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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2007/11/22 |
JAN | 9784062143707 |
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商品レビュー
4.1
51件のお客様レビュー
ゲームに関連した短編集。重松氏の普段のテイストではないです。 それなりには楽しめたけど、いかんせんひとつ一つが短い。その積み重ねで感じるものはあったけど、全体では無駄に長かった感が強い。
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「久しぶりの重松さん、では一風変わったものを。」と手にした作品です。 もっとも振り返ってみれば2019年には重松さんを4冊も読んでいるので「久しぶり」でも無いのですが、印象が薄い作品が多かったようです。 元はロール・プレイング・ゲームの「ロストオデッセイ」という変わった出自の作...
「久しぶりの重松さん、では一風変わったものを。」と手にした作品です。 もっとも振り返ってみれば2019年には重松さんを4冊も読んでいるので「久しぶり」でも無いのですが、印象が薄い作品が多かったようです。 元はロール・プレイング・ゲームの「ロストオデッセイ」という変わった出自の作品です。このゲームの中で、記憶を失った主人公のカイムが特定条件下で思い出す千年の記憶の製作を担当したのが重松さんで、それを1冊の本にまとめたものが本書です。 主人公のカイムは不死の傭兵です。しかし戦いのシーンは最小限で、不死は「死ねない」不幸です。 悲哀の物語です。 長くても20ページのショートショート集です。それぞれが時系列も無い完全に独立した物語で、その多くは不運に巻き込まれた普通の人々とカイムの係わりを描いたものです。いつも寂しさや悲しみを背に乗せ静かに立ち去るカイム。映画のラストシーンばかりが次々に現れるようです。これだけ数が有れば既視感を感じる物語も混ざりますが、30篇も積み重ねると重厚感が出てきます。順不同と有りますが、最後の数編でこれまで立ち去ってきたカイムが、立ち止まり、中に入ろうとしているのは何かの変化を暗示するものでしょうか。 前書きの中で重松さんは「ぼくのお話は、常に『時間に短さ』を根底に置いている。(中略。カイムは永遠を背負っているので・・)カイムの物語は、いわば、今まで使ったことのない筋肉を使わなければーーあるいは今までと逆の筋肉の動かし方をしなければ書けない。苦しかった。けれど、もちろん、苦しさに勝るやりがいのある仕事だった。」と書いてます。 でもね、カイムの関わる普通の人々から見れば「時間の短さ」だらけです。ですから重松さん自身は苦しかったと思っていても、読者としてみれば「多少の違いは有るけど、やはり何時もの、そして相変わらず上手い重松さん」なのです。 ゲームなど全く興味のない私ですが楽しめました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに装丁買い(といってもアマのレビューも見てましたが)です。 でも本屋で見つけたときに思いましたが井上さんのカッコ良さはズルですよね。 さて、内容です。 千年を生きる主人公カイムの短編集です。不死のものの悲哀がそこかしこに込められるのは良いのですが何故に不死なのか、なぜ傭兵を生業としているのか出自も何も謎であるため感情移入のしようがなく、ちょっと持て余した感じがします。 これゲームをしないとシックリこない話?なの。ちゃんと小説としても成立させてほしいところです。 アマのレビューでは星がやたら多かったために期待しすぎたこともありますけどね。 この内容で悲哀を感じるなら超人ロックなぞは歴史(たまに矛盾)年評もあるので、不死人としての物語としては上な気がします。世間的に評価は低そうだが...
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