商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 合同出版 |
発売年月日 | 2008/10/04 |
JAN | 9784772695138 |
- 書籍
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プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?
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プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?
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商品レビュー
3.6
71件のお客様レビュー
■評価 ★★★☆☆ ■感想 ◯読むということについて、有史以来の変化と、現代のディスレクシア(文字の読み取りに困難を抱える人)に至るまで語られている本。 ◯ソクラテスが書物を残さなかった危惧の理由は現代にこそ新しい。 ◯ディスレクシアの脳の賦活状況の違いによる苦労がある一方、そ...
■評価 ★★★☆☆ ■感想 ◯読むということについて、有史以来の変化と、現代のディスレクシア(文字の読み取りに困難を抱える人)に至るまで語られている本。 ◯ソクラテスが書物を残さなかった危惧の理由は現代にこそ新しい。 ◯ディスレクシアの脳の賦活状況の違いによる苦労がある一方、その逆あまりに偉人に多いという皮肉。アインシュタインは5歳まで話せなかったということだけを切り取るのではなく、脳の機構まで踏み込んで考えることで、多様性への理解も進むのかなと思った。
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おもしろかった。出だしからシュメール人の文字の話などが出てきて、どこに連れて行かれるのか?と思いながら読み進める。英語と中国語、日本語の読み書きするときのの思考方法もへえ、という発見。 前半で印象に残ったのは、口語伝承にこだわり書き文字に否定的だったソクラテスの姿勢。プラトンは師匠の教えに背き、その言説を書き残したからこそ実証できる。ソクラテス、そしてプラトンが生成AIを見たらどんなことを言うのか考え出すととても楽しくなった。 ディスクレシアの話しが出てきてから本の展開は新たな方向にいく。ダ・ヴィンチらの天才がそうだったとして、ディスクレシアの遺伝子?が社会に行って程度いることの社会的な意義はあるのだろう。だからこそコミュニケーションをめぐる葛藤や進化は起きる。 脳科学が進化してきたからこそ、説得力ある形でこうしたものの見方ができるようになってなってきた。読字について理解が深まり、読者はきちんとしたいと胸に銘じた。 最後に329ページからの引用です。 一般の若いを読み手たちは、画面に表示される情報の即時性とうわべの包括性にすっかり慣れてしまって、批判的な努力も与えられた情報以上のものを得ようとする必要もなく、全てを手に入れられるようになってしまったために、文章の分析やより深いレベルの意味を探ることを時代遅れと思い始めているのではないかと思っている。だからこそ、問い掛けているのだ。私たちの子供たちは、文章の枠を超えて、読字のプロセスの真髄を学んでいるのかと。
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タイトルから内容が想像できなかったけど、文字とそれを理解する脳の仕組み、障害についての本だった。読字障害とかディスレクシアとか、初めて触れる言葉が多く勉強になる。読むのが遅いという自覚のある自分の読字能力は、一般的な人と比べてどんなものなのか気になってしまう。
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