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リルケ詩集 新潮文庫
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リルケ詩集 新潮文庫

ライナー・マリア・リルケ(著者), 富士川英郎(訳者)

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リルケ詩集 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2005/01/01
JAN 9784102175026

リルケ詩集

¥440

商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

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2025/08/30

リルケの詩集ですね。 ライナー・マリア・リルケ(1875~1926) ドイツの新ロマン主義の詩人。 訳は、富士川英郎さん(1909~2003、東京生まれ) ドイツ文学者、比較文学者。 あとがきに『本書には「時禱集」以後の詩のうちから特にリルケ的な特徴の著しいものを選んだが、それ...

リルケの詩集ですね。 ライナー・マリア・リルケ(1875~1926) ドイツの新ロマン主義の詩人。 訳は、富士川英郎さん(1909~2003、東京生まれ) ドイツ文学者、比較文学者。 あとがきに『本書には「時禱集」以後の詩のうちから特にリルケ的な特徴の著しいものを選んだが、それは、紙数の関係でやむをえなかったという事情もあるけれども、主としてそれによってリルケの詩のもつ独自な風格を鮮かに浮かびだせようとする意図にでたものである。』と、語られています。      「或る四月から」     ふたたび森が薫る    ただよいのぼる雲雀の群は   われわれの肩に重かった空を引きあげ  木の枝を透かしてはまだ虚ろな日が見られたのにー   永い雨の午後ののち    金色の日に照らされた     新しい時がよみがえる   それを恐れて逃げながら 遠い家々の前面で     すべての傷ついた窓が   小心にその扉をはためかす   それからあたりはひっそりとして    雨さえいっそうかすかに  静かに暮れてゆく岩の光に降りそそぎ  すべての物音は若枝の  かがやく蕾のなかへもぐりこむ      「海の歌」         カプリ・ピッコラ・マリーナ   大海の太古からの息吹き   夜の海風    お前は誰に向かって吹いてくるのでもない   このような夜ふけに目覚めている者は   どんなにしてもお前に   堪えていなければならないのだ    大海の太古からの息吹き   それはただ古い巌のために   吹いてくるかと思われる   はるか遠くからただひろがりだけを   吹きつけながら    おお 崖のうえで 月光を浴びながら   ゆれ動く一本の無花果の樹が   なんとお前を感じていることだろう     「呼吸よ 眼に見えない詩よ」  呼吸よ 眼に見えない詩よ  絶えず私自身の存在と引き換えに  純粋に交換された世界空間 その中で  私がリズミカルに生まれでる対重よ  ただ一つの波よ 私は  それが次第に集まって海になったもの  あらゆる可能な海のうちで最も倹ましい海よ!  空間の獲得よ  空間の中のどんな多くのこれらの箇所が  既に私の内部にあったことだろう 多くの風は  まるで私の息子のようだ  お前は私を知っているだろうか 大気よ   嘗て私の場所にまだみちみちているものよ  嘗ては私の言葉のなめらかな樹皮であり  丸みであり 葉であったものよ  瑞々しい自然と人間の融合を高らかに詠え挙げて、溢れかえるロマンを感じさせます。  富士川英郎さんの訳も良いですね♪

Posted by ブクログ

2025/06/06

海外の詩人を読むならおすすめということでチョイス。『形象集』と『新詩集』にそれぞれある「読書する人」など気になる詩もチラホラとあった。 「最後にやっと彼は面をあげた 下の書物のなかに  とどまっているものを 自分の高さに拾いあげながら。 そして彼の眼は 外部のものを受け取るとい...

海外の詩人を読むならおすすめということでチョイス。『形象集』と『新詩集』にそれぞれある「読書する人」など気になる詩もチラホラとあった。 「最後にやっと彼は面をあげた 下の書物のなかに  とどまっているものを 自分の高さに拾いあげながら。 そして彼の眼は 外部のものを受け取るというよりは 与えながら そこに出来上がっていた豊かな世界に突きあたっていたのだった」 『オフフォイスへのソネット』など。全体的に読みやすくて歌詞のような雰囲気のものが多い。

Posted by ブクログ

2023/03/10

他の人の訳も読まねばという感じではありますが、好きだった言葉を 「読書する人」『形象集』 …そして私がいま書物から眼をあげると 訝しいものは何ひとつなく すべてが偉大であるだろう かしこの戸外にあるものは 私がこの内部で生きているもの そしてこことかしこと すべてに限界はないの...

