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道ありき 青春編 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2002/04/01 |
JAN | 9784101162027 |
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道ありき 青春編
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商品レビュー
4.2
77件のお客様レビュー
作家三浦綾子の心の歴…
作家三浦綾子の心の歴史。人生の深みを感じる。クリスチャンでもある著者の人生に対する真摯さ・真剣・生真面目さが、とても好感を持てる。敗戦による混乱、虚無感、肺結核の長期療養。人情、愛、知恵が溢れる感動の自伝。
文庫OFF
もともと気になっていた三浦さんだが「母」きっかけで一気に自伝まで。戦中の教員としての経歴から教科書墨塗りをへて、キリスト教に出会ったという大まかな経歴は知ってはいたが、現代の私たちには想像のできない闘病の凄まじさ。その中で、自身は妖婦だと書かれているが、友人がひっきりなしに見舞い...
もともと気になっていた三浦さんだが「母」きっかけで一気に自伝まで。戦中の教員としての経歴から教科書墨塗りをへて、キリスト教に出会ったという大まかな経歴は知ってはいたが、現代の私たちには想像のできない闘病の凄まじさ。その中で、自身は妖婦だと書かれているが、友人がひっきりなしに見舞いに来る三浦さん、きっと話も人柄も魅力的だったのだろうなあ。そんな自暴自棄で、そして傍目に自由奔放な彼女が求道者としてキリスト教と向き合い、洗礼を受け、前川正との別れを経て三浦光世と出会うまでを描いている。
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著者の自伝小説。 教師時代からお話は始まるが、綾子氏も熱心な教師であったことが覗える。 折しも時代は戦中、戦後の動乱期。そんななか、敗戦した日本はアメリカの指示の元、綾子氏が教えていた国定教科書の至る所に墨を入れ、修正させる場面がある。 生徒は黙々と墨をすり、修正箇所に黒く修...
著者の自伝小説。 教師時代からお話は始まるが、綾子氏も熱心な教師であったことが覗える。 折しも時代は戦中、戦後の動乱期。そんななか、敗戦した日本はアメリカの指示の元、綾子氏が教えていた国定教科書の至る所に墨を入れ、修正させる場面がある。 生徒は黙々と墨をすり、修正箇所に黒く修正をいれる。その姿を見るに絶えず、“わたしはもう教壇に立つ資格はない。近い将来に一日も早く、教師をやめよう”とある。 ここに時代背景を感じるが、それ以上に綾子氏の意思の硬さに驚きを隠しきれない。 自身が情熱を傾けていた七年間は何だったのか?日本が間違っていたのか、もしくはアメリカがおかしいのか?一体何が正しいのか? 生徒を想うばかり葛藤し、間違ったことを純粋な生徒に教えてきてしまった自身が許せない、ならば潔く教壇から退こう。 熱心で慕われていた綾子先生像が目に浮かぶようです。その当時でも、誰も彼もが就ける仕事でもないものを、キッパリ断つ。なかなか出来る代物でもない。 そしてその後まもなく肺結核を患い、十三年間に渡る長き闘病生活が始まる。 闘病生活の間に師や療友、前川正や三浦光世、キリストの教えと出会う。 失意の底を経験したからこその神の教え、ここらへんは少し共感し難いものに感じたが、著者は様々な人に出会い、そして別れ、苦悶し葛藤し尽くした結果の洗礼。それは大いに素晴らしいことだと思った。 これはこれで良いお話ではあったが、個人的には物語を通じて三浦綾子を知る方が好きだ。 自伝ともなれば、どうしてもキリスト色が濃厚となり、少しとっつきにくいところではある。 しかしながら、著者の生い立ちあっての物語。 残りの第二部、第三部も日を改めて追ってみることにします。
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