解出来た。読むべき人が読むと良書。

Posted by ブクログ