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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2000/06/16 |
JAN | 9784001140187 |
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エーミールと探偵たち
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エーミールと探偵たち
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商品レビュー
4.2
84件のお客様レビュー
本屋Titleの辻山良雄さんが、イラストレーター大桃洋祐さんにお勧めして、大桃さんが一気読みしたとXに呟かれていた本。Titleも辻山さんも大桃さんも大好きなわたしは即図書館予約、そして一気読みしました今。めちゃくちゃ面白かった!! 最後のシーンは思いがけず泣いた(ティッシュ5...
本屋Titleの辻山良雄さんが、イラストレーター大桃洋祐さんにお勧めして、大桃さんが一気読みしたとXに呟かれていた本。Titleも辻山さんも大桃さんも大好きなわたしは即図書館予約、そして一気読みしました今。めちゃくちゃ面白かった!! 最後のシーンは思いがけず泣いた(ティッシュ5枚分、なかなかの号泣) 。健気でうぶで、心強くて優しい気持ちで溢れてる。わたしはユーモアたっぷりで笑えるのに温かくてたまらない文章に弱い。 訳者あとがきからは、著者ケストナーさんのお人柄が想像できて、更に泣けた。池田さんは物語の舞台である第二次世界大戦前のベルリンを「新しいものがまだ新しかった時代」と表現されていて、ケストナーさんのこの本からは、その新しいものたちが、読むわたしにも新しい新鮮さを持って飛び込んできた。わたしからしたら古いもののはずなのに。ケストナーさんって、訳者の池田さんって、すごいんだなあ、、!と、わたしが特に感激したのはこの部分だった。 わたし、外国文学あまり読まんのやけど、もし読書を始めた小3-4頃にこの本を読んでいたらもっと外国文学の扉が開いてたかも。こういうのを名作と呼ぶんやろうな。読めて良かった!
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前回読んだ、「点子ちゃんとアントン」の3年前に書かれた本書(1928年)は、まだ世界恐慌前の、新しいものに囲まれ目覚ましい発展を遂げたベルリンを舞台に、主人公の男の子「エーミール」を初めとした、子どもたちの活き活きとした個性が、爽やかな余韻を残してくれる、子どもに語りかけるよう...
前回読んだ、「点子ちゃんとアントン」の3年前に書かれた本書(1928年)は、まだ世界恐慌前の、新しいものに囲まれ目覚ましい発展を遂げたベルリンを舞台に、主人公の男の子「エーミール」を初めとした、子どもたちの活き活きとした個性が、爽やかな余韻を残してくれる、子どもに語りかけるような、ケストナーの文体を見事に日本語で表した、池田香代子さんの訳も楽しい作品となっております。 そうした個性は、『女なんてあわれなもんよ』と、如何にもな知ったかぶりを得意気に言う姿に、却って、可愛らしさや明るさがある「ポニー」や、『てやんでい』が口癖の「グスタフ」、皆のまとめ役の「教授」、素直な寝言に微笑ましさがある、ちびの「ディーンスターク」等々、様々でありながら、その中でも考え方の違いから浮いてしまう子達も、当たり前のように同等の視線で描いているところが、如何にもケストナーらしいなと感じつつも、そんな平等性の素晴らしさは元より、ただ優しいだけではない点に、更なる彼の素晴らしさがあることを、ここでは、より強調しておきたい。 というのも、今の世の中で感じられる、ひとつの閉塞感として、その人らしさとして認めてあげながらも、時にはそれは違うと判断が出来、尚且つ、その人を傷つけずに理解へと促せるような、的確な線引きを行える人が少ないような気がしており、ここでは、それをケストナー自身の人生と重ね合わせることで、より説得力を増しながらも、明確なのは、子どもだけでなく、大人にも平等性を唱えていることである。 例えば、お父さんの人間性を表した教授の言葉に、『父さんがいっしょにいても、おんなじことをするかなって、いつも考えろって。きょうも、そうするだけだよ』があるが、この言葉は、お父さん自身がそうした人格者で無ければ、まるで説得力の無いものとなってしまう事に加え、彼と教授とが、父と息子でありながら、対等な関係性を位置付けていることも良く分かる台詞である点に、家族のひとつの素晴らしさが垣間見え、そうした教えを受けているからか、教授自身の大人顔負けの台詞として、『道徳的には、おまえが正しいよ。だけど、裁判所はおまえを有罪にする。ここんとこ、おとなだって、わかってないやつはいっぱいいる。だけど、そういうことなんだよ』が挙げられ、これには、思わずハッとさせられるものがあった。 また、そうした親子の対等性は、エーミールとお母さんも同様であり、父を幼い頃に亡くした彼は、それ以来、自分が周りの子どもたちからも見劣りしないように、お母さんがどれだけ身を粉にして働いているのかを、よく理解しており、そんなお母さんに応えてあげたいと行動で示す彼の思いは、まさに二人だけだからこそ、上下関係ではない共に生きていく対等で大切な存在であることを裏付けた、読んでいて、とても心が温かくなる関係性だと感じつつ、それぞれの自由を認めながら言いたいことも言い合える、懐の深い素敵な関係性でもあり、それは、彼の思いに寄り添ったケストナーの言葉からも感じられた、生きていく上でとても大切な、相手の気持ちに寄り添い、それを思うことなのです。 『エーミールはお金を思って泣いたのだ。母さんを思って泣いたのだ。これがわからないような人は、どんなにごりっぱな人でも、たいしたことはない』 私も同感です。
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小学生の頃、何度も読み返した本。本当に面白くて、ワクワクしながら読んだ。50年以上経っても、今だに数々の場面が浮かんでくる。小学生の時にこんな素晴らしい本を読めたのは幸せだったなあと思います。
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