他の人の訳も読まねばという感じではありますが、好きだった言葉を 「読書する人」『形象集』 …そして私がいま書物から眼をあげると 訝しいものは何ひとつなく すべてが偉大であるだろう かしこの戸外にあるものは 私がこの内部で生きているもの そしてこことかしこと すべてに限界はないのだ… 「ピエタ」『新詩集』マグダラノマリアの詩 …いま あなたは疲れています そしてあなたの疲れた口は 悲しい私の口を求めようとはしないのですー ああ イエスよ イエスよ 私たちの時はいつでした? なんと奇妙に 私たちふたりは亡んでゆくことでしょう 「別離」 どんなにか私は感じたことだろう 別離というものを なんとよく私がなお知っているか 暗黒で 不死身で 残酷なものを。美しい結合を もう一度さし示し さしだし そして引きちぎるものを どんなにか私は術なく見やったことだろう 私を呼びながら 呼びながら 立ち去らせて あとに残ったものを。それはみんな女たちのようで しかも 小さい 白い一点にすぎなかった それはただ一つの合図 もはや私をよぶのではなく もはやほとんどその意味も分からない ただかすかに 合図しつづけるものーーたぶんそれは一羽の郭公が つと飛び去ったすももの木であった 「オランジュリーの階段 ヴェルサイユ」 …初めから既にひれ伏している 欄干のあいだを ただ孤り 階段はのぼってゆく ゆるやかに 神の恵みをうけて 何処へということもなく ただ天をめざして… 「薔薇の内部」 何処にこの内部に対する 外部があるのだろう? どんな痛みのうえに このような麻布があてられるのか? この憂いなく ひらいた薔薇の 内湖に映っているのは どの空なのだろう? 見よ どんなに薔薇が咲きこぼれ ほぐれているかを ふるえる手さえ それを散りこぼすことができないかのよう 薔薇にはほとんど自分が 支えきれないのだ その多くの花は みちあふれ 内部の世界から 外部へとあふれでている そして外部はますますみちて 圏を閉じ ついに夏ぜんたいが 一つの部屋に 夢のなかの一つの部屋になるのだ 「読書する人」 …そこで自分の陰影にひたっているものを読んでいる男が はたして 彼なのかどうか? そしてわれわれ「時」を持っていたわれわれが いったい何を知ろう 彼にどれだけの「時」が消え去ったかを?  最後にやっと彼は面をあげた 下の書物のなかに とどまっているものを 自分の高さに拾いあげながら。 そして彼の眼は 外部のものを受け取るというよりは 与えながら そこに出来上っていた豊かな世界に突きあたっていたのだった ちょうどひとりで遊んでいた物静かな子供たちが 急に外部の世界の存在を知るように。 けれども既にととのえられていた彼の表情は いつまでも彼方にとどまっていた あの第二の現実のなかに 「春風」「1906-1909年の詩」 この風とともに運命が吹いてくる ああ 来るにまかせるがいい これらすべての迫るもの 盲目なもの そして私たちを燃えたたすものをー (それがお前を見出すように お前はじっと動かずにおれ!) ああ 私たちの運命がこの風とともに吹いてくる 「ヴォルフ・フォン・カルクロイト伯のための鎮魂歌」 …あなたは恥じないでいるがいい 死者たちが  終わりまで堪えぬいたほかの死者たちが あなたに触れても(だが 終りとはなんだろう?) 静かに 習慣のように 彼等と眼ざしを交わしているがいい そして私たちの悲嘆が あなたの奇体な重荷となって 死者たちを驚かしても そんなことは気にかけないがいい 出来事がまだ眼に見えるものだった時代の 偉大な言葉はもはや私たちのものではない 誰に勝利を語ることができよう? 堪え忍ぶことがすべてなのだ 「ベンヴェヌータに」「1913ー1920年の詩」 …ああ 星座を眺めるということにさえ ささやかな地上の足場が要るのではなかろうか? なぜなら信頼はただ相手の信頼のなかから生まれ あらゆる施しは返礼にほかならないからだ ああ 夜は私に何も望みはしなかった けれども 傷ついた者が傷つかない者にすがるように 私が星たちに向って立ったとき いったい何処に私は立っていたのだろう? 私はこの地上にいたのだろうか?… 「死」 …ああ嘗て橋のうえから見た 星の落下よ お前を忘れずに 立っていよう!

Posted by ブクログ

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